通信技術[電子事業部]FAQ
- 商品をお求めになる前に
- アフターサービスについて
- 修理について
- 無線機器全般に関する、よくあるご質問
- アマチュア無線機
- 特定小電力無線機
- デジタル・トランシーバー(DCR 3R・デジタル簡易無線)
- ワイドバンドレシーバー
- 電源・コンバーター・インバーター
- デジタル消防救急受令機
商品をお求めになる前に
- Q1.【購入前】「お問い合わせフォーム」に個人情報を入力したくありません。お問い合わせメールに返事が来ないのですが?郵便での問い合わせ先はどこですか?
- A1.【ご注意】電動ウォーカー、ジョギングマシン、マッサージ器具などのフィットネス機器は当事業部の製品ではありません。サービス窓口が全く異なりますので直接フィットネス事業部のカスタマーサービスセンターにご連絡くださいますようお願い致します。
電子事業部では、お客様の個人情報を収集するためにメールフォームを採用しているものではありません。従いフォームをご利用頂く際は、必須項目であっても何らかの文字を入力していただければメールの送信は可能です。公開したくない情報は適当な文字を入力してください。但し発送やご確認のご連絡を差し上げることがある都合上、カタログや資料のご請求には必ず正確にご住所など必要な項目を記載してください。
技術資料、旧製品の説明書やカタログなどを電子データでご請求の際は、携帯電話やフリーメールではない、インターネットプロバイダーのメールアドレスをお知らせください。携帯電話やフリーメールのアドレスでは未達になることが多くなります。お客様の返信用アドレスの書き間違いやフィルター設定などの理由から未達になるものもしばしばございますが、一度未達になったメールはそれ以上のフォローは原則、致しておりません。また、当Webサイトのシステム上の理由や担当者のミスでご連絡が取れないこともございます。祝祭日を除く5営業日程度経っても弊社より何のご連絡も無い場合は、恐れ入りますが電子事業部サービスセンターにフリーダイヤルでお問い合わせください。
郵便によるお問い合わせはやり取りに時間がかかるため、お控えください。カタログ郵送のご依頼は、カタログの発送を持ってお返事に変えさせて頂きます。また事前のご連絡なしに新製品開発のご要望などを郵便でお送りいただくことがございますが、郵便によるお返事は致しかねますので悪しからずご了承ください。説明書、カタログ、Webサイトなどの誤記に関する郵便でのご指摘は、その正誤を判断したうえで弊社の判断にて反映させて頂くことがございますが、個別の返信はご容赦ください。
用件にかかわらずアルインコ電子事業部へのご連絡は、フリーダイヤルかお問い合わせフォームをご利用くださいますよう、お願い申し上げます。
電子事業部のプライバシーポリシーはこちらです。(PDF)
- Q2.【購入前】カタログが欲しいのですが?
- A2.当ページに掲載されている電子事業部の製品のカタログは販売店の店頭でお取り頂くか、お問い合わせフォームからご請求頂けます。 こちらにご希望の機種名又はジャンル(DJ-XXXX、アマチュア無線、電源など)、郵送先のご住所とお名前を明記して送信してください。「こんな用途を考えているのですが・・・」というようなコメントをお書き添え頂ければ、それに合う製品をメールでご案内してからカタログをお送りすることもできます。但し機種別のリーフレットは増刷されないことが多く、総合カタログしかお送りできない場合もございますので予めご了承ください。
尚、本サービスは日本国内の住所に限り、無償でご提供しております。お預かりした個人情報は弊社規定に沿って管理の上、カタログの送付にのみ使用し、セールスその他の目的に転用することは一切有りません。
- Q3.【購入前】直接アルインコから買えるの?実売価格はいくらですか? 在庫は有りますか?見積書を送ってください。
- A3.弊社はメーカーのため、お客様への直接販売は行っておりません。実売価格や在庫、お見積書などご購入に関するお問い合わせは販売店のご案内をご参照のうえ、直接販売店/販社にお尋ねください。
もしお近くに販売店が無い場合は、インターネットの検索サイトでご興味の有る製品名とアルインコ(例:DJ-XXX アルインコ)、をキーワードに検索されると通信販売をされているお店がヒットします。この方法は「オープン価格」と表示されている製品の実売価格を調べたり、旧機種のアクセサリーなど弊社の営業在庫が無くなった製品を探したりするのにも有効です。「EBP-XXX アルインコ」のように検索すると、販売店で在庫されているものがヒットすることがありますのでお試しください。
なお、マイクスポンジ、耳パッド、ケーブル、電池フタ、クリップなどの消耗品や無くしがちな部品は弊社直営のECサイト、アルインコインカムショップでもお求めいただけます。
【ご注意】
・弊社販売店一覧でご紹介している販売店のインターネット販売は信頼できますが、有名無線機店の販売サイトに似せた悪質なネット詐欺が報告されていますのでご注意ください。
・ネットオークションで「一部不具合がある」などと書かれたものは水分が入ったり、落下の形跡が有ったり、内部に手を入れたりされて、外見がきれいでも修理ができないことが多くなっています。実用したくてお求めになる場合は十分ご注意ください。
- Q4.【購入前】購入前にサンプルは貸してくれるの?通話ができるかどうか、実験に来て貰えるのですか?
- A4.業務用無線機(特小無線と中継器・M/Uシステム・デジタル簡易無線登録局、アクセサリー)のデモ機借用や通話実験のご依頼は販社・販売店を通じて承っておりますので、まずそちらに直接ご相談ください。また業界向け専門商社(工場、サービス業、医療関係、測量、携帯ショップ向け…)で無線機も扱っておられるところであれば取次ぎしてくださるところがほとんどです。
アマチュア無線や簡易無線免許局は無線局免許で許可された免許人しか無線機を使うことはできないので、サンプルのお貸し出しは行っておりません。アマチュア無線機、受信機や電源は販売店の店頭で実物をご覧ください。
- Q5.【購入前】IPX7やIPX4、IP67やIP54などボディの防塵防水グレードとはどのようなものですか? グレードの記載がない無線機も水濡れは大丈夫ですか?
- A5.これらの表示がある弊社製品は、弊社で相当する規格に適合することを確認しており、指定のアクセサリーを使い、防水キャップ類を正しく閉めるなど説明書に明示する指示を守っていただければ一定の外郭保護性能を発揮します。
IPX7は「室温の静水の真水 水深1mに製品をゆっくり水没させて静止状態で30分放置しても中に水が入らない」耐浸性を確かめています。
IPX8は「室温の静水の真水にIPX7よりも厳しい条件で水没させ、浸水しないことを確認」する防水で、特に水深や時間に規格はありません。このため、メーカーが製品の用途や構造に合わせて独自にレベルを設定します。弊社ではハンディ無線機のレベルを1.5m/30分の水没としました。もちろんダイバーウオッチのような水中で使う製品の防水性能とは異なりますのでご注意ください。V/UHF帯の電波は水中では伝搬しません。
IPX6は既定の条件の激しい水流をホースで全方向から掛けても悪影響を受けない耐水、IPX5はそれより弱い水をホースで掛ける耐噴流です。
IPX4は「全方向からの真水の飛沫を浴びても内部に水が入らないか、入っても当面実用上問題無く使えること」を検証するため、毎分10リットルの水を全方向から最低5分間散水して耐飛沫性を確認しています。水に濡れた手でつかんだり水ハネが無線機表面に飛び散ったりした程度ではすぐに故障しない事を想定したグレードです。
IP6Xは「非常に細かい埃が有る環境でも使える耐塵性能」を検証するために75ミクロン以下の乾燥した試験用粉塵(ベビーパウダーの粉です)を1立方メートル当たり2kgの濃度で浮遊させた試験器内に8時間放置して、製品内部に一切粉塵が入っていないことを確認します。
IP5Xは、同等の環境でテストして「完全な防塵ではないが、異物が入っても所定の動作と安全性が保て、直ちに故障しない」ことを確かめています。
保護等級の表示は、製品の発売後に試験機関で実験して合格を確認することがあるため、本サイトと製品の説明書やカタログの表記が異なる場合があります。このWebサイトで謳っているものについては、特に注意書きが無い限り、製造ロットに関係なく変更後の性能を備えています。
また外郭保護ではありませんが、弊社の業務用無線機はアメリカ軍への製品納入規格MIL810F相当の振動(試験用の振動器で長時間激しく製品を振り、故障が無いことを確かめる)と衝撃(試験器で急ブレーキ、急加速のような加速度重力を繰り返し与えて故障が無いことを確かめる)の試験をして信頼性を確かめています。
これらの規格は特殊環境での使用については一切テストされておりません。金属性、油性、酸や塩分・化学物質を含む等、特殊な液体や粉塵の場合、製品に使われている素材や部品に付着して劣化や故障の原因になることがありますが、これらは保証の対象外ですのでご了承ください。特に工場では非常に細かい粉塵がスピーカーの強力なマグネットに吸着されて蓄積、音質劣化の原因になることがあります。このような環境では無線機本体をナイロン袋やポーチで保護したり、イヤホンマイクをお使いになることをお勧めします。また、取り外しができる乾電池ケースのような製品は、新品の製造時に外郭保護等級の試験をしても、電池を出し入れしているうちに微細な埃や傷などが防水パッキンにつくなどして浸水の原因になりますのでご注意ください。このような不具合は保証の対象外とさせていただいております。
保護等級にかかわらず、汚れたり濡れたりしたときはブラシなどでほこりを払い、OA機器用のウエットクリーナーなどで汚れを落としてから(水分を沢山含んでいるティッシュは絞ってからお使いください)、乾いた布で拭いて乾燥させるなどのメンテナンスを心がけていただくと、長く正常な状態でお使いになれます。このとき、溶剤入りのスプレー式汚れ落としは絶対にお使いにならないでください。細かい溶剤の霧がスプレーの風圧で内部に浸透して部品の腐食、故障を起こします。
スマートフォンではIP67,68製品の中に「水洗いの仕方」を説明書に掲載しているものがありますが、弊社の製品はアンテナやバッテリーのような使用者が取り外せる可動部からの浸水や、試験規格以上の水圧がかかる可能性がある「丸洗い」は誤使用として製品保証の対象外とさせていただいております。
保護加工に使われているゴムやシールド素材などは、経年劣化のため変質し、機能が失われます。弊社では、外郭保護性能についても本体の保証期間と同じとさせて頂いております。 外郭保護性能が重要である場合は、定期的に弊社の有償点検をお受けください。
弊社ではWebサイト、カタログ、説明書などで「防浸」「防沫」「耐塵」という言葉が直感的に理解しにくいことから、防水、防塵などと言い換えていることがありますのでご了承ください。
保護等級表示の無い製品は、外郭保護性能試験を行っていない物です。例えば最低限のゴムパッキンなどを使って、少し濡れた手でさわる程度では故障しにくいように設計することがほとんどですが、グレードの低い防水規格を保証するとかえって誤解を受けるため、敢えて試験はしておりません。しぶきが掛かったり雨や雪に濡れたりするような場所で無線機をむき出しでお使いになるためには、環境に合わせた外郭保護性能を有する製品をお使いください。
保護の有無に関わらず、オプションのソフトケースを使用されると汚れや水分、埃や塵との接触を大幅に防ぐことができ、落下の衝撃からも守れる場合が多いので無線機の保護に大変役立ちます。メンテナンスに掛かるコストが低減できる実用的なアクセサリーですから、是非積極的にお使いください。
アフターサービスについて
- Q1.【サービス】無線機器製品に寿命ってあるの?耐用年数は何年ですか?
- A1.「製品の寿命」には下記のような考え方や目的があります。
1:保証期間
不具合が起きた場合、原因がメーカーにあるときは保証書に記載のある範囲で無償アフターサービスに応じる期間です。弊社の一般消費者向け無線機器製品は6か月~2年で、この対象になるものは期間を明記した保証書を添付しています。保証書が付属しないもの(主に別売オプションのアクセサリー類)は、初期不良以外、製品保証の対象ではありません。ご購入後は必ずすぐに開梱して、異常が無いかお確かめください。新品のまま長期保管しても、経年劣化による不具合は起きますのでご注意ください。
2:耐用年数
「耐用期間」と間違えて使いがちな言葉ですが、昔の大蔵省令に基づく「減価償却資産の耐用年数」からきているものです。長く使える高価なものを会社などが経費処理するときの計算のもとになる年数です。無線機器は耐用年数表では10年となっていますが「10年しか持ちませんよ」でも「10年持たなかったから欠陥品だ」でもありません。また、これは高価な通信システムのような機器も考えての年数かと思われ、通常の連絡用無線機類は台数が多くなければ数年程度で償却されることが多いようです。
3:耐用期間
標準的な使用とメンテナンスで消耗品や部品を交換、修理するなどしても、その製品の信頼性や安全性が保てなくなると予想される寿命です。医療機器は薬事法上で規定が有り、ヘルメットのように人命にかかわる製品では業界団体が規定を設けるなどされているため、すべての製品に法的、業界的な規制があるとお思いの方が多いようですが、弊社が製造するカテゴリーの無線機器には耐用期間の基準はなく、各メーカーが独自に設計しているのが現状です。
弊社の場合、消防救急受令機や情報通信機器などに、個別契約として耐用期間を設定して納入仕様書を取り交わすことはありますが、一般民生用無線機器製品、電源機器及びそのアクセサリーにはこのような耐用期間の保証は設定しておりません。但し生産を終了してから最低5年間は最低限の機能を維持してお使いいただけるだけの補修部品や専用バッテリーなどそれが無いと動かなくなるアクセサリーをご用意して、アフターサービスをご提供しています。
加えて無線機器は家電と異なり、使い勝手を変えたくない、揃えた電池や充電器などアクセサリーを無駄にしたくないなどの理由からひんぱんなモデルチェンジがあまり喜ばれない製品群です。このため、無線機メーカーは部品メーカーに無くなる部品を作りだめしてもらったり、別の部品に置き換えたりして生産を続けることなど当たり前で、10年前に発売した製品が今でも現行品でメンテナンスも可能、というケースは珍しくありません。直流安定化電源のDM-330MVは初代の発売開始から20年を超えてまだ現役の、ロングセラーです。
弊社製品のアフターサービスについては、このFAQコーナー内で引き続き詳しくご説明します。
- Q2.【サービス】回路図や修理マニュアルは開示してもらえるの?
- A2.特定小電力や簡易業務無線機、電源などの回路図は法律上、安全上の理由から技術書類の一般への開示は行っておりません。修理やメンテナンスは販売店か弊社サービスセンターにご用命ください。
アマチュア無線機の回路図はこちらのSERVICE MANUALをご覧ください。アフターサービスネットワークが整っていない地域の便宜を考慮した、輸出機種用の英文マニュアルですが、電気回路はほぼ共通ですから、ご自分でメンテをなさる技術スキルをお持ちのハムであれば充分ご活用いただけると思います。ただ、一部の機種はモデル名が異なったり(例:DR-M50は海外向けではDR-605)、送信出力の調整方法など一部の内容は海外と国内では異なる仕様になったりしています(途中で変更された物も含む)。英文サービスマニュアルについてご不明な点はお問い合わせフォームにて承ります。
なお、アマチュア無線関連機器でも、旧製品やアクセサリーについては資料の開示ができないものがございます。あしからずご了承ください。
- Q3.【サービス】証明書類、仕様書は発行してもらえるのですか?
- A3.落雷や災害などで保険請求するための証明書類についてはこちらをご参照ください。
電子事業部ページでご紹介している一般向け製品(無線機、電源機器とアクセサリー全般)については、事前に個別の契約が無い限り、納入仕様書のような書類は原則としてお出しできず、同梱の保証書に記載の内容以上の保証や修理、修理期間中の代替え機の貸与なども一切できませんので予めご理解ください。また電源機器は、工業用ではないので校正点検や証明書を発行することはできません。
特殊な技術書類や納入仕様書、海外に持ち出す際の非該当証明書に関する件は、必ず製品のご購入前に支店、営業所にご相談ください。特殊書類はご依頼に応じて一定の条件のもとに発行する場合がございますが、いくらご購入頂いた後であっても、書類発行の可否は弊社の判断に基づくものとし、個人、法人の如何を問わずご要望に添いかねる場合がございますので予めご了承ください。 また、発行までには数日から2週間程度掛かる場合もございます。弊社が書類の発行をお断りしたり、至急のご希望に添えない場合の逸失利益の補償は致しかねますので、予めご了承ください。
- Q4.【サービス】修理用部品を注文したいのですが?マイクのスポンジやベルトクリップはどこで買えるの?
- A4.※ご注意:特定小電力無線、簡易無線、デジタル小電力コミュニティ無線、データモジュールなど資格不要の無線機器は電波法上の理由から、分解しないで交換できるもの(例:本体から外れるタイプの電池フタやツマミなど)を除き、販売できません。そのような部品の交換は、弊社サービスセンターが修理として対応させていただきますので予めご了承ください。
アマチュア無線機、電源、受信機、アクセサリー関連部品は基本的に販売が可能ですが、在庫が少ないものは弊社の修理サービス用に取り置くため、販売をお断りすることがあります。また、購入した部品を使っての修理は全て自己責任で、弊社がサポートすることはできません。詳しくはこちらをお読みください。
ご購入については、お近くの無線機販売店にご相談ください。販売店が無い場合は弊社電子事業部の直販サイト「アルインコ インカムショップ」のご利用をお勧めします。特小無線機を含むベルトクリップ、イヤホンマイクのスポンジや耳ゴムなどのスペアを販売しています。また、販売が可能な修理用補修部品の特別注文も承っています。【アルインコインカムショップの部品特別注文に関するご注意】
1:イヤホンマイクのアクセサリーやベルトクリップはカード、コンビニ払い他各種のお支払方法がお選び頂けますが、特注される部品に関しては銀行振り込みと代引きの2つからしかお選びいただけません。銀行振り込みの場合は振込手数料はお客様のご負担となります。
2:弊社の責に掛かる明らかな部品不良や誤出荷を除き、一度ご注文頂いた特注部品は理由の如何に関わらず返品や交換はお受けできません。
3:特注部品の最低売価は110円(税込)です。定価55円のツマミ1個でも110円をご請求します。
4:例えばDJ-PA20の電池フタのようにカラーバリエーションがある、アマチュア無線機の電気部品は20W機と50W機では違うものが使われている、などの理由で機種名が正確でないとすぐにお返事ができない場合や誤解が生じることがあります。必ずDJ-PA20B(又はPA20の黒)、DR-735D(又は735の20Wタイプ)のようにご連絡ください。部品に関してご不明な点があれば、後述のサービスセンターに、事前にご相談ください。
5:電子メールでの連絡になるため、メールアドレスの書き間違い、セキュリティシステムによるフィルターなどからお互いに連絡が取れなくなることがあります。お送りいただいたメールに対する返事が営業日2日程度経過しても返事が無い場合は、インカムショップのお問い合わせ電話にご連絡ください。
【ご注文方法】
インカムショップの「補修用スペアパーツ商品一覧」から、お探しのスペアパーツを選択してください。個別のご注文ページに移ります。
アルインコのアマチュア無線機、受信機、電源の部品など、一覧に無いパーツをご希望の場合は同じページの上部にある[補修用スペアパーツ発注専用フォーム]から、お探しの部品名と個数をご連絡ください。折り返し、担当者から在庫の有無(又は販売の可否)、販売価格と注文の流れをご連絡します。インカムショップの注文ページへの入力は不要です。受注確定後、入金確認時と部品発送時にご案内のEメールをお送りします。
【部品に関するサポート】
「機種名が分からない、この部品は何と呼べばいいの?メールでは説明しにくい!」というときは、ご注文の前にアルインコ電子サービスセンターのフリーダイヤルにご相談ください。但し、サービスセンターでは直接部品の注文を承ることはできません。
アルインコ株式会社電子事業部サービスセンター:フリーダイヤル 0120-464-007
AM10:00~PM17:00(12:00~13:00、土・日・祝日を除く)
【販売価格】
部品代実費、発送手数料(全国一律/ゆうパケットで送れるものは400円、大きいものはヤマト宅配便1,000円,代引きを指定された場合はヤマト着払い便1,200円)、及びそれらの合計に対する消費税です。
【梱包】
環境と資源に配慮し、特注部品の梱包箱にはリサイクルしたものを使うことがあります。予めご了承ください。
- Q5.【サービス】バッテリーパック、充電器など付属品のスペアや、イヤホンマイクなどオプションのアクセサリーを注文したいのですが?
- A5.これらは部品ではなく商品ですから、サービスセンターでは販売していません。販売店でお求めください。品番はお問い合わせいただくか、このWebサイトの取扱製品欄でお使いの無線機の個別紹介ページにあるオプション欄をご覧ください。2010年以降の生産終了品も掲載しています。
品番が分かれば、例えばEDC-**、EBP-**、EME-**** アルインコ、のようにインターネット検索すれば在庫をお持ちの販売店がたくさんヒットします。通販でお求めの場合も、この販売店リストに掲載されているお店の通販をご利用になることをお勧めします。
イヤホンマイクのスポンジやゴム、電池フタのスペアなど消耗品は弊社電子事業部の直販サイト「アルインコインカムショップ」でもお求めいただけます。
- Q6.【サービス】取扱説明書の入手方法を教えてください。
- A6.ご購入前や操作方法を忘れたときの参考用には、こちらから説明書をご覧頂けます。現行製品すべてと生産終了機種の中でもリクエストが多い機種を掲載しています。また生産終了から時間が経つ製品は、当時インターネット通信料が高価でダウンロードに時間がかかった事情から安全と取扱に関する注意事項のページなど操作に関係しないページを割愛したものもございます。印刷物をそのままスキャンしただけになっており見にくいものもございますが、ご容赦ください。
取扱説明書ダウンロードページに掲載していない、かなり以前の機種も説明書類をスキャンしてPDF化したデータがあり、Eメールに添付であれば無償でご提供します。電子事業部のお問い合わせフォームからご請求ください。尚、有償と言えども紙にコピーしたものは販売致しておりません。
【お願い】メール添付資料をご請求になる時は、インターネットプロバイダーの発行する、パソコンのメールアドレスをお使いください。フリーメールアドレス、携帯電話のメールアドレスは多くが未達になっています。
説明書類で在庫のあるものはスペア部品と同様に有償で販売しています。このWebサイトでご紹介している現行製品は全て在庫がございますが、製造を終了してから時間が経つ製品についてはご希望にお応えできない場合がございますので予めご了承ください。
●価格
* DJ-P30R,P101R等屋外設置用中継器:2,200円(本体2,000円)
* DX-SR9(DX-SR8用にも使えます)/DX-R8/DJ-BU70D、DR-BU60Dなど簡易無線免許局:1,100円(本体1,000円)
* 上記を除く全機種共通(受信機に付属の周波数帳や製造を終了した機種も含む):550円(本体500円)
※ 電源や一部の特小無線機など1枚物の説明書も550円です。これらはWebサイトからのダウンロードやコピーをお勧めします。これは印刷物の価格というよりも、倉庫からの出庫、事務処理、発送にかかる手間の管理費用のご請求とお考えください。
●ご注文
正確に機種名をお申し添えの上、販売店にご注文ください。
お近くに販売店が無い場合は弊社直販サイト「アルインコインカムショップ」をご利用ください。
注文方法は特注部品と同じです。こちらをご参照ください。発送手数料440円、代引きであれば1,320円(発送手数料本体1,000円+代引き手数料本体200円)を別途申し受けます。
- Q7.【サービス】どうして特小無線機や業務無線機の部品は販売していないのですか?
- A7.特定小電力機器は「総務省令 無線設備規則 第49条の14」及び「郵政省告示平成元年第 49 号」により筐体の構造が定められています。
「筐 体(無線設備規則・第 49 条の14)(郵政省告示・平成元年第 49 号)無線設備は一の筐体に収められており(集中基地局等に使用する空中線共用器も含む。)、かつ、空中線端子を備えず、容易に開けることができないこと。」
このため、特小無線機のボディを止めるネジは通常のプラスネジではない、特殊形状のものを使っています。
一般のユーザーが特定小電力機器の分解をすることはこの条項に違反して、工事設計認証または技術基準適合の効力を失う行為になります。工事設計認証または技術基準適合の効力を失った機器を使用することは不法無線局の開設に該当し、電波法第110条により罰せられます。
従って、弊社では特定小電力無線機本体の分解が必要な補修部品の提供は一切行って居りません。他の業務用無線機についても技術基準適合品ですから、同様の配慮をしています。
アマチュア無線機は、同じ技適対象品であっても、保証認定を受けるなど規定はあるものの、法の許す範囲でユーザーによる修理や改造が認められている製品ですので内部部品でも一定の条件のもとに販売をしています。
- Q8.【サービス】アルインコの無線機器類のアフターサービス全般について教えてください。
- A8.以下、弊社の保証規定に沿って簡単にご説明します。尚、販売代理店が独自のポリシーでお客様に対して下記と異なる内容のアフターサービスをご提供されることがありますが、それが仮に弊社の定める保証内容より有利であっても、弊社は弊社が発行する保証書に記載された範囲での保証を限度と致します。又、有償修理価格は取次店によって弊社サービスセンターのものと異なる場合がありますが、その価格を統一する権限は弊社にはございませんのでご了承ください。
【保証書が付属しない製品について】
バッテリーパック、マイク類、充電器など保証書が付属しないオプションアクセサリーは、弊社の正規販売代理店から新品でのご購入直後の初期不良以外、保証の対象になりません。ご購入日が特定できるレシートや領収書は必ず保管して、ご購入後は必ずすぐに動作を点検してください。
・新品のまま保存してあっても、電池の過放電、ビニールやスポンジ素材の加水分解など、経時劣化は起こりますので初期不良にはなりません。
・ACアダプターやバッテリーパック、ニッケル水素電池用充電器などは物理的に分解できない構造になっており、修理ができないものがあります。このようなものの大半は修理を依頼する手間と費用より、新品購入のほうがリーズナブルになります。
・イヤホンマイクやDCケーブルなどコード付きの物はたとえ購入の翌日でも、何かにひっかけた拍子に切れることがあります。また、一般用のものを業務で使われると短期間で故障します。
保証書が無い製品の点検修理についてご不明な点は、事前にお問い合わせフォームからご相談ください。
【新品の保証について】
新品の製品は、同梱されている保証書の内容に沿ってアフターサービスをご提供しております。必ず購入時に販売店印や購入証明ステッカーなど、販売店名と購入日が分かるように保証書に記載・貼付されているかご確認のうえ、保管して下さい。このような証明が受けられなかったときはレシートや、通信販売の場合は同梱の発送伝票や発送連絡Eメールのコピーなど、商品名と販売日が証明できる書類でも代用出来ますので合わせて保存してください。これがないと、無条件に保証対象外の扱いになりますのでご注意ください。
仮に箱入りの新品で保管されていても、保証期間を過ぎると修理点検は有償となります。ご購入直後は必ずすぐに開梱、製品と付属品に異常がないことを確認してください。
特に、使わずに備蓄すると電池は過放電して充電できなくなったり液漏れする可能性が高く、イヤホンマイクやアンテナなどに使われるスポンジやゴム、プラスチック素材は加水分解してぼろぼろになりますが製品異常ではありません。
また、購入直後から不具合があっても保証期間を過ぎたものは保証の対象外となります。製品に不具合をお感じになったら、我慢してお使いにならずにすぐにご購入の販売店や弊社サービスセンターにご相談ください。
【旧製品、在庫品、保管品について】
保証書付き新品であっても、該当製品の最終製造日から5年以上が経過している旧製品は、補修部品の払底などの理由からメンテナンス対応を確約できず、保証書の内容通りのサービスをご提供できない場合がございます。アフターサービスの対象外製品のリストはこちらです。旧製品をお求めの際はご注意ください。尚、このページへの掲載をもって保証とサービス提供終了の告知に替えさせて頂いております。
弊社の販売代理店がお客様に正規の保証書を発行した商品以外は、新品(のように見える)と言えども製品保証はできません。商品の入手経路、在庫中の管理や取り扱いなどに信頼性が無いからで、特にオークションのような個人取引やそれに近い売買では保証が受けられないリスクが高くなりますのでご注意ください。
旧製品の修理の際、純正部品の新品が入手できなくなっているときは、弊社が適切と認める範囲で電気・機構の両方について、代用の部品(オリジナルとは違う部品メーカーの同等品や、他機種に使う色違い・類似の物など)や新品では無い部品(保守用に保存している製品や基板から外して流用する部品)を使用する場合があります。
旧製品の修理は対応可能な技術員が限定される、部品調達や修理作業に時間が掛かる事がある等の事情から、1ヶ月以上のお時間を頂く場合があります。
【修理部品や説明書などの書類について】
(1)修理に関する全責任を購入者が負う事と弊社SCは一切のサポートをしないことを理解していただけば、アマチュア無線機の修理用部品は販売店、又は弊社SCよりお求め頂けます。この項目の下に部品の購入方法に関するFAQがございますので参照ください。
(2)アマチュア向け製品であっても修理技術上の問題が有るもの(例:CPUなど手作業での交換が困難なもの)や、特定小電力無線機・業務用無線機・電源の部品で法的、安全上の理由などから部品単体の販売はできない物があります。又、サービスセンター業務に必要なストックの確保を優先しますので、在庫が少なくなった部品は販売しないことがあります。
(3)電池関連・アンテナ・マイクロフォンなど基幹付属部品については、アフターサービス提供期間中は製品をお使いになれる最低限の範囲で、スペア部品として保存しております。このため色や外見がオリジナルと異なる物、化粧箱に入っていない物、充電池の場合は電圧や電流容量がお使いのタイプと異なるもの、乾電池ケースが無い時は代用となる充電池パックをお勧めする等の場合や、弊社製品に使用可能と思われる他社製品のご案内をもって保守に替える場合があります。充電器のスタンドとアダプターのように複数部品で構成されるアクセサリーは、それぞれの部品が独立してお求め頂ける物とそうでないものが有りますので弊社SCまでお問い合わせ下さい。
(4)延長ケーブル類、内蔵追加基板、ソフトケースのような機能拡張用のアクセサリーは部品保守の対象外です。
(5)上記の部品保守期限内であっても、災害による在庫の破損、在庫中の品質変化、盗難、部品メーカーの責に係る事情など、不測・不可抗力によるメンテナンス資材の損失・入手不可となる事態が起こった場合はサービスを提供出来なくなりますので、ご了承ください。
(6)弊社製品の取り扱い説明書及び製品に同梱される資料、化粧箱などの印刷物も部品同様の方法で販売店又は弊社SCより有償にてお求め頂けます。但し、印刷したものの在庫が無くなった場合はサポートを終了し、或いは電子ファイル化したものを弊社ホームページ上やご購入者個別にEメールなどを経由して無償で提供する場合があります。説明書類の購入方法は別項目のFAQに掲載していますのでご参照ください。箱については内装品(クッションや仕切り)は付属せず、製品管理用バーコードなどのラベル、スタンプ類も有りません。それらの販売や対応はお断りしています。
(7)アマチュア無線機の回路図やサービスマニュアルは在庫状況に応じて、取り扱い説明書に準じ有償・無償でご提供します。また設置や使用環境に合うかどうかを見極める参考用途の簡易な寸法図はアマチュア無線機以外でも無償でご提供できる場合がございます。
それ以外の製品については、法的・安全上などの理由で有償といえども出図をお断りしています。説明書・各種図面・仕様書・技術設計資料・保証書再発行・シリアル番号シールや銘板の出図発行と新規の作図の可否は、例え製品をご購入になった後のご要望であっても弊社が任意に決めさせて頂きます。
- Q9.【サービス】ファームウエアの内容と更新について教えてください。
- A9.ファームウエア(無線機器を動かすためのプログラム)の更新は機種を問わず、製品として成立しない様な不具合の修正、または使用者にとって有益な機能を実装した時でない限り、更新したことやその内容を開示することはしていません。ファームウエアのバージョンが違うものは不具合の修正や機能の追加が有ったと思われがちですが、弊社の場合、例えば工場の自動検査仕様の変更など、機能とは関係のないものも連番管理しています。このため番号が上でも機能面は何も変わらないものが多数存在します。
受信機やアマチュア無線機のようなホビー製品は更新の実行プログラムをHPに公開したり、ご要望に応じてメール配信することがありますが、特小無線や簡易無線のような業務用機のプログラムは配布しておりません。業務機は販売店が顧客のニーズに合った設定を多数の個体にプログラムしてから納品するため、使用者が興味本位で変更すると状態が変わったり、書き込み失敗でフリーズして通信障害の原因になるためです。また必要がないため、古いバージョンのファームウエアは業務、ホビー向けを問わずご要望があってもお出ししていません。
アフターサービスとして希望者のみに提供する、主にホビー関連の機能追加などは一部無償のものがありますが、運賃実費はご負担いただいております。また修理点検時、必要に応じて修理依頼品のファームウエアを無断で更新することがあります。
戸別受信機のEMG、特小無線のリモコン項目追加のような、業務用途や新しいシステムに対応させるための変更は有償です。システム導入時に販売店にご相談いただくか、弊社サービスセンターをご利用ください。
[弊社サービスセンターの技術料とご利用方法]
*価格:技術料4,000円+復路運賃込み返送手数料1,200円+税10%=5,720円
*お支払:代引きのみとなります。他の決済方法をご希望でしたら無線機販売店にご相談ください。
*納期:輸送期間・土日を除いて7日程度です。お急ぎの時はあらかじめサービスセンターにご相談ください。
*ご依頼方法:
・返却先のご住所、お名前、平日の昼間に連絡が取れる電話番号、「プログラム更新希望」を明記したメモ書きを添えて、以下の宛先に運賃元払いでお送りください。
・復路の配達時間や曜日についてご希望があれば、合わせてお書き添えください。
・このメモが無いと修理品と間違って受付されるなどトラブルのもとになります。梱包材に紛れないよう、できればメモをゴムバンドで本体に巻く、ナイロン袋に無線機と一緒に入れて梱包するなどご配慮ください。
*梱包について:
・電池、アンテナ、充電器、マイク類など付属品は一切不要です。無線機本体だけをお送りください。
・丸めた新聞紙でもよいので必ず梱包材を使って本体を保護してください。梱包の不備で起きた故障は保証に関係なく有償修理になります。
・製品の化粧箱は薄く、輸送に向きません。任意のもので良いので、必ず段ボール箱をお使いください。
・お預かりした製品に異常が見つかったら、ご連絡を差し上げたうえで一般修理に切り替えます。
【送り先】
〒541-0043
大阪市中央区高麗橋4-4-9
淀屋橋ダイビル 13F
アルインコ電子サービスセンター
TEL:06-7636-2361
送り状備考欄に必ず「プログラム更新」と記載してください。
修理について
- Q1.【修理】保証書に日付の記入が無いとサービスは受けられないの?
- A1.製品ご購入の日付が証明できる書類がないと、無条件に保証の対象外とさせて頂いております。
弊社の正規販売代理店であれば、新品の販売時には必ず製品に同梱されている保証書に購入日の記載と店名印の捺印をされます。
今般、インターネット上の販売店から弊社製品をお求めになる方が大変多くなってきています。
*商品が届いたら、保証書に有効な日付や販売店の捺印がされているか必ずお確かめください。
*保証書に販売日の記載や販売印の捺印が無い場合は商品の送り状、レシート、お店からの商品発送メールのコピーなど、製品品番とご購入の日付を特定できる書類を、必ず保証書と合わせて保存してください。
*弊社サービスセンターでは、全ての修理情報をデータベース化して管理しています。保証修理依頼の内容と弊社データベースに食い違い(例:過去に同じ個体を修理した履歴があり、その日から保証規定以上の時間が過ぎている等)がある場合、無償修理サービスをお断りしますのでご了承ください。
*お預かりした保証書に記載漏れや間違いがある場合、弊社サービスセンターで必要事項などを保証書に記入してご返却する場合があります。
弊社サービスセンターでは、保証修理はお客様の立場に立ってなるべくご迷惑の掛からないよう努力を致しておりますが、ご購入前には有効な保証書の有無を販売者にご確認なさるよう強くお勧めします。あたかも一種のサービスのように保証書の日付を記入しない販売者が居りますが、これは保証点検を受けて頂く際にお客様にとって不利益や面倒になることのほうが多いと言うことを是非ご理解ください。
(注:弊社では修理のためお客様からお預かりした個人情報を含むデータは修理業務にのみ使用し、それ以外の目的に使うことはありません。個人情報は弊社の情報管理規定によって厳正に管理されています。)
- Q2.【修理】古い製品の修理は、いつまでできるの?古いアクセサリーの在庫はありますか?
- A2.販売時に保証書を添付している弊社電子事業部の製品については、営業出荷を終了した時点から最低5年間は製品をお使いいただけるよう、修理とパーツのアフターサービスをご提供しております。
この保証は弊社サービスセンターで行う修理にのみ有効で、設計部門が適切と認める代用部品を使用する場合も含みます。このため修理技術上・部品保守上の問題から、サービスセンターで修理は承っても修理部品の販売はお断りする場合がございます。
電池関連・アンテナ・マイクロフォンなど、これが無いと本体を使えなくなるようなアクセサリーについては、アクセサリー品番では販売を終了していても、サービスセンターで5年間は部品として最低限のスペアを保存しています。このため、色や形がオリジナルと異なる物、化粧箱に入っていない物、バッテリーパックの場合は電圧や電流容量がお使いのタイプと異なるものや乾電池ケースをお勧めする事が有ります。また、アンテナやマイク類などは純正品の代わりに使用可能と思われる他社製品のご案内をもって保守に替えさせて頂く場合もございます。延長ケーブル類、内蔵追加基板、ソフトケースのような「無くても最低限の機能は使える」アクセサリーは保守の対象外とさせて頂いております。現行品として販売されている期間中にお求めください。
上記の部品保守期限内であっても、災害による在庫の破損、在庫中の品質変化や劣化、盗難、部品メーカーの責に係る事情など、不測・不可抗力による損失・入手不可となる事態が起こった場合はやむを得ず保守・修理ができなくなることがあります。予めご理解の程お願い申し上げます。またバッテリーパック、特にリチウムイオンバッテリーはメンテナンスをしていても電池の性質上、長期間在庫すると必ず劣化するため在庫に限りが有ります。
販売店の長期在庫の処分品など、保証書付き新品であっても、弊社の営業出荷終了後上記の期間が経過したものは、補修部品の払底などからアフターサービスができないものがありますのでご注意ください。尚、旧製品の修理は対応可能な技術員が限定される、部品調達や修理作業に時間が掛かる場合がある等の事情から、1ヶ月以上のお時間を頂く場合がございますので、予めご了承ください。
弊社では、お客様にお喜びいただけるよう、ほとんど全ての製品について事実上は上記の期限を超えて可能な限りのメンテナンスを行っており、今後もそのように努める所存です。旧製品の保守・修理についてのご質問はお問い合わせフォームにてお問い合わせ下さい。なお、次のQ16も合わせてお読みください。
- Q3.【修理】アフターサービスが受けられない製品を教えてください。
- A3.長らくお使いいただいている製品はこちらをご覧ください。
又、以下のような製品も修理のご依頼をお断りしています。
*技術基準適合、製品銘板、CSMやATIS番号など法的、製品管理や特定に必要なラベル類が剥がされている物、加工されているもの、過去の修理履歴に整合しない物(貼り換えなど)。印字が薄れたものは受付いたします。
*改造されているなど、弊社の定める仕様を逸脱した状態で使われている物。
*汚物の付着など極端に汚れた物、化学物質などの汚染が疑われる物など弊社修理技術員の衛生に害を及ぼす恐れのある物。
*落下、雷撃、浸水、塩害、火災、過電圧印加など、修理保証ができない原因で故障した物。但し保険請求のために証明書の発行をご依頼になるときは除きます。保険証書の記入依頼については引き続きこちらをご覧ください。
尚、弊社が認める技術員以外の手が入った製品(模造、改造、自己修理の痕跡がある物など)を元の仕様に戻すことは、部外者がどのような作業をしたかトレースすることは不可能、ラベル類を再発行することは製品管理上できない、などの技術的理由から、例外なくお断りしております。
これらの製品を直接弊社サービスセンターにお送りになられても、運賃受け取り人払いの宅配便で、未修理のままご返却させて頂きますのでご注意ください。販売店が誤ってお預かりした製品はその販売店にご返却致します。
何とぞご理解の程、お願い申し上げます。
- Q4.【修理】家電製品では修理するより買い替えたほうが経済的なことがありますが、無線機はどうですか?
- A4.はい、普及価格の特定小電力トランシーバーではお買い替えをお勧めします。
普及価格帯の機種の修理価格は技術料と部品代、税や運賃など諸掛の合計で最低でも6,000~8,000円程度になります。
また、お見積もりをご依頼になって、価格提示後にお断りされると受付事務、修理個所の特定、見積連絡、返送等に掛かる手数料、通信費や梱包材実費などを含む既定の「見積技術料」と税・諸掛が発生します。(税、運賃込みだと4,000円程度)
例えばDJ-P71 / P81 / P82 / P83 / P92 / P93 / P80 / P90 / P20 / PA20シリーズは使い込んで消耗したり、落としたり濡らしたりしたことで信頼性が落ちているような場合は修理をご依頼になる前に、後継機種のDJ-PB20A/PB27シリーズの実勢価格をお調べください。新品にお買い替えになるほうがコストパフォーマンスに優れることがお分かりになると思います。上記と同様、DJ-P9/P11/P21シリーズはDJ-P921への移行をお勧めします。いずれも使い勝手や外見が似ていて、電池や充電器、イヤホンマイク類は旧機種のものをそのまま引き継いで使えるので、新旧混在させても使いやすくなっています。
現行品のDJ-PB20/PB27シリーズも、製品保証が切れた故障時は同様の理由でお買い換えをお勧めしています。
- Q5.【修理】故障かどうか、点検に出す前に調べる方法はありますか?
- A5.[無線機とアクセサリー]
特小や簡易無線のように、複数の無線機をお使いであれば比較的簡単に調べることができます。まず、正しく動いている無線機と、不良が疑われる無線機を用意します。
* ハンディ機の場合、イヤホンマイクは外してください。
1:液晶表示や設定ボタンを目視して、疑わしいほうの無線機の設定がずれていないかチェックします。ずれていれば良いほうの無線機に合わせます。このとき怪しいほうをリセットし、初めから設定し直すほうが、説明書通りに操作できて簡単です。説明書はこちらで読むことができます。
2:マイクやイヤホン、バッテリーパックをお使いなら、良品のものと差し替えてチェックします。アクセサリーの異常を本体の故障と勘違いすることも多いものです。イヤホンマイクはPTTキーがロックされているとキー操作ができないなど故障のように見えることがあります。
3:同様に電池が充電できない、充電器の故障かな?というときも、正しく動くものに取り換えて電池側か充電器側か、どちらがおかしいかを見極めます。
要は良いものを使って何が悪いか順番に見極めてください。イヤホンマイクの一般仕様やニッケル水素電池のトリクル充電器、バッテリーパックなど、アクセサリーには修理が出来ず、お買い替えになるものが多くあります。アクセサリー単品で修理をご依頼になる場合、事前に販売店や弊社に修理が可能かどうかお問い合わせください。
[受信機]
電源が入らない場合、電池パック・乾電池・外部端子など可能な電源すべてで試して、もし電源が入るなら一度リセットをしてください。音が出ない、音がモゴモゴする、目のマークが出てかってに周波数が動く、などの症状もリセットで回復することが有ります。(特定の機能に入ってしまっているのをリセットで解除します)
イヤホンについては、イヤホン側か受信機のジャック側かを調べる意味で、良品と分かっているイヤホンに差し替えてチェックしてください。
[電源機器]
赤いプロテクトランプが点灯していたら、電源を切り、接続機器を外してしばらく置き、電源を入れなおしてください。これでも動作しなければ故障です。ヒューズが飛んだ場合は、明確な原因が分かっていれば対応してください。対応後もヒューズが飛ぶ場合は故障です。過電流保護がしばしば働くようであれば、大きな電源に買い替えるなどの対応をしないと故障の原因となります。
- Q6.【修理】無線機の日常メンテナンスについて教えてください。
- A6.一般的なメンテナンスはパソコンなどのOA機器やデジタルカメラのような小型家電と似ています。
【電池】
無線機をお使いにならないときは、電池類は必ず本体から取り外したうえで、乾いた涼しい場所で保管してください。スイッチが切れていても待機電流で過放電状態になり、液漏れや膨れ、劣化の原因になります。乾電池の液漏れが最も起こりやすいのは空になった状態で放置することで、無線機に限らず電気製品の中で液漏れが発生すると修理ができなくなるため、絶対に空の電池を付けたまま電気製品を保管しないようご注意ください。充電池は長くても3か月に一度程度、無線機に装着して通電してください。もし減電池表示が出るまで放電していればニッケル水素電池は満充電、リチウムイオン電池は1/2程度の状態になるよう補充電してください。特に防災用備蓄など普段使いされていないときは、保存が不適切だと劣化が進み、いざというときに使えなくなります。また、コンデンサなど内部の部品も時々通電する事で性能が維持できます。
心がけて頂きたいのは、定期的に乾いた清潔な綿棒で電池が無線機や充電器と接触する部分の端子や充電器の端子金具を軽くこすって清掃することです。目には見えない埃や脂汚れを拭っておかないと、充電不良や送信時・大音量時に電源が落ちるような接触不良の原因となります。
なお、リチウムイオン電池は理想的に使っても3年程度で劣化が進みます。使い続けていると内部で故障が起こり、最悪の場合は発熱・発火します。長くても5年をめどにお買い換えください。
【ボディ】
筐体全体の手あかや汚れはひどくなるとボタンの操作の妨げになったり、内蔵マイク用の穴をふさいで通話音質の低下の原因になったりしますので、定期的な掃除を心がけてください。電気屋さんや100円ショップの電気用品コーナーなどで、小型家電清掃用濡れティッシュや静電気防止繊維の埃取りブラシ、洗剤なしで手あかを落とす特殊繊維の清掃用布やシリコンクロス、ブロワーと呼ばれる埃を吹き飛ばすゴム製清掃器具が簡単に手に入ります。これらパソコンやAV機器用清掃器具は無線機のメンテにも同じように使えます。ボディの清掃時、バッテリーパックを無線機の背中に装着するタイプでしたら、無線機の背面にある、電池端子が無線機と接触する端子部分とその周囲も綿棒などできれいに清掃してください。電池の着脱時にこのような突起物の周りに埃や汚れがたまりやすいためで、放っておくと接触不良の原因となることがあります。
ベンジンやシンナーなど強力な溶剤はプラスチック部分を溶かすなど故障に直結するので絶対にお使いにならないでください。また、パーツクリーナーのような名称で売られているスプレー式の溶剤入りクリーナーは強く噴霧されるとマイク穴やスピーカー穴から内部に溶剤が浸入して、デリケートな部品を腐食させることがありますので絶対にお使いにならないでください。
防水構造上密閉度が高い製品では、僅かな隙間に埃や油脂成分などが付着すると粘土のように固まって、例えば電池フタの開閉がしずらく感じられるようなことがあります。このようなときは電池を取り出し、電子機器・パソコン清掃用濡れティッシュで開口部とフタの周囲の汚れをきれいにぬぐったあと(ティッシュが水分が多く含んでいるときはしっかり絞ってからお使いください)、湿った箇所を乾いたティッシュなどで拭き取って、よく乾かしてから電池を戻してください。
ソフトケースを使えば無線機への水分浸入、落下の衝撃などからの保護に有効なだけでなく、掃除の手間もずいぶんと軽減できます。工場のような金属製の粉塵が存在する環境ではスピーカーの強力なマグネットに微細な鉄粉が吸い寄せられて起こる音質低下や歪みを、厨房などでは油煙が無線機の樹脂類に付着して起こす腐食劣化(ケースの割れやひびの原因)を軽減する効果もあります。
ソフトケースの透明窓が白く曇った場合は、消毒液のようなエタノール類を少量ティッシュに付けて拭くときれいになることがあります。これは劣化ではなく、透明素材の保護剤が白化した場合に起こります。
【劣化について】
イヤホンマイク等に使われているスポンジやケーブルの被膜は、空気中の水分や汗、紫外線などの影響でぼろぼろになります。使用環境や頻度などによってそのタイミングは大きく変わるため目安は設けておりませんが、避けることはできません。ゴムについても表面に白い粉が吹いたように見えたり、プラスチックでは割れるような劣化も起こりえます。そのメカニズムは例えば「プラスチック 劣化 原因」のようなキーワードでネット検索すれば詳しく知ることができます。イヤホンマイク類のケーブルは汗で侵されて硬化、ひび割れしやすいものです。汗で濡れたときは、すぐにハンカチなどで水分を拭き取るよう心掛けると長持ちします。保管は風通しが良い、日光や電灯の光が直接当たらない場所が最適です。ご購入時に保証書が付かないアクセサリー類では、購入後すぐの初期不良で無い限り、スポンジ、ミミカケなどのプラスチック、イヤピースなどのゴム、マイクケーブルといったアクセサリーの部品で劣化が起こった場合、交換が可能な物は有償での販売とさせて頂いておりますのでご理解ください。
- Q7.【修理】輸出向け製品の修理やサポートは国内でしてもらえるのですか?海外に持ち出した製品が故障しました。修理してもらえますか?
- A7.輸出モデルに関する件は、必ず事前に弊社サービスセンターまで、お問い合わせフォームからご相談ください。お電話ですと即答できないことが多いためです。
【輸出モデルのサポートについて】
・国内で不法に使われているとおぼしき製品、改造品は弊社の規定に従い一切のサポートをお断りしています。弊社の認める技術員以外の手が入った物は「誰が何をしたか」が不明なため、現状のままご返却しています。またお知らせで告知しているように、主にネット上の個人取引で売買される輸出モデルや改造品に模倣品のあることが確認されていますのでご注意ください。
・輸出専用製品は設計、製造、規格認証、物流、販売、アフターサービス体制が国内向け製品とは異なります。また輸出用無線機の国内での合法的な使用は、アマチュア無線機の一部など、例外を除いて原則できません。そのため国内でのサポートは一切配慮されておらず、弊社サービスセンター(以下、SC)では修理や操作方法を含む問い合わせ、プログラムの更新等のサポートはご提供できません。
・「アメリカ向けモデルを日本で合法的に使えるようにしてほしい」と言うような仕様変更のご依頼は技術基準適合など法的な問題に関わること、仮にできたとしても不合理な金額になることから、一切お断りしています。
【国内モデルの海外での修理について】
国内モデルの海外での修理やサポートは行っておりません。また、国内の保証書は海外では無効です。日本仕様の無線機も、海外では一部のアマチュア無線機を除いて原則使用できません。広帯域受信機も使用自体を厳しく制限するところがあり、持ち出しには注意が必要です。海外ユーザーへの修理技術料や部品代の請求と発送は致しかねます。
【逆輸入されたアマチュア無線機について】
昨今、個人や無線機販売業者が海外から輸入した弊社製品を入手し、国内の保証実施者を経由して免許を受け、合法的にアマチュア業務に使用されているユーザーがおられます。この免許手続きの簡易化は弊社から依頼したものではなく、保証実施者が独自に対応されたものです。また、それらの無線機を使用したアマチュア局の免許申請(届出)にかかる手続方法と手続き後の運用について、弊社が国内でサポートすべき義務を生じさせるものではありません。また前述の理由から、スペア部品の供給、使用方法の説明、初期不良も含む修理、プログラムの更新など一切のサポートも致しかねますので予めご了承ください。なお、アフターサービスについては購入元にご相談ください。
- Q8.【修理】自分で修理、改造、内部点検をしたいのですがサポートしてもらえるの?基板のような部分的な完成品だけ売ってもらえますか?
- A8.特小無線機や業務無線機は技術基準適合と違法改造防止に関する理由から、筐体を分解するレベルの自己修理や改造は厳に禁じられているため、部品販売を含む一切のサポートはご提供できません。修理やメンテナンスは無線機販売店または弊社サービスセンターで承ります。
自局で使うアマチュア無線機は自分で修理やメンテナンス、また許可される範囲で改造をすることができます。電源機器や受信機についても特に法律で自己修理を規制することが無いため、リクエストがあれば回路図を公開して、販売可能な部品類は接着剤や線材のような副資材部品を除いて一定の条件のもとに販売しております。ご購入方法はこのFAQのアフターサービスの項目でご説明しています。
部品に関するお問い合わせは、弊社純正部品に関することのみ承ります。代替部品のお問い合わせは弊社で検証していない限りお返事は致しかねます。また回路図を公開する場合でも、こちらがお客様に自己修理を強制したり弊社SCがサポートしたりする意図はありませんので誤解なきようお願いいたします。
弊社製品の部品をご購入頂く際は、下記にご同意頂いたものとさせて頂きます。
1: 弊社SCでは誰でも合法的に特殊な道具なしでできる、きわめて簡易、容易なものを除いて修理、点検、改造の方法をアドバイスしたりサポートしたりする事は致しておりません。実物を見ないでアドバイスすることで発生する、双方の誤解や作業ミス発生時の責任を負いかねること、製品規格から外れる改造方法などを無責任に公開することはメーカーとして致しかねる事が理由です。取り付けや調整に特殊な工具や測定器が必要な場合もありますが、事前にお問い合わせが無い限り、部品注文の際にサービスセンターよりその旨をご案内することはありません。一旦ご購入頂いた部品は、当方の明らかな出荷ミスが原因であることを除いて、理由の如何を問わずご返品はお受け致しかねます。
2: どのような場合であっても、取り外せるアンテナや電池フタ、つまみのような消耗品や工具無しで交換可能な部品以外の部位に、弊社が認める修理技術員以外の手が入った製品は全ての保証の対象外となります。
3: 修理中に起こる感電やけがのような事故にも弊社は一切の責を負いかねます。
4: 自己修理に失敗して復旧をご依頼になっても、有償といえども修理受付をお断りしています。どのような作業をされたかわからず、弊社の修理業務に対する責任が持てないためですので、予めご了承ください。
5: アマチュア無線機も含む全ての製品で、完成基板や部分的な完成部品は、基本的に一般の消費者様を対象にした販売は行っておりません。基板を交換しなければならないレベルの故障は工賃や諸掛かりと部品代の合計を考えると製品価格と大差なくなること、無線機はパソコンのように基板を差し替えれば動くような性質の製品ではないこと、防水機の場合は防水性能を保証できなくなること、業務用無線機は消費者が分解すると結果的に電波法に抵触することなどが理由です。但し、例えば「DR-735のフロントユニットだけが盗まれて無くなった、なんとかならないかなぁ」というようなことがあれば、条件付きでスペア部品としてご用意できるケースもございますので、無線機販売店にご相談ください。
6: たってのご希望で基板交換修理をお受けした場合でも、破損した基板はお返し致しませんのでご了承ください。ジャンク市に流れた破損基板を知らずに購入、「動かない」と弊社サービスにご相談を頂くケースや、CSM/ATISといった番号がロムに書かれた業務無線機の管理上の問題など、基板を不用意に流通させることは好ましくないためですので、何とぞご理解ください。
- Q9.【修理】自宅まで修理に来てもらえるんですか?修理中の代替え機は借りられるの?
- A9.誠に申し訳ございませんが、弊社製品は下記の理由で出張修理、及び修理中にお使い頂く代替機のお貸し出しは行っておりません。
* 修理には測定機器類、特殊な工具(治具)や部品が必要であるため、外部での修理は困難です。また、出張修理に掛かる交通費などの費用を修理代に含めると、多くの製品は新品に買い替えるほうが安くなってしまいます。
* 特小無線は、高価な業務用無線のように保守契約などのメンテナンス料がランニングコストとして跳ね返ってくるシステムではありません。このため、1台でも故障すると業務に支障が出ることが考えられる場合は、非常用の代替え機や電池、マイクなどの消耗品アクセサリーのスペアを常備頂きますようお願い致します。無駄なようでも業務無線機のイニシャルコスト、ランニングコストと比較されると、特小無線機のコストメリットに充分ご納得頂けると存じます。
* アマチュア無線機、簡易業務無線機やデジタルトランシーバーは個体別に総務省の免許や登録を受けてお使いのものです。代用品をお使いになることはできません。
* PSE取得を表示している製品以外、弊社の安定化電源は無線機器用で、汎用電源ではありません。DCDCコンバーターも含めて弊社の電源機器は民生用のため安価な分、工業用のような保証や代替品のお貸出しは致しかねます。
- Q10.【修理】落雷、水害、地震のような天災に遭い、無線機や電源が壊れました。修理は可能ですか?保険請求したいのですが証明書は発行してもらえるの?
- A10.雷撃、浸水、激しい落下衝撃などで壊れた製品は、たとえ動作するところまで一時的に修理ができても、その後の動作や製品寿命に保証ができないため基本的に修理のご依頼をお断りしています。明らかにこれらが原因で壊れたものは、修理をご依頼になる手間やコストが無駄になるだけですので新品へのお買い替えをご検討ください。
もし保険に加入しておられ、保険の適用で代替品をお求めになる際の証明書がご入り用でしたら、災害による故障であることを確認するための技術料(見積もり手数料と同額です)2500円と、届出書記入手数料2000円に消費税(場合によっては発送手数料も)を承ります。サービスセンターのご利用方法をご参照の上、「災害による故障、保険書類に記入願います」旨を明記して、保険会社の書類を添えてサービスセンターをご利用ください。災害による故障であることが確認できれば、書類に記入捺印したうえで製品とともにご返却いたします。
- Q11.【修理】修理の定額制について教えてください。
- A11.弊社の修理サービスは基本的に壊れた部品や箇所を特定して作業しますが、製品の中にはこのような修理ができないものが有ります。
- 電源機器:電源製品の分解修理には多くの工数と時間が必要ですが、製品の市場価格を勘案すると作業に見合う修理代をご請求することが難しく、さらに重いため昨今の宅配便の運賃値上げで弊社負担部分が大きくなっています。
- 小型無線機器:最新の製品に使われている部品には短辺長辺とも1mm以下のチップがあり、機械が自動で基板にマウントします。部品と部品の間の隙間も狭く、人間がはんだごてで対応するのが困難になってきています。
- 防水アクセサリー:防水にするためアフターサービスを無視してシールド材を詰めたり、ねじ止めでは無く溶着したりといった、機構的に分解できないものがあります。これらはもともと壊れたら新品に買い替え、を前提に設計されたものです。
このような事情に鑑み、技術料と部品価格の合計が一定の額を超えた時点で、予め用意しておいた交換用ユニットの使用を含む、弊社が最適と考える対応を固定料金で行うのが定額制です。定額制の修理請求額は技術料と部品代一切で、機種によっては復路運賃まで含むものも有ります。
対象機種でも、一般修理が可能な場合は今まで通り価格も含めて何も変わらない方法で作業します。定額修理になると、修理報告書には「実機を点検した結果、(故障個所を明示)の不具合と判明しました。但し部分的な修理ができないため、定額修理とさせて頂きました。不良部品または基板の交換と弊社既定の点検・調整を実施、異常が無い事を確認しました。尚、個別の修理内容のお問い合わせにはお答えできません。」のように記載します。
一般修理で複数の部品を交換するなどして定額の上限金額を超えた場合も、ご請求は定額修理の金額を上限とします。このため「定額修理料金が上限」とお考えになれば、お断りになった場合のキャンセル料やご連絡に掛かる時間や返信の手間等を勘案すると、一般のユーザー様でしたらお見積りのご依頼は無意味になります。法人のお客様で、稟議などでどうしても必要であれば、お見積りは致します。
こちらのFAQ.Q12「サービスセンターご利用の詳細案内」の「有償修理代金の目安」に料金表を掲載しています。尚、電源機器の価格表に記載がないものは旧機種で、修理サービスは終了させていただいておりますので悪しからずご了承ください。。
なお定額修理制はあくまで「本来なら修理が可能だった故障」のみを対象にしています。雷撃、浸水、落下、経年劣化などによる修理不能の製品についてはその旨ご案内して、新品へのお買い換えをお勧めしております。
- Q12.【修理】修理点検の依頼方法と有償時の修理技術料について、詳しく教えてください。
- A12.【保証期間内点検/店頭・取引のある業者からご購入】
同じ販売店・商社にご相談ください。特に初期不良の場合、弊社保証書に記載の内容以上に丁寧な対応をされるケースもあるようです。
【保証期間内点検/通販や遠方のお店でのご購入】
製品をお求めになった販売店をご利用になれないときや「アルインコのサービスに直接ご相談ください」と案内されたときは弊社サービスセンターで保証点検を行います。その際に必ず保証書とご購入の日付が証明できる書類のコピー(販売明細、レシート、送り状、注文メールのコピーなど)が必要になります。これらの書類は大切に保管してください。
【保証対象外の有償修理】
有償修理の場合はお近くの弊社製品販売店に、修理取り次ぎができるかご相談されることをお勧めします。有償の場合は購入されたお店でなくても修理の取次ぎをしてくださるところが多く、依頼票の記入や発送の手間が省けたり、往路運賃にメリットが出たりすることがあります。お近くに販売店が無いときは直接弊社サービスセンターをご利用ください。
以下、保証の有無を問わず、弊社サービスセンターの利用方法をご案内します。
修理品の送り先と修理価格の目安は本章の後半、修理品の送り先の下に記述しています。
弊社に修理をご依頼になるときは以下の内容にご同意いただいたものとさせていただきますので、必ずお読みください。
【修理依頼される際のご注意】
該当製品が受付可能かどうか、こちらでご確認ください。旧製品は修理の受付を終了させていただいております。修理依頼を受け付けている機種でも、技適番号によっては修理ができないものがあります。
技適番号が複数存在する機種は、古いロットの部品在庫がなくなってオリジナルの技適番号を維持した修理ができなくなっています。修理できないものは運賃着払いでご返送します。
・2022年11月以降、使えなくなったり、使い続けるには手続きが要る無線機があります。
電波法の改正で、2007年頃までに製造された(旧スプリアス規格)無線機の使用制限と簡易無線のアナログ停波に関するご注意をこちらに掲載しております。ご存じでなければ必ずお読みください。旧技適品は新品(新技適品)へのお買い換えをお勧めしています。このHPでご紹介している現行製品は全てこの規制の対象外で、安心してお使いいただけます。
・有償修理の代金は宅配便業者にお支払い頂く「代引きサービス」のみになります。
代引き以外の決済は勝手ながらできません。代引きができないときは、販売店にご相談ください。
・「修理」のみを承っております。「改造」はできません。
アマチュア無線機や受信機で、弊社がサービス内容を明示するごく限られた例外を除き、特小無線機のアンテナを違うものに変えるような「改造」は技術基準適合認証に反するなどの理由から、一切お断りしています。ご依頼品は運賃着払いでご返送します。
・旧製品の部品は代用品を使用することがあります。
生産終了品の修理は、弊社の技術員が適切と認め、お客様の不利益にならない範囲で予告なく、保守用に保存している製品から外して流用するもの、弊社工場で再生したユニットや基板、品位を損なわない範囲で色違いや質感が違うものを使用する場合があります。
・修理の保証期間は30日です。
正しくご使用中に同じ箇所が故障した場合や正しく修理できていない場合は、この期間内であれば無償で再修理致します。
・修理預かりには期限があります。期限を過ぎると無条件で廃棄します。
理由の如何にかかわらず、お預かりしてから180日以上経過してもこちらからのご案内に一切お返事をいただけない修理品は、無条件で廃棄処分させて頂きますので予めご了承ください。事後のクレームは一切お受けできません。
・美観のための部品交換やスペア部品が必要なときはお客様の事前連絡が必要です。
美観のための部品交換は必ず修理依頼時にご明示ください。ケース、ツマミ、アンテナなどの機構部品は、修理技術員が使用に耐えると判断したものは外観に関係なく交換しません。ベルトクリップや取り外し式の防水キャップなど意図的に外してお使いになることがあるものは、修理品に付属していない場合、取り付けずに返却します。部品が必要な場合は必ず「***部品を希望」と明示ください。
・他社製品の点検修理は一切承っておりません。
弊社製品と組み合わせてお使いでも、点検修理できるのは弊社製品だけになります。他社製品はこちらが事前にご依頼する特殊なケースを除き、送らないでください。
【修理対象品と同時にお預かりするもの】
1:有効な保証書(有償修理の場合は不要です)
保証期間内点検をご依頼になる際は、必ず販売店の購入日捺印や販売証明ラベルが貼られた保証書が必要です。日付の記載が無い保証書の場合は、レシートや商品発送連絡メールのコピーなど、製品名と購入日が証明できる書類のコピーを添付してください。(この際、返送時に保証書に書き込みをしてお返しする場合がございますのでご了承ください。)
有効な保証書が無い場合は、無条件に有償修理扱いとなりますので、予めご了承ください。一度処理されますと事後の返金などは致しかねます。保証書に関してご質問がありましたら、必ず事前に販売店かサービスセンターにお尋ねください。
2:ご返送先の氏名・〒番号・住所・電話番号と、不具合の説明を書いたメモ
送り状は汚れたりして読めないことが多々あります。必ず必要事項を書いたメモを同梱してください。有償の場合は、宅配便を受け取りやすい時間帯があればお書きください。(例:AM中、一番遅い夜、など)下記の依頼書をプリントしてお使いいただくと便利です。
このメモは修理品にゴムでとめる、封筒に入れる、など分かりやすくしてください。開梱時、梱包材まですべて取り出してチェックはしておりますが、メモ紙が小さい、梱包材と紛らわしい紙を使われる、などは見落とす原因となります。
有償修理依頼票
保証修理専用修理依頼票
(ご注意)
・複数の製品を一緒にお送りになるときは、一台ごとに症状をお書きください。
・「この個体と通話ができるように設定してほしい」など、「正常に動いている製品」をお送りになるときはその旨が明確にわかるようご連絡ください。「修理は不要」とご指定になった製品は、明らかな異常が認められない限り、現状のままお返しします。逆にご説明がないときはメンテナンスをして規定の技術料をご請求します。なお他社製品をこの目的でお送り頂いても、対応は致しかねます。
・特定の条件でしか発生しないような不具合は、症状の説明が不十分だと修理が行えない場合もありますので、発生するときの条件や症状をできるだけ具体的にご連絡ください。(例:寒いときだけ、自動車で使った時だけ…など)
メモ書きでは説明しきれないような場合は、お電話でもご連絡を承ります。メールでのご連絡はお問い合わせフォームで承ります。
【お電話によるご連絡先】
アルインコ電子サービスセンター:フリーダイヤル 0120-464-007
平日 AM10-12時、PM13-17時(土日、祝日、弊社休業時は除く)
3:一緒にお送りいただく付属品
*ハンディ機:症状によって変わります。
充電、外部電源端子からの通電が正常にできている場合は充電器、シガーケーブルなど電池関連アクセサリーは不要です。弊社純正バッテリーパック、アンテナ、オプションマイク類はお送りいただければ一緒に点検します。サードパーティ製アクセサリーは点検修理の対象外ですので絶対にお送りにならないでください。
【参考】
マイク、バッテリー、充電器などアクセサリーが原因の不具合は多いものです。同じ機種を複数お使いなら、ご依頼前に「良品の無線機のアクセサリーを不具合無線機につないだら正常に動く」、「不具合無線機のアクセサリーを良品の無線機につないだら動かない」のクロスチェックをしてください。業務仕様マイク、連結充電器は修理できますが、バッテリーの劣化や一般仕様マイクの故障は修理できず、お買い換えになります。
*モービル機:標準付属品のマイクのみで構いません。
DCケーブルとセパレート設置されたフロントセパレートケーブルは、不良が疑われる場合を除いてお送りいただく必要はありません。
【発送に関するお願いとお断り】
往路の破損事故は運送会社の責に係るものを除き、お客様の自己責任です。以下をお読みの上、確実に梱包してお送りください。
・発送には修理品のサイズに見合う段ボール箱をお使いください。
・製品オリジナルの化粧箱を発送にお使いにならないでください。
化粧箱は薄く、運送中に汚損、破損して無線機までダメージを受けることがあります。特に破損がひどく返送時の梱包に耐えられない場合は破棄して別の箱で返送します。
・化粧箱を輸送箱に入れてお送りにならないでください。
オリジナルの化粧箱に修理品を入れ、それを段ボールに入れられると余計な運賃が発生するうえ、化粧箱の汚れや破損の原因となります。送られた化粧箱が汚損しても責はご容赦願います。適正なサイズのしっかりした箱に入れてお送りください。
・必ずクッション材で保護してください。
箱を振っても内容物が動かないようクッション材で養生してください。クッション材がないときは、新聞紙やチラシを1枚ずつくしゃくしゃに丸めたボールで代用できます。
・不要なものは送らないでください。
点検に必要と弊社が依頼したものを除いて、弊社製以外のアクセサリーや付属品、ストラップなどは絶対にお送りにならないでください。破損・紛失しても責は負いかねます。ステッカー、デコレーション、ストラップ、ラベルなどは必要がある場合、現状を回復できない状態に破損、除去することがございますのでご了承ください。
・過剰包装は復路運賃が割高になります。
10台用の無線機キャリーケースに1台だけ修理品を入れて送る、など非合理的な荷姿で10サイズ(3辺の合計が100cm、または質量が10kg)を超える物は、返送時の発送手数料が増額になります。過剰梱包、不要物送付は絶対にしないでください。
・到着時の状態と同送品の内容は、弊社が受付データ入力したものを基準とします。
お送りになる前に何を梱包したか、手元に控えておくことをお勧めします。サービスセンターでは受付時、車載ブラケットの取り付けねじ1本のレベルで付属品の確認をしています。「送ったXXXが返ってこない」とお問い合わせいただいたら、弊社の入力データと照らし合わせて確認しますが、こちらで受領していないものについては補償は致しかねます。
【納期について】
・一般的な修理は、修理品を受け付けてから10~14営業日程度です。
但し特定の技術員でないと修理ができない、特殊部品で入手に時間がかかる、などの事情から、それ以上のお時間を頂く場合がございます。
・複数台の修理は原則として、まとめて一度にご返却します。
多数だと複数日にわたって修理を行うため、少数の修理より時間がかかります。台数が増えるほどこの時間が増えるので、例えば10台のメンテナンスの場合でも5台ずつに分けるほうがご返却は早くなります。
・夏季・正月休暇、GW前後は納期にご注意ください。
休暇前にご返送できる納期の情報はこのページの一番下、「重要なお知らせ」に掲載しています。
・梱包材はできるだけリサイクルしています。
環境に配慮して、修理品の返却時に使い回しの箱やクッション材を利用することがございます。何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。
【修理品の送り先】
〒541-0043
大阪市中央区高麗橋(こうらいばし)4-4-9 淀屋橋ダイビル13F
アルインコ 電子サービスセンター
TEL:0120-464-007
・送り状の備考欄には「修理品在中」と記載してください。
・保証期間の有無に関わらず、サービスセンターに直接修理品をお送りになる際の往路運賃は元払い(お客様のご負担)とさせて頂いております。着払いでお送り頂いても受け取りを拒否する場合がございますので予めご了承ください。保証期間内の修理品の復路運賃は弊社が負担いたします。
・保証の有無を問わず、海外への発送は致しかねます。国内向け製品の保証書は日本国内でのみ有効です。
【有償修理の価格表、修理代金の目安とお見積りについて】
【修理価格表】2024年4月更新 / 新機種追加 ※従来の価格に変更はありません。
こちらの修理価格表をご覧ください。電子事業部の、一般向け製品すべての修理価格を掲載しています。一部の製品は定額制を導入しておりますのでご理解ください。
旧技適機種は修理サービスのご提供を終了しております。
【有償修理代金の目安】
下記は弊社の代表的な製品群の修理費用の目安です。但し修理料金をこの範囲で確定するものではありません。記載の価格は税込の技術料と部品代のみで、定額制の無線機・電源を除きサービスセンターまでの往路運賃・復路発送手数料は含みません。定額制、と記載の物は修理価格表をご参照ください。
[特定小電力 & デジタル小電力コミュニティトランシーバー]
※普及型:6,000~9,000円
【参考】今般は普及タイプの特小無線機の市場価格が下がり、修理依頼にかかる交通費や運賃も入れるとお買い替えになるほうがコストパフォーマンスに優れる場合がほとんどです。有償修理をご依頼になる前に「DJ-***(機種名)アルインコ」でネット検索、新品の実売価格をお調べになることをお勧めします。
※ガイドシステム、超小型:7,000~10,000円(但しラペルトークは定額制)
※多機能、同時通話タイプなどハイエンド業務用:8,000~11,000円
※DJ-PHM10 ヘルメット専用 定額制
※DJ-PHM20 ヘルメット専用 マイク交換など外観・機構部品修理9,000~12,000円
内部基板上の部品故障は定額制
※ワイヤレス・コール 定額制
※DR-PM300SE 車載・基地局
無線部、操作部、マイク、アクセサリー含む一式総点検 ¥18,000~
・無線部のみ (アンテナ、ケーブルコネクター破損など) ¥15,000~
・操作部のみ (フロントユニットと本体/内蔵スピーカー異常、表示不良など)\10,000~
・EMS-924 スタンドマイク (PTTスイッチ/マイク チューブ破損など)\6,000~
※デジタル小電力コミュニティ無線 9,000~13,000円
[簡易無線]
※デジタル簡易無線トランシーバー5Wタイプ:14,000~16,000円
※同 1Wタイプ:12,000~14,000円
[受信機]
※SSB無し 7,000~9,000円
※SSB有り 8,000~10,000円
※DJ-X100
・フロントケースや液晶交換など手作業が可能な一般修理 14,000~20,000円
・基板に実装された部品の交換など手作業できない故障は定額修理制 52,800円
・簡易修理 (弊社規定の特定部位の故障:部品・発送手数料別途・防水保証不可)3,500円程度
※DX-R8 9,000円~20,000円
[アマチュア無線]
※アマチュア無線機 ハンディ:モノバンド 6,000~12,000円 / マルチバンド 7,000~14,000円
※アマチュア無線機 モービル:モノバンド 8,000~12,000円 / マルチバンド 9,000~15,000円
※アマチュアHF帯無線機、HF帯受信機:10,000~20,000円
[アクセサリーその他]
※ 業務用マイク類、急速充電器など修理可能なアクセサリー
4,000~5,000円
※ 防水スピーカーマイク、Bluetoothマイクは一部定額制を採用し、機種と修理内容により大きく変わります。詳しくは修理価格表をご参照ください。
※ 小型拡声器DLS-01も定額制です。但しフロントケース割れの交換程度はアクセサリーの技術料+部品代、発送手数料の一般修理になります。マイクEME-844の故障は新品へのお買い換えです。
※ 内蔵電池の交換は電池、技術料、税込み5,500円です(発送手数料別)。電池の交換後、簡易な動作テストだけをしてお返ししています。測定器を通しての点検再調整は行いません。修理と同時にご依頼の時は修理価格+電池の部品代を申し受けます。 防水機の防水性能保証は無くなりますが、通常、電池交換が必要になるころには防水保証期間は終了しています。防水性能保証が必要なときは、別途一般修理技術料+部品代を申し受けます。価格の目安はサービスセンターにお問い合わせください。
※ 一般仕様のイヤホンマイクやトリクル充電器・ACアダプター類(販売価格が3,300~5,500円程度のもの)は消耗品で、分解できない構造になっていること、運賃なども考えるとコスト的にもお買い換えのほうが安くなることから、修理は受け付けておりません。
[電源] すべて定額制
但し簡単に交換できる部品の修理であれば一般修理扱いになり、修理価格も安くなります。修理価格表をご参照ください。
【お見積りについて】
・お見積りをご依頼になり、提示額をご覧になった上で修理をお断りになると既定の「見積技術料(キャンセル料)」をご請求します。
修理品の受付から返送にかかる事務管理費、見積書発行と連絡の通信費、故障個所の特定に掛かる技術料を含みますが、発送手数料は別途申し受けます。金額は修理価格表をご参照ください。
・お見積りは通常の修理よりも時間が掛かります。
一旦特定した故障個所をその場で直せず、技術料の連絡や修理可否の返事を待つ時間が余分に掛かるためです。修理価格が気になる場合は、上記の目安金額の上限を参考に、例えば「税込み10,000円以上になるときだけ見積りの連絡をください。」とご指定ください。指定金額以下ならすぐに修理できます。
特にお見積り指定が無くても、高額な修理になる場合はご連絡を差し上げています。このときも、修理をお断りになると見積技術料を申し受けますのでご了承ください。
・定額修理対象品は、個人のお客様へのお見積りは原則致しません。
上限金額が明確なのでお見積りの必要はありません。法人の稟議目的など特殊な事情が無い限り、定額修理品の見積書発行依頼は承っておりません。
【重過失起因と旧技適製品の修理について】
・水没・塩害・落下・衝撃・雷撃・電池の液漏れなどで修理不能と技術員が判断したものは、現状のまま無償でお返しします。
仮に動作するところまで修理ができても製品寿命が極端に短くなる、部品代と技術料を含めれば製品をお買い換えになるほうが安く上がる、などが理由です。直接サービスセンターにお送りになったものは運賃着払いにてご返送します。
・修理不能品の廃棄は無償で承りますが、事前に弊社がご用意する「廃棄同意書」に署名して頂きます。
【プライバシーポリシーについて】
個人情報は弊社のプライバシーポリシーに基づき管理しており、送り状控えなどは守秘義務契約のある業者が処分しています。
無線機器全般に関する、よくあるご質問
- Q1.【無線機全般】デジタル移行やスプリアスの規格が変わって、使えなくなる無線があると聞きました。古い無線機は全部使えなくなるのですか?簡易無線でデジタル・アナログ両方のモードがある無線機のアナログ部分はどうなるの?
- A1.
本ページで現行品としてご紹介している無線機器はすべて、本件の対象ではありません。安心してご購入、ご使用ください。
*製品紹介ページ (生産終了品コーナーは除きます。対象製品の一部が掲載されています。)
上記以外の製品をお使いでしたら引き続きお読みください。
古いトランシーバー、ワイヤレスマイク、ETC車載器などの無線機器が近い将来、使えなくなります。
・古い規格の無線機器は世界的な取り決めの電波環境改善のため
・アナログのUHF簡易無線はデジタル化のため
・国際的な取り決めにより、日本でも電波環境の改善のため2005年(平成17年)に、それまでの古い規格で作られた無線機器は使用できなくなることになりました。
・UHFのアナログ簡易無線も電波資源の有効利用のためデジタル移行が決まりました。
・取り換えのための経過措置として、どちらも2022年11月末(令和4年、平成発行の免許状にはH34と記載)まではその使用を認めることとなりました。
・2021年、新型コロナウイルスによる経済的影響などから、どちらも制限付きで経過措置が延長されることになりました。
*特定小電力無線などの旧技適機種の使用停止期限は「当分の間、延長」とされています。使用停止の決定に変更はありません。
*UHF簡易無線のアナログ停波は2024年(令和6年)11月末まで延長されました。
・本件についてお問い合わせをいただいても、弊社はお答えに必要な情報も権限もございません。ご不明な点はこちらの総務省電波利用Webサイトをご参照ください。
正しく対応しないと電波法違反で罰則(1年以下の懲役または100万円以下の罰金)の対象となります。
法改正についてご不明な点があれば、お住まいのエリアを統括する総務省総合通信局の担当部署に直接お尋ねになるか、Webサイトをご覧ください。
弊社製品に関しては電子事業部の各支店、サービスセンターとWebサイトのお問い合わせフォームでご相談を承ります。但しメーカーは法律や保証業務に関する判断をする権限が無いため、内容によってはお答えの代わりに総合通信局や保証機関の連絡先をご案内させていただくことがございますので予めご理解ください。下記のいずれかに該当する弊社製品を現在お使いであれば、注意が必要です。
【全数が対象になる機種/UHFアナログ簡易無線のデジタル化に伴う停波です。】
*アナログ簡易無線免許局・小エリア無線機:停波、閉局です。
生産を終了したDJ-BU10CとDJ-BS10が全数該当します。
いずれもデジタル移行で348MHz、465/468MHzのアナログ割り当てが消滅します。廃局、廃棄、デジタル移行の方法については対象製品を購入された無線機販売店にご相談ください。
*パーソナル無線機:停波、閉局です。
生産を終了した下記の機種が全数該当します。
ハンディ:DP-5 / DPR-6 シリーズ
モービル:DP-300 / DP-500
パーソナル無線の停波は少し前倒しになっており、無線局免許の申請受理は既に終了、お持ちの免許が失効したら閉局です。2022年11月末までに全てのパーソナル無線局免許は失効するので、早めにお手元の無線局免許状の「有効期間」欄をご確認ください。2022年は平 34と平成の年号で記載されています。事前に閉局する時は「無線局廃止届」を総合通信局に提出してください。用紙は各総合通信局のWebサイトでダウンロードできます。
廃棄は小型家電製品に準じ、民間の廃品回収業者も引き取ってくれます。ただ、再流通しないように製造番号などの銘板ラベルをはがし、電池やカバー類を外してから水に漬けるか、ハンマーやドリルで基板を壊してから廃棄される事をお勧めします。電池は地域のルールに従ってリサイクルしてください。
*デジタル&アナログ簡易無線免許局(3B DCR):改修が必要です。
DJ-BU50ADとDR-BM50ADが全数該当します。
アナログ停波以降もデジタルチャンネルはお使いになれますが、期限までにアナログチャンネルを使えないようにするプログラミングと免許状の変更(アナログchの閉局届)が必要になります。
・このジャンルの無線機は販売店が免許の内容を把握されており、期限までに対応されるケースがほとんどと思われますが、台数が多い場合は改修に時間がかかることも予想されます。無線機の運用に支障が出ないよう余裕を持って、事前に販売店と相談してスケジュール調整されることをお勧めします。
・「販売店が廃業した」「どの業者から購入したか分からなくなった」などお困りの場合は早めに弊社にご相談ください。
【対象になる機種を含む製品】
【2005年ごろまでにお求めいただいた下記の機種/旧技適の製品です。】
お問い合わせが増えておりますが近年、新品でお求めいただいた機種は新技適ですから該当しません。2005年/平成17年は愛知県で「愛・地球博」が開催され、「クールビズ」が流行語になった(普及しはじめた)年です。
・429/1200MHz帯 特定小電力データ通信ユニット
・特定小電力トランシーバー
・アマチュア無線機
*429MHz/1.2GHz帯 特定小電力データ通信ユニット
対象製品のリストはこちらです。
対象製品は経過措置が終了すると使えなくなります。使えるようにする修理や改造方法はありません。
・購入されたメーカーが自社製品の中に組み込んで販売される電子部品のようなものなので、弊社では最終のユーザー様や製品名を特定することができません。弊社の通信ユニットを採用されたことがあるメーカーのご担当者様はぜひ該当品リストの品番をご確認ください。代替品など技術的な相談も承ります。尚、特定のメーカー向けに専用供給したものは既に告知を済ませています。
*特定小電力トランシーバー
対象製品のリストはこちらです。
対象製品は経過措置が終了すると使えなくなります。使えるようにする修理や改造方法はありません。
・対象になるのは平成17年(2005年)までに製造販売された古い無線機です。最近新品でお求めになった無線機器は該当しません。このWebサイト内で現行製品としてご紹介しているものやリスト中の新技適品は、本件に関係なくお使いになれます。
・本件はUHF簡易無線アナログ停波とは理由が異なります。デジタル方式でも旧技適品のDJ-P30Dは使えなくなります。
・特小無線機の廃棄は小型家電製品に準じ、民間の廃品回収業者も引き取ってくれます。ただ、再流通しないように製造番号などの銘板ラベルをはがし、電池やプラグのカバー類を外してから水に漬けるか、ハンマーやドリルで基板を壊してから廃棄される事をお勧めします。電池は地域のルールに従ってリサイクルしてください。
・旧技適機種は全て、アフターサービスのご提供を終了いたしました。
*アマチュア無線機
・下記は全数が対象になる旧規格機種のリストです。旧技適と、それより以前のJARL認定機種を含みます。旧規格の機種を継続使用するには後述の手続きが必要になります。
旧規格のハンディ機
旧規格のモービル機
・新旧の規格が混在している機種のリストはこちらです。旧規格の機種を継続使用するには後述の手続きが必要になります。実機の技適番号を見て判断してください。
アマチュア無線機は、旧規格でもスプリアス確認保証を取れば、期限以降も基本保証を受けて使い続けることができます。弊社製のほとんどのアマチュア無線機は一般財団法人日本アマチュア無線振興協会(JARD)のスプリアス確認保証に関するページにある確認保証対象機種になっています。申請手順についてご不明な点は、直接保証機関の窓口にご相談ください。
・生産を終了したDX-77とDX-SR8は旧規格で、確認保証の対象になっていません。スプリアスに関しては自己測定やJARDの測定サービスを受けていただく必要があります。
・旧技適機種は一部条件付きで対応しているものを除き、全て修理サービスを終了させて頂いております。
・保証認定は有償の制度で、無線局免許とは別の申請書を提出する必要があります。
・スプリアス確認については現在免許を受けて運用されている機種が対象で、免許更新や変更申請とは別のタイミングで行うようです。事前に申請方法を確認されることをお勧めします。
新技適機種は対象外です。何も影響は受けません。
・このリストに掲載の製品は全数、新技適機種です。
DX-SR9はもともと基本保証が必要な機種ですが、JもMも新規格に準拠して生産しており、JARDでも確認済としてスプリアス確認は不要で、基本保証を受けるだけで免許申請・更新ができます。
*アマチュア無線機用パワーブースター
50W以下のパワーブースターは、送信機(エキサイター)が新スプリアス規格、もしくは新スプリアス規格に適合している事の確認ができたものであれば、パワーブースターとしてのスプリアス保証は不要です。但しエキサイターが新技適機種でも、パワーブースターを使うには「技適機種の付加装置」として一般の保証認定を受ける必要があります。保証認定申請には付加装置の送信機系統図を添付、工事設計書には付加装置の終段管名称・個数、電圧及び定格出力の記載が必要です。ELH-230GやELH-740Dなど旧JARL登録機種は送信機系統図の添付は省略できる場合もあるようですが、簡単なものですから提出されることをお勧めします。送信機系統図の例はこちらです。
【DR-620をお使いのアマチュア無線局にお願い】
車載用144/430MHz 2バンドアマチュア無線機DR-620の下記の技適番号をお使いで、まだ自主回収についてご存じない方は是非こちらをご覧ください。
・DR-620H (50W/35Wタイプ)002KN498 / 002KN575
・DR-620D (20Wタイプ)002KN499 / 002KN576
*上記の技適番号(全て新技適)の個体は製造番号に関係なく、全て自主回収の対象です。
*下記は全数、自主回収の対象ではありません。DR-620以外の製品も対象ではありません。
DR-620D (20W):02KN323(旧技適) 、002KN475、002KN589(共に新技適)
DR-620H (50W/35W):02KN322(旧技適)、002KN474、002KN588(共に新技適)
- Q2.【無線機全般】アマチュア無線、特定小電力、デジタル簡易無線…どの無線機を選べば良いのですか?何が違うの?
- A2.用途によって選択肢が変わります。
*特定小電力無線【免許資格不要、一番簡単・手軽に使える一般連絡用の無線】
インカムとも呼ばれている小型の携帯型トランシーバーです。飲食店、携帯電話ショップなどの店員さんや交通整理のガードマンさん、クリニックの看護師さんが持っていらっしゃるのをよく目にします。微弱電波で、屋外で数百メートル、屋内ではフロアをまたぐと通信できないこともあるような近距離連絡用ですが、免許や法律上の制限などの面倒が無く、買ったその場ですぐ使ってよい、もっとも手頃な無線機です。仕事でも、レジャーでも、日本国内であれば医療施設も含めてどこでも誰でも使えます(飛行機内など電気製品の使用に制限がある場所を除く)。一番安く、電池の持ちが良い、使いやすい無線で中小規模の店舗、施設内(工場、病院、ホール、倉庫…)の業務連絡や、災害など非常時の連絡用に最適です。電話回線に依存しないので、電池さえあれば非常時・携帯電話圏外でも使用できます。
*デジタル小電力コミュニティ無線【免許資格不要、相手の方向と距離が表示される特徴ある無線】
一番新しい規格のライセンスフリー無線機です。特小同様、一切の手続きなしで使えます。もともと野生動物の監視、お年寄りや子供の見守り、遭難時の位置情報発信などを念頭に作られたカテゴリーの無線なので、お互いにGPSが受信できる場所に居れば、液晶に相手までの方向と距離がリアルタイムに表示されます。屋外で良く飛ぶ周波数帯を使用、送信パワーも特小より高いので、河川敷のような開けた見通しの良い場所なら2km程度通話ができますが、屋内では特小とあまり変わらない距離しか通話できません。上空使用ができるのでスカイスポーツにもお勧めです。
*デジタル簡易無線登録局【資格不要のハイパワー連絡用無線】
特小無線では届かない、免許が必要な簡易無線はしきいが高い、アマチュア無線では仕事の話ができない…こんな不満を解消するのが通称「デジ簡」無線です。自分でできる簡単な事前届をすれば、国内の陸・海上であれば仕事でもレジャーでも、だれでも使って良い便利なトランシーバーで、携帯型なら平地で3~4km、車載型ならアンテナ次第で10km単位の通話もできます。似たような名前のデジタル簡易無線「免許局」は、純粋に仕事連絡用に割り当てられるもので、無線局免許が必要になるほか、使用に特定の制限がありますので、間違えないよう十分ご注意ください。
*アマチュア無線【趣味のための無線で、一般連絡は禁止】
純粋に通信すること、そのための手段、設備、技術に工夫を凝らすことを趣味とする人たちのための無線です。使うにはアマチュア無線技士資格と無線局免許状を事前に取得する必要があり、いくら免許を持っていても、この無線を仕事の連絡に使うと罰せられます。例えば仲間内でアウトドアやサイクリング、ドライブなどのレジャーを楽しむための連絡用にアマチュア無線を使うことはできますが、電波法が定める特定のルールに則った運用が義務付けられています。但し近年、電波利用の促進、地域社会への貢献とワイヤレス人材の育成を目的として、アマチュア無線業務の緩和が行われました。従来認められなかった報酬を伴う害獣駆除時のハンター間連絡、地域ボランティアや消防団などの補助通信手段、監督者が免許人であればその設備を使って資格がない人もアマチュア無線を体験できる、などです。詳しくは総務省Webサイトをご覧ください。これにより、ルールに従えば、一部の連絡通信や資格を持たない人が通信体験できます。
総務省電波利用Webサイト:
アマチュア無線の社会貢献活動での活用に係る基本的な考え方
アマチュア無線の交信体験制度(体験運用)
- Q3.【無線機全般】アルインコの無線機に乾電池型の充電池は使えますか?
- A3.【ご注意】
この項目は本当にひんぱんにお客様からお尋ねを頂くために掲載しておりますが、社外品電池の使用をお客様にお勧めするためのものではありません。社外品をご使用になって起こる一切の不具合は保証の対象外とさせていただいておりますので、予めご了承ください。「ニッケル水素電池 正しい使い方」から検索すると、大手電池メーカーの、参考になるFAQなどがヒットしますので合わせてお読みください。
【重要なご注意】
本章はニッケル水素充電池(定格初期電圧1.2V)について説明しています。初期電圧が高いLi-ionタイプの単三形充電池は絶対にお使いにならないでください。初期電圧が高いため、リチウム系の単三形充電池は故障の原因となります。
大手電池メーカーの充電式ニッケル水素単三電池(1.2Vタイプ、以下「電池」)は、電気的には弊社製特定小電力無線機とハンディ型受信機の多くでお使いになれます。但し、ニッケル水素電池をサポートしない機種では使用時間が短くなる、減電池表示が正確に出ない等の不具合が出ます。また、注意しないと液漏れ、発熱や破裂など重大な事故に発展する可能性があり、このような電池をお使いになっての故障は保証対象外とさせていただいております。また、電池パックを作るための部品としての充電池が部品店で売られていますが、寸法がわずかに違うなどの問題があるため使えません。
1:必ず電池はその電池メーカーが推奨する専用充電器で充電してください。弊社純正の充電器で社外品電池を充電しないでください。正しく充電できないだけでなく、故障や事故の原因になります。
2:1号機にはこのペア、2号機はこのペアと電池にマーキングするなどして、必ず新品状態から、同じブランド、種類、容量の電池を常に同じ状態で充電してお使いください。異なる電池を混ぜて使うと劣化状態や電池残量のバランスが崩れてしまい、発熱・液漏れ・破裂の原因となります。全ての電池や電池を使う電気製品で「ブランド違いや新旧の電池を混ぜて使うな」的な注意書きがされているのはこのためです。
3:単三アルカリ乾電池かLi-ionバッテリーパックのみをサポートする機種に電池を使うと減電池表示が不正確になります。(すぐに減電池表示が出ることがありますが、誤表示するだけで故障の原因にはなりません。機種によっては使用時間は短くなります。)ニッケル水素充電池を採用する機種は、電池設定でニッケル水素(Ni-MH)を選択すれば表示は正確に出ます。
完全に放電した電池(過放電)は充電しにくくなるなど不具合が起きます。減電池表示が出たら充電されることをお勧めします。数日でもお使いにならないときは、無線機から電池を抜いて保管してください。待機電流で電池が過放電するのを防ぐためです。逆に、ちょっと使ってすぐ充電、も過充電から劣化を促進します。
DJ-P221、DJ-P321、DJ-PX/TX/RX31など電池1本で使用する機種はコンパクトに作るために充電端子の当て方を工夫しており、一般の電池は充電できません。専用のEBP-179をお使いください。国内の大手電池メーカーから供給を受けている高級セルを使用しており、信頼性や性能は市販の電池と同等です。※本項目は社外品電池をこれらの機種に入れて「充電できない」とお問い合わせ頂くことが非常に多いため掲載しています。社外品電池を弊社製充電器で充電することはおやめください。
アマチュア無線機やデジタルトランシーバー、レシーバーは電力消費が特小トランシーバーよりはるかに大きいため、お使いになれません。
- Q4.【無線機全般】アルインコの無線機にリチウムイオン乾電池は使えますか?
- A4.現行製品のほとんどのトランシーバーでお使いになれますが、下記の機種にはお使いになれません。これらはLi-ion乾電池の初期電圧(1本あたり1.8V)が印加されると内部部品を壊す恐れがあります。弊社では乾電池は1.5V定格のアルカリ乾電池を標準にしています。このためリチウムイオン乾電池や乾電池型ニッケル水素充電池のように1.5V定格でないものやマンガン乾電池は、壊れはしなくても減電池表示が不正確になる、短時間で使用できなくなる、等の不都合が出る機種があります。指定以外の電池の使用は製品保証の対象外となりますのでご注意ください。
特小無線:
・DJ-PB20シリーズ全機種
・DJ-CH3
・生産終了品で単三乾電池3本が使用できるもの
作業連絡用無線:
・DJ-M1R
ハンディ受信機:
全機種
- Q5.【無線機全般】使い方が分かりません!
- A5.まず取扱説明書を初めから読みながら製品に慣れて下さい。 専門用語などが使われているので初めは分かりずらいのですが、説明書に合わせてボタンを押したり表示を眺めたりするだけでも、少しずつ意味が分かるようになる場合が多いものです。また、例えばセットモードのように共通の操作が多ページに渡る場合、入り方は冒頭ページのみで説明しているため個別の項目説明を見てもわからないことがあります。必ず一度最初から最後まで通してお読みください。
操作が分からなくなった場合は「リセット」操作をして工場出荷時の状態に戻して下さい。但しセットモードで好みに合わせて設定した機能も初期設定に戻りますから、最終的な機能の設定などは一通りの操作が理解できてから行うことをお勧めします。リセットは、機種によっては機能だけを初期状態に戻すシステムリセット(又はパートリセットと呼ぶ機種もあります)と、せっかく書き込まれている周波数なども全て消してしまうオールリセットの2つが有ります。通常はシステムリセット(又はパートリセット)だけを行うように十分注意して下さい。リセットで消えたメモリーデータを復旧する機能は、無線機側にはありません。
「こんなマークが出て、いつもと違う動作を始めた」という場合は、説明書の冒頭部分にある「ディスプレイの表示」の項目が参考になります。出ているマークの説明を見ると、それがどの機能を働かせたときに出るものかが分かるので、説明に従って機能をオフにしてください。
その上で、どうしてもお困りの点がございましたら弊社サービスセンター、フリーダイヤル 0120-464-007までお電話でお問い合わせ下さい。営業時間はAM10:00~PM17:00です(お昼休み12:00~12:45、土・日・祝日を除く)。
尚、お電話でお問い合わせの際は、取扱説明書と電源が入る状態の製品を予めご用意ください。これがないと、使い方のご説明は十分にできません。
- Q6.【無線機全般】どのくらいの距離で通話できるんですか?地下と10階で通話できますか?
- A6.お問い合わせの中で一番多く、無線機メーカーとしては一番答えにくいご質問が通話距離に関するものです。
*電波は光と良く似た性質を持っています。光は手元で照らしても遮られたところは暗く影になりますし、逆に高い開けたところからなら遠くまで、広い範囲に届きます。鏡に当たると反射もします。そう考えて頂くとイメージが浮かびやすいと思いますが、遮蔽物の多い場所や特殊な環境では壁やフロア1つで通話ができなくなることがある反面、ビルの上など遠くまで見通せる開けた場所からなら、びっくりするほど遠くと通話できます。また高い周波数の電波はビルの壁などで反射する性質を持っていますから、思わぬ方向に向くほうが通話しやすくなることも有れば、トンネルのような閉鎖的な空間では電波が干渉しあい、近距離でも通話できなくなることもあります。
【参考】通話実験の動画 弊社電子事業部公式YouTubeチャンネルのリンク
ビルの屋内編 (デジタル簡易、特定小電力、デジタル小電力コミュニティ無線)
*特定小電力(出力0.01W/421-440MHz)
ロングアンテナタイプの機種ですと、建物の中で十数メートルから数十メートル、市街地で数百メートル、河原のような見通しの良い場所で1km弱が目安です。ショートアンテナですと、同じ条件でも、ロングアンテナの50%程度まで通話距離が落ちる場合があります。これは物理的に電波の入り口が狭くなるだけでなく、アンテナが使用者の人体や廻りの環境の影響をより大きく受けやすくなるためです。又、特小無線機のFAQに記載しておりますが、デジタルタイプや同時通話モードも有効通話エリアがアナログの交互通話モードに比べて狭くなります。中継器(レピーター)が使える無線ですから、対応する子機を選んでおけば、この助けを借りて通話距離を伸ばすことができます。
【参考】
交互通話編
同時通話編
*アナログ簡易無線(出力5W/465-468MHz-1W/348MHz)
5Wタイプは平地で4~5km程度、比較的手軽に使える連絡用無線機としては体感的な通話エリアが一番広く感じられるでしょう。ビルの中などでも鉄の防火壁などでガチガチにガードされたような作りでなければ上下の階層に結構飛ぶため、ビル管理関連の業種でも多く採用されています。1Wの小エリア無線は平地で2km程度、建物内部でも低層ビルなら死角なく通話できることが多いものです。
348MHzと460MHz帯UHFアナログ簡易無線は、2022年にデジタルモードへの移行が義務づけられており、使えなくなります。ご存じなければこちらをご参照ください。
*デジタル簡易無線 登録局(出力5W/351MHz)
ハンディ機の5Wタイプで平地4km、1Wタイプで同じく2km弱程度です。建物の中も含めてアナログ5Wの8割程度、のような感覚でしょうか。これは、一旦データに置き換えられたデジタル信号が欠落する通信エラーが起きたとき、デジタルでは声が全く出てこなくなりますが、アナログはその点通信エラーが無く「りょう*い、*かい」と部分的にでも聞こえたら「了解と言ってるな」と人間の頭脳でエラー補正が出来るためです。
車載・固定タイプでは屋根の上に良いアンテナが建てられることで、通話エリアは劇的に広くなることがあります。自家用車にホイップタイプのアンテナを付けた車同士で平地5km以上、郊外の工場建屋の屋上に上げた固定局用アンテナと近場を移動する自動車では10km程度、が目安になります。特に外部アンテナを使う場合はアンテナの種類や設置場所、ケーブルの太さや長さ、使用環境(山がち、都会のビル群のど真ん中などでは条件が大変悪くなります)で通話エリアは大きく変わります。
【参考】
直線道路 ハンディ機編
ビル街 ハンディ機編
*デジタル小電力コミュニティ無線(出力0.5W/142-146MHz)
屋外なら1km以上、実用的に使えます。もともと看視や遭難救助を目的として割り当てられた無線なのでGPSの搭載が必須(相手局の距離と方角が液晶に表示)、秘話はかけられない、1対1で個別呼び出しすれば他人に聞かれない通話が可能、などほかの連絡用無線とは異なる特徴がありますが、だれでも、目的に関係なく、国内の上空、海上でも使えます。また無償配布のソフトを使ってパソコン上に通話相手の位置情報を表示させることもできます。
屋内ではGPSが使えなくなりますが、特小より若干、通話エリアが広くなります。但しアンテナが体に接触するような使い方をすると通話エリアは極端に狭くなるので注意が必要です。
【参考】
都心部編
*アマチュア無線(長波~マイクロ波、最大1000W)
実用性度外視の「趣味の通信」がアマチュア無線ですから、通話距離はあまり意味がありません。逆にアンテナや使える周波数、出力なども免許のクラスに応じて幅がありますが、上級免許と最適な設備さえ持てれば、ご近所から地球の裏側、ISS宇宙ステーションまで、交信できない場所はありません。
- Q7.【無線機全般】バッテリーパックは何回充電できるの?どのように保存するのが良いのですか?電池の寿命はどのくらいですか?ふくらんだように思いますが大丈夫?充電できないのは故障ですか?
- A7.電池と充電に関するお問い合わせは、通話距離のお尋ねと同じくらい多いものです。以下に良くあるトピックをまとめてみました。
【何回充電できますか?】
電池メーカーは色々な条件を細かく規定した上で約300回、とか約500回、のように表示していますが、これはあくまで目安です。普段からの充電方法、充電電流量、使用場所の気温や湿度、使う無線機の電流消費等々の条件によって電池の寿命はずいぶんばらつきますので、「回数や期間」よりも「体感的に新品の頃に比べて明らかに持ちが悪くなった」を目安に考えるほうが現実的です。
リチウムイオン電池は使用状態の良否にかかわらず、物理的に2~3年で体感できる程度に劣化します。「使っていなかったのに」とか「説明書通りに使っているのに」と不審に思われることがあるかも知れませんが、そのような性質の電池とご理解ください。また、長期間使用していると内部が劣化して発熱、発火の原因となることが知られています。詳しいメカニズムは「リチウムイオン電池 劣化 事故」などをキーワードに検索すると情報が得られますが、安全と製品のパフォーマンスを保つためにも5年をめどにお買い換えをお勧めします。
【正しい使い方と保存方法は?】
リチウムイオン電池もニッケル水素電池も空の状態で放置するのが最悪です。減電池表示が出たら正しく充電してください。使い捨ての乾電池も同じです。放電した電池を電池ケースに入れたままにすると液漏れして修理ができなくなる故障の原因となります。
・ニッケル水素電池は規定電流で満充電したものを、継ぎ足し充電することなく使用してから満充電するサイクルを保つことが一番良い使い方です。もし「買ってからそれほど日が経たないけど、使える時間が減ってきたなぁ」とお感じでしたら、室温で電池を途中使用せず満充電、充電できたらすぐ放電するまで連続して使用(スイッチを入れたまま放置)、を2サイクル行ってください。このとき、電池が無線機や充電器と接触する端子をすべて、清潔で乾いた綿棒などで軽く拭き、目に見えない油脂汚れを清掃してください。このリフレッシュを行っても改善しないときは電池の劣化が疑われます。リフレッシュ機能が付いた充電器なら、月に一度位、リフレッシュすることをお勧めします。リフレッシュのしすぎもよくありません。ニッケル水素電池を長期間使わないときは、3ヶ月を目安に減り具合を確認、減電池表示が出ていれば満充電にして、無線機から電池を外して乾燥した涼しい日の当たらない場所に保存してください。
・リチウムイオン電池は50%程度の充電状態を保って保存するのが推奨されています。定格より低い電圧の放電状態、特に空の状態で保管すると再充電できなくなる可能性があり、逆に電圧が高いフル充電状態で長期保管すると劣化を促進します。
・無線機や電池類は室温の乾燥した環境で保管するよう心がけてください。冷蔵庫の中や直射日光が当たるような、極端な温度環境では保管しないでください。特にリチウムイオン電池は「必要なときだけ充電する、充電が終わったら充電器から外して使う、常に充電器につないだ状態にしておかない」「災害備蓄などでスペアの新品電池を保存する場合でも、時々通電して状態を確認する」に留意してください。
【正しい充電方法は?】
・「満充電になったら充電器から外す」=満充電になっても、充電状態のままだとトリクル充電(補充電)を行うものがあり、使用条件によっては過充電のもとになり、電池の劣化を促進することがあります。
・「使わないときはこまめに無線機から電池を外す」=最近の機種の多くはスイッチで機械的に電源を切るのではなく、ソフトウエアで電源を入り切りします。このため、僅かですが待機電流を消費します。もちろん電池自体も自然放電しますが、電池を付けたままですとそれより多く消費します。放電した電池は劣化や液漏れの原因となります。
・「充電器に乗せたまま運用しない」=機種にもよりますが、充電電流が無線機側で消費され、電池に流れないものがあります。また、「受信しながら充電可能」とうたっているものでも、上で述べたように過充電気味になり、電池に負担をかけることがあります。リチウムイオン電池は、充電時は必ず無線機の電源を切ってください。
・電池の充電は常温常湿の屋内で日光が当たらない場所、振動が無い場所が基本です。寒いと充電できず、暑い、日光が当たるなどは発熱、発火など大きな事故の原因になります。水滴がつくような湿った場所もショートなど事故や故障の原因になります。振動があると無線機と充電器の端子が接触不良(瞬断)になり、正しく充電できません。
・自動車の12Vをシガーソケットから取りだして充電スタンドにつないで車内で充電したいとお問い合わせがありますが、おやめください。自動車のバッテリー電圧は上下します。車載機器はこの上下に耐えられるよう、入力電圧にある程度幅を持っていますが、定電圧のACアダプターで給電する充電スタンドはこのように大きな幅は持っていません。このためバッテリー電圧が高くなると充電スタンドが過電圧で故障することがあります。
【リチウムイオン電池がふくれたように見えますが異常ですか?】
・リチウムイオン電池は構造上、劣化すると内部に炭化水素が発生してふくらみます。これはリチウムイオン電池の性質で、完全に防ぐことはできません。そのためバッテリーパックにする時、ある程度はふくらみも考慮した設計がされていますが使い方を誤ると膨張しやすくなります。特に長時間使わず放置(過放電)すると危険です。勘合が悪くなって取り外せなくなるうえ、無理に力を加えると最悪、発熱や発火の危険もあります。前項でご説明したように膨らんできた電池は寿命と割り切って、ご交換をお願いします。
【充電できないのは故障ですか?】
・複数の無線機をお使いであれば、正常に動いている個体に動作不良の個体の電池を入れて充電する、疑わしい充電器に良い個体を乗せて充電する、電池パックを無線機から外して単体で充電する、など違う条件で試すことで電池、無線機、充電器、アダプターのどれがわるいのか不良の原因を特定できます。
・外部電源端子がある機種では、付属の充電用ACアダプターやその機種用の別売充電器のACアダプターを外部電源端子に接続すれば本体の電源が入ります。これでACアダプターが故障していないかチェックできます。但し充電用アダプターを送信や長時間受信用として使うと故障の原因となるので、チェック以外の目的にはお使いにならないでください。
・同じく外部電源端子がある機種は、充電スタンドを使わないで外部端子から充電できることがあります。スタンドから充電できないときは外部端子から充電してみることで、スタンドの不良かどうか判断できることがあります。
・機種によっては乾電池に充電させないよう、セットモードに充電を許可する、禁止する、のような項目を持っているものがあるので説明書を参照してください。
- Q8.【無線機全般】付属品の充電スタンドや充電アダプターで送受信はできますか?
- A8.基本的にできません。
*特定小電力無線機は、送信出力が低いため電流消費も少ないので、充電アダプター兼用で運用も可能なEDC-122のようなアクセサリーもありますが、アマチュア無線機、業務用無線機などハイパワー機では、送信出力が大きくなるため電流消費も多く、アダプターでは必要な電流量が取り出せないので使えません。安定化電源をお使いください。
*「受信機や、ハイパワー機の受信だけなら電流が少ないから、充電アダプターを利用しても良いですか?」とお尋ねを頂くことが非常に多いのですが、特に説明書に明記してある機種を除き、このような使い方はお控え頂くようお勧めしております。昨今のACアダプターはスイッチング方式が多く、ノイズを受信することがあります。デジタル簡易無線機は聴感上ノイズが聞こえませんが、悪影響は受けています。
また受信機の付属充電アダプターには、受信機の最大消費電流以下の電流しか取り出せないアダプターが付属している機種もあります。
運用のために外部電源端子を使うときは、電池を抜いた空の乾電池パックを装着しておくと無線機側の充電端子の保護になります。
「充電スタンドを無線機スタンド代わりに使って、無線機を立てて使いたい」場合は、アダプターを抜いて、通電しない状態でお使いください。
特に説明書に明記されていない限り、充電スタンドや充電専用アダプターを運用に使って起きた不具合は、保証の対象外となりますのでご注意ください。
- Q9.【無線機全般】バッテリーセーブ機能(BS機能)とはどういうものですか?エコモードって?
- A9.電池で駆動するFMモードやデジタルモードのほとんどの携帯型無線機にはバッテリーセーブ機能が搭載されています。これは見た目にはわからないように、無線機の回路に流れる電流を一定のサイクルで自動的にオンオフすることで、オフにしている部分の電気をセーブする機能です。10mSec~100mSecの単位でパッパッとオンオフを切り替えるのが通常の動作ですが、昨今の機種では敢えてもっと長めのサイクルも選べるエコモードを搭載するものもあります。
弊社のアナログの特小無線機、アマチュア無線機、ハンディレシーバーではBSオンが工場出荷の初期値になっています。多くの機種でBSが動作しているときはBSマークのアイコンを液晶に表示させ、BSのオンオフはセットモードで切り替えられるようにしています。
電池が長持ちするのは大きなメリットですが、以下のようなデメリットもあります。
・オフサイクルの時に信号を受信しても、受信回路が動かないのでオンサイクルになるまでの時間、音声が出ない「頭切れ」が起きます。エコモードはこの頭切れが通常モードより頻繁に、長い時間起きる可能性があります。但し一度信号を受信したら、その信号が消えても数秒程度はバッテリーセーブ動作に入らないので、テキパキ通信している間は頭切れは起きません。しばらく通話が無かった状態から通話を始めるときは、送信ボタンを押してから一呼吸おいて話し出すと頭切れを避けることができます。
・上記と同じ理由でオフサイクルの時にデジタル音声通信の信号を受信すると、デジタル信号の頭にあるユーザーコードのようなデータ情報が欠落して相手の無線機に認識されず、後ろの音声情報部分全体も無視されることがあります。このため、デジタル通信の機種では工場出荷時はBSオフが初期値になっていたり、BS機能自体が搭載されていないものもあります。また、データ通信(アマチュア無線のパケット通信や航空無線のACARSデータ受信なども含む)でもデータが欠落して正しい情報交換ができないので、BS機能はオフにします。
・スキャン中や、同時通話時・受信中・スケルチオフなどで音声が出っぱなしの状態の時はBS機能は働きません。
車載機や固定機は電池を気にする必要が無いので、通常はBS機能は搭載されません。
- Q10.【無線機全般】無線機やレシーバーを運転中に使うときの注意点はありますか?
- A10.運転中に携帯型無線機を直接手に持って通話すると、携帯電話同様に罰せられます。
*無線機を操作したり表示を見たりするときは、カーラジオや携帯電話同様、必ず安全な場所に自動車を停車させてからにしてください。。
*外の音が聞こえないような大音量でスピーカーを鳴らしたり、運転中にイヤホンやヘッドホンなどを使ったりすることも安全運転上の理由から制限・規制されている地域があります。
*車載無線機のハンドマイクやハンディ無線機用のスピーカーマイクを使用することは制限されていませんが、操作パネルを注視していると脇見運転として違反対象になります。
いずれの場合も運転中は常に安全運転を最優先して頂くようお願い致します。
- Q11.【無線機全般】防災連絡に使う無線機はどれが良いのですか?その運用について教えてください。
- A11.今般、かつて無く防災意識が高まっていることから、多方面より非常時連絡用の無線機選定や運用についてご相談を承ることが増えております。そのときにしばしばお話しする内容を以下に抜粋します。
【免許・資格不要の無線機】
基本は数百メートル程度の距離で通話できる特定小電力無線です。
遠くまで飛びすぎないことから混信を与え合うことが少ないので、非常時でも比較的チャンネルが確保し易く使いやすいこと、電波利用料のようなランニングコストが掛からないので備蓄時の無駄な出費が無いこと、少ない乾電池で長時間の運用ができること、などが理由です。また医療機器に影響するような強い電波では無いので、病院でも使用が認められています。このため災害救護医療機器がある現場近くで送信しても問題が無いのもメリットです。
屋外の使用に向くのがデジタル小電力コミュニティ無線です。
今は一般連絡も認可されていますが、もともと野生動物の監視、徘徊や迷子の看視、要救助者の発見などを目的として割り当てられた無線です。このため相手の位置情報が分かるGPS機能の搭載が義務付けられ、だれとでも通話できるよう、秘話機能はありません。0.5Wと出力が高く、障害物の無い平地なら2km程度通話できることもあり、多くの消防団で採用されています。GPSのおかげで通話相手の方角と距離が液晶上に表示されたり、無償のソフトを使って相手局の位置を地図上に表示したり、お互いを登録しあっておけば自分の無線機で相手局を送信させ、そのマイクで音を拾って応答が無い相手の周囲の様子を探るなど、防災連絡向きの特殊な機能も採用されています。屋内ではGPS信号が受信できないので、位置表示など一部の機能は使えなくなります。
デジタル簡易無線登録局は数キロ以上の距離をカバーしますが、遠くのユーザーの信号と混信しやすく、人口が多い地域ではいざというときに空きチャンネルが無くなって通話できないケースが想定されます。1W、2Wでも通話できるエリアであればパワーを下げてお互いに混信を減らすことができます。(登録局や特小機は全て、通話中のチャンネルでは上からかぶせて送信が出来ない仕様になっています)
使用前に簡単な届け出が義務付けられ、使っていてもいなくても、1台当たり年間400円程度の電波利用料が発生します。医療機器の近くで使うときも電波障害を与えないよう注意が必要です。大工場や高層ビルのような、特小トランシーバーではカバーできない場所に向きます。
【アマチュア無線(免許資格必要)】
アマチュア無線技士資格と無線局免許が必要なアマチュア無線は、日本アマチュア無線連盟がガイドラインを定めて非常通信のプログラムを立てており、各地域の無線クラブなどでもネットワークを構築されています。免許を持つハムであれば、そのような通信ネットワークにボランティア参加できます。昨今の法改正で、アマチュア無線を非常時の連絡ネットワークとしてさらに積極的に活用してもよくなりました。
総務省電波利用HP:アマチュア無線の社会貢献活動
日本アマチュア無線連盟:非常通信
非常時はハム免許が無くてもアマチュア無線機を使って誰でも通話して良いと勘違いされることがありますが、電波法上の非常通信はとても狭義なもので、非常通信を行ったら事後の届け出が義務付けられているほどです。目の前にさしせまった生命の危機があり、他に電話のような通信手段が無い限り、免許を受けた無線局(アマチュア無線、簡易業務無線免許局、タクシー無線…)を、免許人以外が、無線局の通信目的以外のために使ってはならないと定められていますのでご注意ください。
【通話方式】
携帯電話の普及で「無線通話はモシモシハイハイで話せる同時通話が便利」と思われる方が多いのですが、非常通信では「どうぞ、了解」式の交互通話が基本です。「多数が一度に連絡しあえる、情報をシェアできる」が何より便利なためで、現場活動中の消防救急無線が交互通話であることが何よりの証拠です。「普段は同時通話、あるときは交互通話に切り替えて…」のように難しいことをご相談頂くことがありますが、非常時の厳しい環境の中で、使い慣れない無線機を、設定を切り替えながら運用することなどは普通の人にはまず無理な話です。
【運用について】
運用の練習とメンテナンスが何より一番簡単にできて大切なことです。
・近隣の町内会や消防団と打ち合わせ、緊急時に「このエリアでは、町内の行方不明捜索には特小のXからXチャンネル、避難所内連絡にはXからXチャンネル、配給関係情報はXチャンネル、消防団と避難所との連絡は登録局のXチャンネルを使う…」のように決めて統制をとっておくと混信を防ぎ、秩序だった通話ができるようになります。合同防災訓練等の機会に、この取り決めを元に通話練習をしたり、非常無線通信の最も優れたお手本の消防士さんに話し方のコツをコーチしてもらうなどしておくのもお勧めです。なお、非常通信の練習をするときは電波法で「訓練」を通話の頭につけるよう定められています。無線を偶然聞いた人が誤解して警察や消防に連絡することが無いようにするためで、「火災発生」「救急車を呼んでください」のような具体的な内容で通話をするときは必ず「訓練、火災が発生」「訓練、救急車を~」のように通信してください。
・町内のイベントやボランティア活動など、平時から積極的に無線機を使い、扱い方に日頃から慣れておくことも大変重要です。またこれは無線機の定期的なチェックにもつながり、故障しにくくなります。電気製品はていねいに使い続けることが一番良いメンテナンスで、使わずにしまっておくのがいざというときに一番不具合が出やすいものです。ゴムのアンテナやイヤホンマイクのスポンジ、ケーブルなどの樹脂も定期的に風に当てておかないと湿気を吸って加水分解し、いざというとき使えなくなる可能性があります。無線機器は乾いた日の当たらない、通気の良い場所で保管してください。
・備蓄されている充電池や乾電池は特に痛んでいることが多いものです。電池は液漏れや過放電を避けるため必ず無線機から外して保管してください。電池類は無線機から外していても自然放電するのでバッテリーパックであれば定期的に充電残量を確認してください。但し充電しっぱなしもバッテリーパックの過充電から劣化しやすくなります。時々電源を入れて減電池表示が出るまで放電させてから、再充電するのがベストです。日頃のメンテを心掛けておかないと、いざというときせっかくの無線機が役に立たなくなります。
- Q12.【無線機全般】アルインコ製品で使えるアンテナを推奨してください。どんなアンテナを買えばいいの?●X社製のアンテナは使えますか?
- A12.アンテナに関しても、多くのお問い合わせを頂きます。
弊社では、他社製のアンテナに関する検証は一部の斡旋品を除き、一切致しておりません。このため「この会社の、このアンテナが良いですよ」というお勧めもしておりません。アンテナが交換できる民生品の無線機、受信機についてはアンテナメーカーから多彩な製品が発売されています。「どれを選べばよいかわからない」ということであれば、迷わず無線機専門の販売店にご相談ください。特に車載や基地局用、固定局用のアンテナは固定金具(基台)、アンテナマスト、ステー、同軸ケーブル、アンテナコネクターなど小物類も必要になります。
アンテナメーカー製のものは、特に明記が無い限り、周波数、耐入力、アンテナコネクター形状に適合するものであればメーカーを問わず無線機に接続できます。ただ、無線機メーカー製のハンディトランシーバーが純正品として採用するものを他社製トランシーバーにつなぐと、たとえば1W機用のものを5W機で使うことになって発熱して使えなかったというような事が起こり得ますのでご注意ください。
まれにアンテナメーカー製のアンテナ、コネクター付同軸ケーブル、コネクター変換アダプターが弊社製品と機械的に勘合しないのでは?といったご相談を受けることがあります。ホイップ型ならアンテナのすそがボディまで届かず少しコネクターが見えている、同軸ケーブルのコネクターなら、たとえばM型は海外のPL型と共用できるタイプなら専用のコネクター同士より機械的な勘合が悪く感じられる、SMA型ではコネクターのリングを最後までしっかり締めたにも関わらずケーブルが動く、回るというようなことですが、相性問題の範囲であることがほとんどです。他社製無線機では動作するのに、アルインコの無線機につなぐとまったく送受信できない、というような明らかな異常の場合は点検しますので、弊社サービスセンターにご相談ください。
- Q13.【無線機全般】急にノイズが出て、通信、受信ができなくなりました。なぜ?
- A13.ある日を境に、今まで通話や受信ができていた環境と設定のままで、急に無線機や受信機にノイズが発生するようになった場合、外来の妨害電波が関係することがあります。このようなときはまず、場所や時間を大きく変えて正常に通信、受信ができるかお試しください。
例えば昼間は大丈夫だが暗くなってきたら強い妨害が出るという場合は照明器具、暑くなったら出るというときは空調機、のようにノイズが出るときに使っている機器をチェックしてノイズ源を特定することができる場合もあります。特にLED電球やソーラーパネルは、AC/DCやDC/AC変換回路が搭載されており、強いノイズを出すことがあります。ほかにもパソコン、蛍光灯、湯沸かし器、モーターやコンプレッサを使う機器などもハンディ無線機のノイズ源となります。ノイズが出るようになった時期に、何か電気を使うような機器を導入していれば要チェック、です。
固定の無線機にはACラインからのノイズも関係します。洗濯機を回しているとノイズが入るようなケースです。車載では、最近のハイブリッドや電気自動車などもノイズが発生しやすい環境です。
ハンディのノイズの場合、グループコード(トーンスケルチ)を設定するとノイズを低減できることがあります。車載や固定の場合は電源やアンテナ線も含めて対策が必要になることがあります。無線機店にご相談ください。ノイズの性質によっては、無線機側では対応できないものもありますので、ご了承ください。
- Q14.【無線機全般】外部マイクでVOX、PTTホールド、コールバックが使えません。故障ですか?
- A14.スピーカーマイクはイヤホンマイクとは回路が異なるため、PTTホールド、コールバック(イヤホンジャック使用時も含む)、VOXは使えません。また同時通話にも対応しません。
イヤホンマイクでこれらの機能が使えないとお問い合わせを頂く場合、ほとんどが他社製品をお使いのケースです。サードパーティ製のイヤホンマイクはPTTボタンを使った普通の通話はできますが、VOXのような機能は回路が異なるので対応しません。
弊社純正のイヤホンマイクには必ずマイクユニット部にALINCOのロゴとEMEから始まる品番が印字されています。また同時通話とこれらの機能に対応するイヤホンマイクには、品番の末尾にAを付けています。(例:EME-29A、EME-53A)
- Q15.【無線機全般】実用を始めたら通話実験したときより通話エリアが狭くなりました。どうして?
- A15.実験の時にマイク類は使わず、無線機を手に持っておられませんでしたか?そして導入後はマイク類を付けて、ベルトに止めたり、ポケットに入れたりしてお使いではありませんか?もしそうであれば、マイクの有無が原因ではなく、無線機を体に近いところに装着し、アンテナが口より低く、人体に近くなったことが原因です。アンテナはなるべく高く、開放空間にあるほうが通話距離にメリットがあります。人体は結構大きな電波障害物で、特に微弱な電波の特小やデジコミ無線では大きな影響があります。お客様で満員になると通話しにくくなる、はよく聞くお話です。
・通話しにくいときは無線機を体から離して手で持ち、通話相手のいる方向に向いてください。
・アンテナは傾けず、なるべく垂直を保って人体に接触させないでください。
・導入前に実験されるときは、なるべく実用時に近い条件で行ってください。例えば昼間実験したときは良かったのに、実用で夜になったら通話できない…は夜間、シャッターや防火壁を閉める、というようなときに起こりがちです。照明や電気製品もできるだけ実用状態でお試しください。すべての電気製品はノイズの原因になり得ます。新規開店などでは什器、備品、装飾が全て入り、従業員も全員揃ったところで実験してください。
アマチュア無線機
- Q1.【ハム】アマチュア無線って何?どうしたら使えるの?仕事に使っていいの?
- A1.日本アマチュア無線連盟に、ハムに関する情報が全て掲載されていますのでご参照ください。
音声のみならず文字やデータ、映像やモールス信号を使い、長波からマイクロウエーブまで色々な周波数で通信ができるアマチュア無線はパソコンとの融合も進んでますます興味深い趣味になっています。第4級アマチュア無線技士資格なら試験は決して難しいことはなく、全く無線の知識がなくても講習会制度を利用して取得できます。
ただ、アマチュア無線はあくまで無線技術に興味を持つ方の科学的な趣味であり、通信できる内容は電波法によって制限されています。免許をお持ちでも、例えば業務連絡、政治に関することや公序良俗を乱す内容、デマを流すなどの通信をすると罰せられます。
- Q2.【ハム】アマチュア無線局免許の申請方法を教えてください。技適番号を教えてください。
- A2.アマチュア無線局申請書の書き方が不明な場合、一番良いのはその無線機を購入した販売店に相談することです。お店によっては書類記入の代行サービスをされています。
技適番号については、製品に技適マークのついた銀色のステッカーを貼付しておりますので、そこに記載のものを記入してください。旧形式による表示では個体ごとに番号が変わるものや、同じ機種名でも製品ロットによって技適番号が異なることがありますので、必ず実機の技適番号を確認ください。弊社製品の技適番号を含む工場設計書記入事項一覧、DX-SR9やデジタル音声通信対応機種の申請手順など、免許申請についての情報はこちらからご覧頂けます。
DX-SR9は輸出用に設計された無線機ですが、国内でも使いたいとおっしゃるお客様が居られることから日本のアマチュア無線用周波数をプログラムして作られたものです。このため技術基準適合の申請は行っておりませんが、保証認定を受けることで国内でも運用できます。免許の申請や更新に必要な資料は同梱の説明書に記載されています。
申請書の書き方や電子申請の使い方でご不明な点は、技適機種のみで申請する場合は管轄の総合通信局のアマチュア無線局窓口、保証認定を受けられる場合は書類を提出される認定機関に直接お尋ねください。こちらに(一社)日本マチュア無線連盟JARLが開設する、申請書類のダウンロードリンクがあります。
JARL登録機種(昔の保証認定規格)は技術基準適合品ではありませんので、認定機関の保証が必要になります。また、旧技適の無線機は一定の条件を満たさないと、2022年11月以降使えなくなりました。旧技適機種のスプリアス保証についてはこちらをご覧ください。
- Q3.【ハム】デジタル音声通信対応の無線機でアマチュア無線局免許を申請するにはどうしたら良いのですか?
- A3.2004年1月以降、電波形式F1Eに属する弊社10F1E/20F1Eモードのデジタル音声通信は煩雑な特別申請無しで許可になっています。EJ-40U/43U/47Uを対応無線機に追加してアマチュア無線局免許を申請する場合は以下のような流れとなります。 ダウンロードに、いずれの場合も添付が必要な送信機系統図を掲載しておりますのでご参照ください。
・開局申請に対応無線機をお使いになる場合:無線局開局申請用紙の"保証認定"の流れに従ってください。対応機種はアナログ状態では技術基準適合機種ですが、ユニットを装着してF1Eを申請する場合、部分改造されたと見なされるため"技適機種の一部改造"扱いとなり保証認定が必要です。
・今受けている無線局免許に対応無線機を新規追加される場合:変更申請用紙の説明書にある"変更保証認定"の"増設"に従って下さい。
・既に免許を受けている対応無線機にデジタル音声モデムを装着される場合:20W以下の対応機種で既にF1Eモード以外の免許を受けて居られる方は地方電気通信監理局への届出のみで処理されます。変更申請用紙の説明にある"直接 地方電気通信監理局へ提出する変更手続き"の「20W以下の無線機に付加装置を取り付ける、一部変更する」をご参照下さい。20Wを超える無線局は"変更保証認定"の"一部分改造"に従って下さい。電波形式はいずれもアナログFMとデジタル音声FMだけですとグループコードは4VFとなりますが、外付装置を接続するなど別のモードも使用できるようにする場合は各申請用紙の"付属装置"の記入例を参考に記載を行った上で、それらの電波形式が対応するグループコードを記入して下さい。
これらユニットは無線機内部の回路に直接接続するので"部分改造"扱いとなります。外付けTNCをつなぐなどの"外部付属装置"の追加では有りませんのでご注意ください。
各種申請用紙はこちらの日本アマチュア無線連盟のダウンロードリンクを参照すると便利です。
アマチュア無線局の保証認定申請に関する情報はJARD保証事業センターやTSS株式会社のWebサイトをご覧下さい。
- Q4.【ハム】EJ-41UやEJ-50UのTNCユニットでパケットモードを申請したいのですが?
- A4.技術基準適合の認定基準の変更から、これらユニットボードを装着する機種によって申請方法が変わります。
(1) DR135-435D/H / DR120-420D/H / DR620D/Hの全バージョン*は、オプションのTNCボードを装着して使える電波型式F1D/F2Dでも技適認定が下りているので、該当機種の取扱説明書にあるように新規に開局するときや無線機を新規に追加申請するときはボードを内蔵して4VF(4アマ)か、3VF(3アマ以上)で、使用する電波型式はF3E/F1D/F2Dと記載してください。保証認定は不要です。
*ご注意:DR120/420のDX/HX, 及びDR620のDV/HVは下記の(2)のDR635同様、保証認定が必要です。正確な機種名は保証書の印字、又は製品に貼付の製造番号銘板に記載されています。
既に免許を受けたこれらの機種に後からボードを装着するときは、20W機であれば電波型式の追加として(技適トランシーバーの一部改造として)手数料無料で直接総合通信局に変更手続きができます。50W機の場合は、技適機種の一部改造として保証認定が必要です。
(2)DR635DV/HVからは技適の基準が変わり、EJ-50Uを装着すると技適品の一部改造扱いとなり、保証認定が必要となりました。現在は版を改めておりますが、旧製品の説明書で「保証認定が不要」と記載がある物は間違いです。お詫びして訂正致します。
新規開局、増設、変更いずれも該当する無線局申請書に付属の記入方法説明書で「保証認定を受ける」「技適機種を改造」の流れに従って記入してください。一括記載コードは4VF(4アマ)か、3VF(3アマ以上)で、使用する電波型式はF3E/F1D/F2Dとなります。尚、Dバージョンの20W機であれば最初に技適でF3Eだけを申請し、免許が下りてからボードを装着、電波型式の追加としてF1DとF2Dを申請すれば、許可されたトランシーバーの一部改造として手数料無料で直接総合通信局に変更手続きができます。
EJ-41U/50Uの規格はこちらのPDFにある送信機系統図に記載されていますので、ご参照の上、送信機系統図上に書き写してご利用ください。(127KB)
もし申請書の記入方法にご不明な点がありましたら、認定機関に直接、事前にご相談される事をお勧めします。
- Q5.【ハム】10F1Eや20F1Eモードのデジタル音声通信、バンドプラン上の割り当てはどこですか?
- A5.F1EはF3E=FM電話、と同じバンドで運用できます。
※F1E デジタル音声通信は占有帯域幅(弊社の10F1E又は20F1Eモードの場合は10/20kHz)がそのバンドに割り当てられている範囲内であれば、FM電話及び全電波形式(実験・研究用含む)が許可されている部分で使用出来ます。
※一般的に目にするアマチュア局向けバンドプランに記載の有る「広帯域デジタル」に当たる部分にはF1D/F2D/G1B/G1D(パケットやデータ通信)が割り当てられています。
F=周波数変調、1=単一CHデジタル、E=電話、つまり「F1EもF3EとおなじFM系電話」、とお考え下さい。詳しくは総務省やJARLのWebサイトにあるバンドプラン表をご参照ください。現在はバンドプラン遵守が義務付けられていますので、十分ご注意ください。
- Q6.【ハム】アルインコのアマチュア無線機で使われているF1E/GMSKモードについて教えてください。
- A6.デジタル方式の通信機を従来のアナログの通信機と比較しますと、アナログとの互換性が無くなったり高価になったりするのが通常ですが、弊社のGMSK方式デジタル無線システムは現状のアナログモードとの併用を視野に入れ回路を極力共用出来る様に、また従来の20kHzセパレーション運用においても支障が出ない様に配慮してアマチュア無線局が手軽にデジタル通信技術の研究が行えるよう低コストな無線機を提供することを主眼に設計されて参りました。このため、現状では実用上、アナログ通信と比較してデメリットと感じられる部分が有るのも残念ながら事実で、多くのお客様よりお問い合わせを頂きます。本項では、不具合とお感じになる現象が起こる理由・対応方法などを総合的にご紹介致します。
【音質に関して】
通常、デジタルと云うとオーディオ関連の連想からクリアーな音質を想像される場合が多いと思います。放送やハイファイの世界ではそうなのですが、通信の場合は色々な法的・技術的制約を受けているため「音質の良さ」は第一のメリットではありません。それどころかデータ圧縮のための音声処理などを行うことから音楽を送信しても受信側ではノイズのような変な音にしか聞こえません。通信界でのデジタル化のメリットは1ユーザー当たりの専有する幅が少なくなるのでより多くのチャンネルが割り当てできるようになる、秘話性の高さ、携帯電話の様に音声・画像・文字など多彩なデータを一緒に送れる事等とお考え下さい。
音質の向上に関してはご使用になるマイクとの相性が大切で、アナログで良い音のマイクでもデジタルではダメとか、逆にアナログでは音が気に入らなかったマイクをデジタルで使うと良い感じになった、というような事も起こりますので実験してみると面白いでしょう。又、AD/DA変換、圧縮処理などの音声処理を行う必要が有ることからアナログと比べ受信音声で0.1秒程度の遅延(タイムラグ)が発生します。このため通信実験は、一人で行うと受信側の無線機からエコーが掛かったような音が聞こえます。
【通達距離に関して】
デジタルモードで、特にモービル同士が高速走行中、通信距離がアナログ程伸びない、50W機でも2-3kmしか飛ばないことすら有る等のご指摘を受けますが、これは主にフェージングやマルチパスによるものです。パケット通信を長く運用されている方はご経験がおありでしょうが、1200bpsの時代には問題が無かった通信が、9600bpsが主流になるとマルチパスによるデータ転送のエラーが多く発生するようになりました。弊社の20F1Eの場合これより更に高速の14400bps、圧縮を加えた分低速度で済む10F1Eでも4800bpsですから、この障害を大きく受けることは否めません。又、TVで画面が二重、三重に重なったり、ずれて見えたりするゴースト現象を経験された方も多いと思います。これは放送局のアンテナから直接届く電波と、ビル、山などに反射して届く電波のズレが原因です。この現象が音声通信の場合、アナログですと音が歪み、デジタルの場合はデータの受信エラーとなり正常に元の音を再生出来ない原因となります。このビット・エラーを解消する為には、コンピューターの誤り補正等の処理能力を上げるとか、GMSKではない別の変調方式を使うなどがありますが、コスト的に非常に高価になる、アナログとの切り替えを無視したデジタル専用設計になるなどのデメリットが生まれます。車載TVをきれいに見るためには、アンテナが送信所に向く方向に車を止めるのが一番簡単な方法であるように、デジタル通信でもなるべくフェージングやマルチパスが出ないように運用することがコツになります。ただ、固定局同士の運用でもデータを確実にやりとりするためには安定した電界強度(有る程度のレベルでSメーターが振れる信号)が必要になることから、アナログより通信距離が狭く感じられる場合が有り、この場合はアンテナを指向性の強い物にしてゲインを稼ぐなどの工夫も必要です。
【雑音に関して】
アナログFM通信と比較して、デジタルの場合、特に発電機やエンジンのオルタネーターノイズ等外来雑音の影響を大きく受けます。モービルやマリタイム・モービルでエンジンを切った場合に通信状態が良くなる場合はこれが原因と考えられます。アンテナを外してもノイズが入っている様でしたら電源ラインからの混入と推測出来ますので、市販のノイズ・フィルターを挿入します(電流容量に注意して下さい)。
もし無線機用に独立した12Vバッテリーが用意出来れば、その方が影響はより受け難いでしょう。又、バッテリーが経年劣化などで電圧変動が激しい、電圧が低下している等悪い状態にあると通信品質に悪影響を与えますので、バッテリー系統のメンテナンスも心掛けて下さい。アンテナの取り付け位置によっても雑音の入り方が変わりますので、アンテナは極力雑音源と他の無線用のアンテナから離して設置してください。給電点を高くすると見通し距離が広がり通信距離が伸びるため一石二鳥ですが、高利得なモービルアンテナの中にはエレメント部分が長く、しなり易い物が有り、移動中のアンテナ・エレメントのゆれによってフェージングが発生し信号を不安定にすることもあるので、短くてもがっしりしたタイプと比較実験するのも良いでしょう。尚、マリタイムモービルでは塩害を避けるため専用に設計されたアンテナをお使い下さい。
【設置場所に関して】
ハイパワー送信では無線機本体はかなり発熱します。このとき内部温度が周波数安定度に大きく関わる部品に影響し、僅かな周波数変動が起こりますがアナログでは気が付かない変動でもデジタルではビット・エラーの原因になります。
特に20F1E機はこの現象が発生しやすいため、狭い場所に押し込んで設置するのは絶対に避け通気の良いところに設置して下さい。モービルへの設置の際は、直接振動が伝わる場所や温風の直接かかる場所も避け、GPS等の精密機器からできるだけ離してしっかり設置して下さい。デジタルとは関係有りませんが、車載アングルを取り付ける際、本体側面の取り付けネジは必ず無線機に付属のものをご利用下さい。不正規品の場合、長すぎるとネジが内部の部品に接触して壊れますし、短すぎると安定した取付けが出来ず振動や落下といった不都合につながります。
【スケルチに関して】
デジタルモードでは内部ユニットでスケルチの値が決定されますので、アナログスケルチのレベルを変えてもデジタルモードではその値は反映されません。無信号時にスピーカーからバリバリ音が頻繁に出る場合は、アナログスケルチの設定とは関係なく、内部の別の設定がずれている可能性も在りますので、弊社サービスセンターへ御相談下さい。
- Q7.【ハム】アルインコのHF100W機を50Wに改造して3級免許や移動局で運用したいのですが、どうすれば良いですか?二級になったのでSR9Mを100Wで運用したいのですが?V/UHFモービル機で最大出力の改造は出来ますか?
- A7.DX-SR8Jでは発売当初50W仕様が無かったため、3級局や移動局向けに出力を下げる改造と、改造証明書を発行するサービスを行っております。ご依頼方法は一般修理と同じです。尚、DX-SR9には50W仕様のDX-SR9Mがございますので、予めそちらをお求めください。
(DX-SR9Jの改造サービスもSR8Jと同じ手順で受け付けています。)
「50W 申請の為の改造及び証明書発行」とご依頼頂きましたら、弊社サービスセンターにて改造を行い、証明書を添えてお返しします。費用は全て共通です。
* 改造及び証明書発行手数料:(税別)¥5,000
* 販売店を経由せず直接弊社SCにご依頼になった場合の代引き手数料・運賃込み発送手数料(全国共通):(税別)¥1,200
ご依頼方法は一般修理と同じです。尚、上級局になり50W機のM仕様を100WのJ仕様に改造するとか、50W改造機を100Wに戻す際も同様に作業を承りますのでSCまでご相談ください。
誠に申し訳ございませんが、DX-70/DX-77シリーズについては生産を終了してから日が経っており、この証明書発行サービスは終了させて頂きました。弊社の改造証明書無しに申請される場合は下記をご参照の上、ご自分で改造を行って申請してください。又、JAIA加盟販売店で改造証明を発行できる場合もあるようですから、お近くの販売店にご相談なさるのも良いでしょう。
(申請の要領)
DX-70の説明書P.72「調整とリセット」以下にメイン基板上の出力切り替えスイッチについて記述がございます。DX-77でも内部に同様のスイッチがあり、出力が落とせます。この切り替えスイッチを50W側に切り替えます。改造前の写真と、スイッチが容易に100W側にできないように固定(例えばエポキシ系接着剤でスイッチを固める)した改造後の写真、さらにその改造方法の詳細説明を保証認定願と合わせて提出・申告します。尚、ご不明な点は必ず事前に認定機関までお問い合わせください。書類の書式や書き方の可否は無線機メーカーでは判断できず、総務省から認可を受けた保証認定業者のアドバイスを受けて頂く必要がある為ですのでお間違い無きようお願いします。
逆にDX-SR9Mを購入、2アマ以上に昇級したので100W運用したい、という場合は弊社が開示する改造を行ったうえで、50W機のMを撤去して100W機のJに変更した形で送信機の変更として保証認定を受けなおしてください。弊社に改造をご依頼になる場合は100W>50W改造と同額の技術料を申し受けます。
尚、VHF/UHFモービル機のパワーアップ/ダウンは技術上・技適上の理由から、このようなサービスはご提供しておりません。
- Q8.【ハム】DJ-G7、1200MHzで運用すると送信音にハムが乗ります。故障ですか?
- A8.蛍光灯や交流を使用する機器の近くで、ホイップアンテナを使ってハイパワーで運用すると、このようなRFの回り込み現象が起こることがあります。ノイズ源から離れる、外部アンテナを使用する、ローパワー運用をするなどで消えたり軽減したりすれば異常ではありません。また、同様に1200MHz帯の運用時、ジャックの防水キャップや電池パックのヒンジ金属部分、アンテナの付け根などを指で触るとノイズが乗ることがあります。
特定小電力無線機
- Q1.【特小】同じチャンネルに合わせているのに交信できません。どうして?
- A1.いくつかの理由が考えられます。
※9CH機と11CH機、或いはデジタル方式の無線機を混合してお使いでは有りませんか?例えば9CHタイプのCH.1は422.200MHz、11CHタイプのCH.1は422.050MHzと、総務省より割り当てられている周波数が異なるため交信できません。これは以前レジャー用(9CHシステム)とビジネス用(11CHシステム)が用途別に割り当てられていた名残で、現在は用途に関係なくこれら20CHを自由に使えるようになったため、20CH全てを実装するタイプの無線機も発売されています。
DJ-PA20やP20など20ch機とDJ-P80やP90のようなチャンネル数の少ない無線機で通話したい場合は、機種により9ch=レジャーチャンネル、11ch=ビジネスチャンネルの切り替えが必要になるものがありますので、説明書をお読みください。
※DJ-P30DやP35Dのデジタルモードは電波の型式自体が従来のアナログ機と異なるため、正しくチャンネルを合わせても通話することができません。
※グループモードがONになって居ませんか?不要な通信の声をカットし、仲間の声だけスピーカーから聞こえるようにするこの機能をONにしていると、チャンネル番号の他にグループモードの番号も合わせておかないと、せっかく受信した電波もスピーカーから音声として出力されません。 デジタルのDJ-P30D/P35Dの場合は50万通りのデジタルコードを合わせないと通話できません。
※モガモガした声が聞こえる場合は、スクランブル(秘話)機能が働いています。説明書をお読みの上、設定を解除してください。
- Q2.【特小】レジャーチャンネルとビジネスチャンネルってどう違うんですか?どちらのほうが遠くまで通話できますか?ビジネスチャンネルで仕事以外の連絡をしてはいけないの?
- A2.何も違いはなく、通話距離は変わりません。通信内容にも制限はありません。特小無線が初めて許可になったときは9chだけで、後に11chが追加されたのですが、その時にこのような使い分けが推奨されレジャー9ch専用、ビジネス11ch専用の無線機が存在していたため、弊社では今でもこのように呼んでいます。現在では中継も含めて47ch、空いたチャンネルを自由に選んで使うことができます。
- Q3.【特小】他社の特小無線機と通話できますか?アルインコの違う機種間で混用できるの?
- A3.交互通話ができる20ch仕様または47ch仕様の特小無線機は、いずれのメーカーの9ch・11ch・20ch仕様の特小無線機と、共通するグループコードも使って交互通話ができます。但しメーカーによってチャンネルの表示方法が違うため他社の1chと弊社の1chを合わせても通話できないことがあります。「特小トランシーバー チャンネル」でネット検索すれば無線機販売店が掲載する各社の表示方法の互換リストが多数ヒットするので参考にしてください。弊社の一部機種では他社製の番号表示方法にセットモードで変更できるものもあります。
但し機種固有の機能、例えば通話圏内表示のようなものは、同等の機能を両方が搭載していても、確認用に使う技術がメーカーによって違うといった理由で、お使いになれないことがほとんどです。同様に同時通話や中継器の場合も操作や動作ロジックの部分でメーカー固有のノウハウが多用されるため、たとえチャンネルやグループコードが同じでも設定や通話ができるのはまれです。同時通話や中継システムをお使いの時は、必ず同じメーカーの対応機種で揃えてお使いください。
弊社製の特小無線機は、同じ通話モード(交互通話、同時通話、中継通話…)の機種間であれば、共通するチャンネルと機能全てを使って通話できます。但し新旧の機種を混用するとグループトーク機能が使えない、秘話の声がスッキリ聞こえない、音が悪くなった…等の相性問題が起きることがあります。グループトークの場合はグループ番号を検知する精度が新機種では非常にシビアなため、旧機種の少し甘めのトーンを誤認しているのが理由です。これが比較的起きにくい2~38番の間で別の番号に変えてお試しください。秘話の場合は新機種に秘話設定の値が変えられるようになっているものがあり、旧機種の固定の値と合わないのが理由です。新機種側の設定を初期値に戻してみてください。コンパンダ―機能を搭載しない機種が混在するならすべての機種でコンパンダ―機能をオフにしてください。混じるとかえって音が悪くなることがあります。
シンプルな交互通話モードでお使いなら、一度オールリセットして、チャンネルとグループ番号を合わせなおすほうが相性問題は早く解決できることがあります。まず新旧1台ずつをリセットして設定、問題なく通話ができることを確認してから残りをリセット・再設定してください。
- Q4.【特小】同時通話モードでは、複数のユーザーが一緒に話せるの? 複数同時通話ができる無線機はありますか?
- A4.携帯電話と同じく同時通話モードで一度に通話できるのは2名です。ただ、電話と大きく異なる無線のメリットは電波の受信できる場所に居る全てのユーザーはこの通話を聞ける、ということです。
しかし携帯電話と同じように1対1でしか話せない、通話に割り込めない等の特徴があるため、ユーザーの数が多くなるほど交互通話のほうがテキパキした通話ができます。これだけ携帯電話が一般に普及した今日でも、業務無線では交互通話が主流を占めている理由はここにあります。
強制同時通話(PTT同時通話)モードなら呼び出しベル音の代わりに音声で「Aさん、聞こえる?」のように通話したい相手を呼び出してから同時通話が行えます。両者が送信状態になっている間は同時通話ができ、テキパキした短い連絡がしたいときは交互通話の様に使うこともできる便利なモードです。(DJ-R20Dの強制通話モード操作方法はこちらをご覧ください/pdf 28KB)
3名であれば、特小無線機で業界初、3名同時通話を実現したDJ-P300がお使い頂けます。また使用者の位置関係に制限がありますが、コントローラー(親機)無しで4人同時通話ができるのがヘルメット装着型のDJ-PHM20です。もちろん交互、交互中継、2名・3名同時通話にも対応します。
クレーン作業などで、近距離で複数名がリアルタイムにつながって、割り込みができる同時通話システムをお探しの場合はMシステムをご覧ください。但しMシステムは特小無線とは異なるカテゴリーで(作業連絡用無線)、通話ができるエリアは特小よりもさらに狭くなるうえ、子機のほかにコントローラーの設置が必要で、価格的にも特小無線より高価ですから、どのような環境でもお使い頂けるものではありません。
- Q5.【特小】特定小電力無線機を病院内で使いたいのですが?介護センターや医療機器を付けている入居者が居る老人ホーム等にも導入できますか?
- A5.はい、総合病院からクリニックまで、多くの医療・介護施設内のあらゆる場所で中継器を含むシステムを多数お使い頂いておりますのでご安心ください。法律上も問題はありません。
但し、精密な医療電子機器や、ペースメーカー・補聴器などの医療機器を使用されている方のごく至近距離(30cm程度)で送信される可能性があるときは、念のため事前にテストをされる事をお勧め致します。
又、患者さんや医療スタッフなど周りに誤解される可能性が高いので、医療関連施設やその近所で特小無線機を使う必要がある場合には、事前に管理者に許可を得ることをお勧めします。
電波を利用する機器の医療施設内での使用については、こちらに参考文献がございます。
尚、アマチュア無線機や申請して使うタイプの業務無線機は病院の他、無線機の使用に制限が有る場所では絶対に使用しないでください。特小無線機より遙かに出力が高いので、それらの場所で使用されている電子機器や医療機器に重大な妨害を与える恐れがあります。
- Q6.【特小】通話中両手を使って作業します。ハンズフリーにはどの機種が対応しているの?
- A6.VOX機能を内蔵している機種なら「話すと送信、黙ると受信」ができます。ボタン操作が無いのでハンズフリーになります。但し、どの位の声量で送信を開始するかを決めるマイクゲインは無線機側で調整できますが、環境音が大きな工事現場やカラオケボックスなどではゲインの調整が追いつかず誤動作してお使いになれない場合があります。VOXが無くても、無線機側のセットモードで「PTTホールド機能」を有効にして、一度送信ボタンを押すと送信、もういちど押すと受信に戻るようにしておくと便利に使えます。
同時通話は携帯電話と同じですから通話が始まればハンズフリーになり、同時通話無線機に対応する全ての現行アクセサリーのイヤホンマイク、ヘッドセットがハンズフリー通話に使えます。スピーカーマイクは原理上、同時通話ではお使いになれません。弊社ではこの判別がしやすいように、同時通話対応のマイク関連アクセサリーにはEME-21A(AB=ブラック仕様)、EME-41Aのように品番に「A」をつけています。
- Q7.【特小】DJ-P20/PA20/CH20など20ch機で使える中継器を教えてください。DJ-P9/P11/CH9/CH11など9ch機や11ch機は中継で使えますか?
- A7.残念ながらこれらの機種は中継通信に対応していません。
*中継通信には、中継に対応するタイプのトランシーバーが必要です。中継チャンネルは、見た目は普通の通話と同じCH29のように表示されますが、実際は送信と受信の周波数を切り替えて通信するペアチャンネルになっています。これら中継チャンネルが搭載されていない9ch/11ch/20ch専用機は、原理的に中継通話ができません。
*弊社のカタログやウエブでも、中継対応の有無は明記してあります。価格的にも大きな違いは有りませんから、将来の通話エリアの拡張などが考えられる場合は中継対応の物を予め導入しておかれることをお勧めします。
*これら中継対応機種はすべてがDJ-R100DやR200Dのように「中継器にもなれる」機能を持っているわけではありません。DJ-R20D,R100DとR200D以外は「中継器の子機として使えるトランシーバー」という意味ですので、お間違いのないようにお願いします。
- Q8.【特小】免許の要らない特定小電力無線機、海外でも免許無しで使えるの? 海外のライセンスフリー無線機は日本で使えるの?
- A8.使えません。
海外でもUHF周波数に免許不要の無線サービスを許可している国や地域は有りますが、それぞれで周波数や送信出力等の規格が異なるため、無許可ではご使用にならないでください。特定小電力無線で使用している周波数帯は、地域によっては重要な無線に割り当てられている可能性も有ります。
欧州やその影響力が強い地域ではPMRやSRD(LPD)、米国ではFRSやGMRSと呼ばれる無線が無免許又は簡単な届出だけで運用でき、無線機を扱うお店だけでなく電化製品量販店、百貨店やアウトドアグッズ店などで販売されています。クオリティはともかく安価なものもありますので、海外ではこれらを利用するほうが安心です。
逆のケースで日本に輸入されたこれら海外規格のライセンスフリー無線機をネット販売などで見かけることがありますが、日本国内での使用は違法ですので十分にご注意下さい。懲役一年以下または100万円以下の罰金と厳しい罰則がつきます。日本で正しく使える無線機には技適マークがついています。
- Q9.【特小】新しいトランシーバーと古いトランシーバーを組み合わせるとグループ機能がうまく働きません。故障ですか?
- A9.
相性問題です。グループ機能に使われる信号の読み取り精度の差から来ている現象です。
グループ機能は、耳に聞こえるか聞こえないかの低い連続トーン信号を音声信号に乗せて送信、受信側でそのトーンの周波数を判定して、スケルチを開く(声が聞こえる)かどうか判断するものです。
DJ-P221,CH201,R200Dシリーズ以降の弊社製特小無線機のグループ信号の読み取り精度は、採用する関連部品のスペックからくる理由で「過ぎる」くらい正確になっています。このためそれ以前の世代のトランシーバーのように、番号によっては隣接するトーン番号でもスケルチが開くような「甘さ」が無くなった分、「正確なトーン」でないとスケルチを開いてくれません。加えて古いトランシーバーは長くお使いいただいている間に微妙な周波数ズレを起こしている可能性があり、それがグループ信号の精度に余計に影響を与えていることも考えられます。
但し、グループ番号を高く設定すると、この相性問題はほぼ回避できるようです。10~36番辺りのグループ番号は相性問題が起きにくいので、お試しください。
- Q10.【特小】短いアンテナでは通話エリアが狭くて思うように通話できませんでした。 修理で長いものに変えてもらえませんか?
- A10.残念ながらできません。
これは法律の問題上お断りしています。特定小電力無線機は全て、無線機の裏にステッカーの表示があるように総務省の規定する認証(技術基準適合)を受けています。その仕様を許可なく変更することはメーカーであっても許されていません。このような技適から外れる無線機を使用することも明確に電波法に違反して不法無線局の開局として罰せられます。
従い、アンテナに限らず技適を外れることになる無線機の「改造」は製造者といえどもお受けすることができず、壊れたものを元のスペックに戻す「修理」のみ承っておりますのでご了承下さい。
多くの場合、通話距離を重視するので基本的にアンテナは長いものをお勧めしますが、サービス業や現場作業などでアンテナが邪魔になるのは困るがそこそこ距離も必要と言う場合、ショートアンテナの子機に中継器を組み合わせるシステムをお勧めします。これですと、ロングアンテナと同等以上のカバーエリアを持つシステムが簡単に構築できます。
また、無線は「通話距離が全て」とお思いの方が多いのですが、例えば小規模店舗、クリニック、ヘアサロンなど通話距離が限定的な場合は迷わずショートアンテナをお勧めします。遠くに飛ばないから他人に通話を聞かれることが少ない、混信が起こりにくい(遠くの電波を受信しにくい)、携帯性に優れ装着感が良い、無線機が目立たない、など色々とメリットも多いからです。
- Q11.【特小】特定小電力トランシーバーに表示の価格はペアの価格ですか?どうしてペア売りしないの?
- A11.お子様向けのおもちゃのトランシーバーは大抵ペアで販売されているので、しばしばお問い合わせがあります。業務連絡で使うとき、ユーザーグループのメンバーが奇数とか、買い増しが行われることが多いため、ペア売りだと逆に無駄が出てしまうからです。特小に限らず本格的な無線機は通常1台ごとに販売されています。
- Q12.【特小】中継器(リピーター)って何ですか?
- A12.受信した電波を文字通り「中継」し、より遠くまで通信距離を伸ばしたり、通話できないエリアを解消したりするための機器です。 中継通信では、見た目では分かりませんが送信用と受信用に2つの専用チャンネルを別に使って通信しているため、無線機はこれができる「中継器対応」機能のついたモデルをお選び頂く必要があります。連結中継や同時通話中継などは、それらの機能に対応した無線機でシステムを構築する必要があります。
中継器には屋内設置用と、雨風にさらされても大丈夫な屋外設置用があります。取り付けは屋内用であれば壁に掛けてACアダプターをコンセントに接続するだけ、設定も現行品はトランシーバーをリモコン代わりにして無線でできるものが増えています。またDJ-R200DLのようにレピーターモードを搭載、設定を切り替えることで簡易的に中継器になるものは、必要な時だけ仮設して使えるので便利です。
広がる通話エリアは設置する高さ、建物内部なら建物の構造などに大きく影響されて、定量的にはいえませんが、トランシーバーが3台あれば広がる通話エリアを大まかに調べる方法をこのFAQでご説明しています。交互通話中継なら、電波が届く範囲に居るユーザーであれば何人でも通話することができます。
- Q13.【特小】同時通話モードでの中継はできるんですか?
- A13.2者間同時通話であれば可能です。
【2者間同時通話機の場合】
DJ-R100DLを2台と接続ケーブルADUA78、又はDJ-R200DL2台と接続ケーブルADUA-97で1台の同時通話中継器を作ることができます。R100DやR200Dの説明書にある「モード6:複信中継器モード」をご参照ください。ステレオミニプラグが入手しやすいR100DLのケーブルは任意の長さに自作することも容易です。資料はこちらに掲載しています。(pdf:60KB)
尚、同時通話中継器には必ずアンテナの長いLタイプをお使いください。短いタイプでは実用的に使うことはできません。
【3者間同時通話機で2者間通話する】
DJ-P300またはDJ-P113Rを1台中継器代わり、DJ-P300を2台子機として使い、2者間連続同時通話ができます。通話モードは3台とも通常の3者同時通話で、中継器にする1台の送信ボタンを最初に押すだけです。但し、子機2台と中継器の間の位置関係に制限がありますので、あらかじめこちらのDJ-P113R補足説明書P.1/6~3/6の説明をお読みください。また、中継器役の個体には、後述の設定が必要です。
弊社の実験では微弱電波の連続送信となる3者同時通話モードでもR100DやR200Dの中継システムと遜色ない通話エリアが確保でき、中継器役はP300でもP113Rでも大きな違いはありませんでした。どちらもACアダプターと車載用シガーソケットDCケーブル対応なので中継器の電池の減りも心配ありません。
*中継器となる個体(以下、中継器)への設定
※ 中継器にもイヤホンジャックを使用するアクセサリーが必要です。使用しないとハウリングが起きて中継できません。推奨はイヤホンです。イヤホンマイクはマイクが環境雑音を拾うため中継器にはお勧めしません。
・中継器にEME-58やEME-60など1軸4極型のイヤホンをジャックにねじ込んで止めます。
・DJ-P300
拡張説明書 の項目27 「別売アクセサリーの PTT 対応」をALLからoutに切り替えます。
・DJ-P113R
拡張説明書 の項目33 「オプション使用時の PTT/マイク設定」を ALLからoUtに切り替えます。
・中継器、子機とも3者同時通話モードにして、通話するときは中継器のPTTを一番最初に押します。「子機」の表示が消え、「送」が表示されたことを確認します。
・電波の干渉を避けるため、実用時はお互いに中継器から10m以上離れてください。
・ご使用後は全ての無線機の電源を切ってください。
参考:イヤホンの代わりにEDS-14変換ケーブルもお使いになれますが、拡張セットモードでイヤホン断線機能をオフにする設定が必要です。これをしないと警告音が鳴って作動しません。
- Q14.【特小】中継器を複数組み合わせて、もっと遠くと話したいのですが?
- A14.無線連結中継器と連結に対応するトランシーバーを使えば通話距離を延ばすことができます。ただ、これらは直線的な距離を延ばすのに向いており、例えばコの字やロの字型に複数台設置して「面を広げる」ことはできません。
無線連結中継システムは弊社製中継器とその対応機だけが通話でき、他社製や弊社製でも無線連結に対応しない機種では通話はできません。詳しくはDJ-P113Rの製品情報をご参照ください。
- Q15.【特小】中継器を付けたら通信ができるようになるかどうか、調べる方法は有りますか?
- A15.無線機が3台あれば、目安になる範囲を調べる方法が有ります。
Cさんが中継器役となり、広げたいエリアの中心やエリア全体が広く見渡せる場所でなるべく高い障害物の少ない場所や、通話ができないスポットが見通せる場所に立ちます。壁に設置する屋内タイプをお考えなら、無線機を設置予定場所に当てて見るのも良いでしょう。AさんとBさんは、広げたい通話エリアの両端から場所を変えながら、Cさんと通話ができるか試してみてください。「AさんとCさん、BさんとCさんの間は通話できるが、AさんとBさんは直接通話できないエリア」が、中継器を導入したときに増える通話エリアの目安です。結果が思わしくなければCさんにも動いてもらってもっと良いスポットを探すこと、CさんはA/Bさんの信号を受信するときはなるべく無線機を頭の上に掲げ持つこと(人体の影響を少なくする)など工夫してみてください。
- Q16.【特小】従来のアナログ方式の特定小電力無線機とDJ-P30Dは通話する事ができますか?P30DはP35Dと通話できるの?
- A16.DJ-P30Dは従来機とは通話できません。特定小電力無線に割り当てられた全ての音声チャンネル(20ch)と中継用チャンネル(27ch)でお使い頂けるP30Dですが、デジタル音声通信専用機です。既存のアナログシステムと混用される場合はDJ-P35Dをお勧めします。もちろんDJ-P35DのデジタルモードはDJ-P30Dと互換性があり、セキュリティコードを合わせれば問題なく通話できます。
- Q17.【特小】デジタルモードや同時通話モードの通話可能エリアはアナログ交互通話に比べて狭く感じます。なぜ?
- A17.デジタルについて:
弊社のデジタルシステムの場合、デジタルもアナログも、「音の元」になる信号を運ぶ搬送波は同じものです。従って電波自体の到達距離はアナログもデジタルも変わりません。ただ、電波が弱い状態では、デジタル通信の場合、データに置き換えられた音声情報が途切れ途切れになり、受信機側で正しく音声に組み立て直すことができにくくなります。アナログでも似たような信号切れは起こりますが、「りょうXい、XXうかい」を「あ、了解か」という風に、人間の頭脳という素晴らしいコンピューターでエラー補正ができるアナログ通信と異なり、デジタルではこのような場合音が崩れるか、復調できなくなるため体感的には通信距離が短く感じられることが有ります。
同時通話について:
同時通話は送信・受信それぞれに別の専用電波を使い、グループコードで使うCTCSSトーンと呼ばれる耳に聞こえるか聞こえないか、というような低周波を送信電波に乗せて、受信側がそれを判読できている間は両者で通話が成立します。しかし電波伝搬に障害(電波が弱い、強い雑音で妨害を受けるなど)があってトーンを判別できないとすぐ通話が切れてしまいます。電波が飛ぶ距離は同じでも、このように電波を判別して同時送受信を制御する都合上、同時通話のほうが条件の悪いときに「通話が切れる」ため電波が飛びにくいと感じるわけです。
これが頻繁に起こる場合、通話が切れても呼び出し手順を繰り返す必要の無い「強制同時通話モード」にすると使いやすくなります。(DJ-R20Dの強制通話モードはこちらをご覧ください/pdf 28kb)
いずれの場合もアナログ交互通話機で同等サイズのアンテナを持つ機種との比較で、同時通話やデジタルモードは条件によって20~50%程度カバーエリアが狭くなります。通話エリアを広げるには中継器をお使いください。
- Q18.【特小】DJ-P30D/P-35Dで、時々送信できなくなり"ピピピ"と音が鳴ります。誰も使っていないチャンネルなのにどうして?
- A18.特定小電力無線では、限られたチャンネルをできるだけ多くのユーザーが分け合って使えるように、3分以上長話をすると強制的に無線機が通話を終了させるとか、使用中のチャンネルの上から割り込んで送信することができなくなる機能を設けるよう技術基準で義務づけられています。デジタルモードにしているとアナログの信号を聞くことができませんから誰も使っていない空きチャンネルだと思っても、実は別の人がアナログモードでそのチャンネルを使っていた、というような場合ピピピ音がして送信できなくなります。アナログの機種でもグループモードを設定していると似たようなケースが起こります。しばしばこれが起こるようならご近所でそのチャンネルをすでにお使いになっているのかも知れません。チャンネルを変えて通話できるか試してみてください。
- Q19.【特小】DJ-P30D/P35Dもリピーター対応と有りますが、既存のアナログリピーターで使えるんですか?
- A19.残念ながらアナログ中継器はお使い頂けません。
デジタルデータを含んだ信号を中継するために専用の中継器DJ-P30Rが必要になります。逆にDJ-P30Rではアナログの中継をする事はできません。
- Q20.【特小】デジタル特定小電力トランシーバーの電波形式は何ですか?
- A20.音声圧縮型GMSK変調を採用しており、弊社のアマチュア無線機用に開発したデジタル音声モードに近似のものです。電波型式はF1Eとなります。
- Q21.【特小】デジタル音声対応アマチュア無線機でDJ-P30D/P35Dの信号は受信できますか?
- A21.できません。
弊社の一部のアマチュア無線機では420/440MHz帯の特定小電力無線周波数を受信できますが、例えその無線機にアマチュア無線用のデジタルモデムを搭載していても、システムが異なるので特小モデルのデジタル信号を音声として復調させることはできません。又、例え同じシステムであったとしてもDJ-P30D/P35Dの信号は50万通りの組み合わせのあるコードが合致しないと音声として復調できませんから、ホビーユーザーに仕事の話を偶然聞かれてしまう心配は非常に少なくなります。
- Q22.【特小】DJ-P21のパーソナルモード(個別呼び出しモード)の設定方法が分かりません。
- A22.DJ-P21 には、自分を含む 4 人までのグループ内で、一斉に自分を除く3人に呼びかけるほか、特定の相手だけをワンタッチで呼び出せる「パーソナルモード」機能が搭載されています。この機能を利用すれば、例えばご家庭ではお部屋を結ぶ無線インターフォン、お出かけの時は便利な無線機と使い分けることが出来たり、ビジネスシーンでも特定のオペレーターを呼び出せる大変便利なツールとしてお使い頂けたり、お役に立つ機能と存じます。本書はこの機能をお使いになる前に、呼び出しボタンに通話相手の DJ-P21 をお互いに登録しあう手順と、通話をする際の手順について、附属の取り扱い説明書に基づきながら、ここに改めてご説明申し上げます。お手元に、附属の説明書をご用意下さい。
ステップ1 : 通信相手の DJ-P21 を自分の DJ-P21 に登録する。
説明書では、お分かりに成り易いように子供とお父さんの絵を使っています。説明書にも子供と父の顔の絵が随所に見られますが、これは2台の DJ-P21 、子供のもの( A 機)と父のもの( B 機)を表しています。手順中、この絵が変わるときは DJ-P21 も絵に該当するもの( A,B )に換えて下さい。
では、実際に登録を始めましょう。まず子供(以下 A 機)と父(以下 B 機)を、説明書 P. 53 初期化の登録消去を参考にリセットします。電源 OFF 状態で、 F ボタンとダイヤルを押しながら電源を ON にすると、表示に小さなバーが現れます。 F ボタンとダイヤルから手を離すと「ピッポピ」音がして「 t 」「1」が表示され、初期状態になります。一旦電源を切って( OFF )下さい。
次に P.33 「使用前の準備」をご覧下さい。(1)の「パーソナルモードに切り替える」の手順通りに操作されればすぐ「ピッポピ」音に続き「 P 」「1」表示が現れ、パーソナルモードの設定メニューに入れます。ここでは A,B 両機に同じ操作をして頂けば、 CH1 にお互いを登録しあうことが出来ます。試しにやってみようということでしたらここで敢えて CH を合わせる必要は有りません。電源は ON のままです。
次は P. 34に沿って CH1 にパーソナルモードでの通話が出来るよう A,B 機を設定します。まず A 機の PTT キー(左横のグレーのゴムボタン)を一度押し、すぐ離して下さい 。 B 機が「ピピピピピ」と鳴り、続いて A 機も「ピピピ」と鳴ります。
このとき A 機は点(ドット)が出たあと1が表示されます。 B 機は異なった数字が順に表示されています。この B 機の1ボタン(縦3つに並ぶボタンの一番上)を押して下さい 。「ピー」音が鳴り、「1」が表示され、数秒後に消えます。このとき A 機側でも1が表示され、すぐに消えます。 5 秒ほど放置します 。 今度は B 機側から同じように PTT を押し、 A 機側で数字が変わって行く間に1ボタンを押します 。これで設定は終了です。キー操作が遅いと設定出来ません。その時は下線部分だけ読みながらやり直して下さい。
ステップ2 : パーソナルモードで通信する
P.35 をご覧下さい。パーソナルモードでは「通話を始める前に呼び出し音で特定の相手を呼び出す」と「直接特定の相手に話し掛ける」の 2 つの方法で通話を始めることが出来ます。 A 機が B 機を呼び出す例をご説明します。
・通話を始める前に、電話のような「ピロピロピロ、ピロピロピロ」音で相手を呼び、それに相手が応答し通話を始める、「呼び出し」>「応答」モードの使い方
1: A 機の1ボタンを押し、すぐに離す。「ピピピ」音が鳴り「1」が表示され、消える。これで「1」の相手を呼び出している事が分かります。
2: A 機のピピピが鳴り止むと同時に B 機の「ピロピロピロ、ピロピロピロ」が鳴り始め、同時に「1」表示が点滅を始めます。これで「1」に呼ばれたことが分かります。
B 機が A 機に応答し、その後 A=B 間で通話を始めるにはお互いに「1」ボタンを PTT ボタンのようにして話して下さい(1ボタンを押して送信、離して受信)。会話が切れ、5秒以上経つと又、呼び出し音が鳴らせる初期状態に戻ります。逆に通話が続いている間はいちいち呼び出し音は鳴りません。
・いきなり音声で相手に呼びかけ、そのまま通話を始める
A 機の1ボタンを押し続けます。 2 秒程度経つと「ピピ」音がし、「1」表示が現れます。「1」が現れたら話して下さい。それ以前に話し掛けても B 機側で受信の準備が整って居ない為、話の頭が途切れて受信されますのでご注意下さい。 B 機側では「1」が点滅し、自動的に受信が開始されスピーカーから音が出るので呼び出されたことが分かります。 B 機が A 機に応答し、その後 A=B 間で通話を始めるにはお互いに「1」ボタンを PTT ボタンのようにして話して下さい(1ボタンを押して送信、離して受信)。この状態では送受信は遅延無く切り替わりますが、会話が切れ5秒以上経つと又、初期状態に戻りますので 、新たに「ピピ」音が鳴るまで話し掛けないで下さい。
基本は以上です。従来の特定小電力無線機のスタイルになれていると、つい PTT キーを押してしまい勝ちですが、 PTT を押すと誰彼かまわず呼び出す通信モードになります。 P.37 の全員呼び出しの説明をお読み下さい。ここでも PTT を一度押して離すとピロピロピロで呼び出す「呼び出しモード」と、いきなり通話を始める PTT 押しつづけのモードの二つが選べます。
ステップ3 : 複数の相手を登録し、通話する
ここでは C 機、 D 機にも A 機、 B 機を登録しあい、3- 4 台でパーソナルモードをご使用頂く方法をご説明します。P.36 をご覧下さい。設定はステップ1の繰り返しです。登録するボタンを「1」「2」「3」と置き換えるだけです。「あれ、ボタンが3つなのにどうして4人で使えるの?」とお考えでしょうが、実は4人目は自分、自分を呼び出す必要は無いのです。従って、自分のボタンに登録するのは残りの3人の DJ-P21 だけです。
このため、3-4人のグループの DJ-P21 を設定するときは、 P.32 のフェイスシートの活用をご覧の上、それぞれの DJ - P21 に例えば:
太郎の P21 ( A 機) : 1=パパ (B) 2=ママ (C) 3=花子 (D)
パパの P21 ( B 機) : 1=太郎 (A) 2=ママ (C) 3=花子 (D)
ママの P21 ( C 機) : 1=太郎 (A) 2=パパ (B) 3=花子 (D)
花子の P21 ( D 機) : 1=太郎 (A) 2=ママ (C) 3=パパ (B)
というように名前や部署名などを記入してから登録して行けば混乱は少なくなるでしょう。
* A 機の PTT キー(左横のグレーのゴムボタン)を一旦押し、すぐ離して下さい。
* B 機、 C 機、 D 機それぞれの1ボタン(縦3つに並ぶボタンの一番上)を押して下さい。
* 5 秒ほど放置します。
*今度は B 機、 C 機、 D 機側から1台づつ、 PTT を押し、 A 機側で数字が変わって行く間に1ボタンを押す動作を繰り返します。これを B,C,D 機についても上記のリストのようなボタン割り当てになるよう繰り返し行って下さい。
通話も基本は A と B 間に同じです。呼び出したい相手のボタンを押すか押しつづけ、好みのモードで通話を開始します。
もしお分かりに成り難い点が有りましたら、販売店又は弊社までお問い合わせ下さい。
アルインコ株式会社 電子事業部
- Q23.【特小】DJP-9、P-11、P21やX01のフェイスシートをオリジナルに変えたいんですが、パソコンの画像を直接取り込んで加工するのに便利なツールは有りませんか?
- A23.ダウンロードにワード、イラストレーター、PDF、JPEGの各形式でフェイスシートの枠のテンプレートを掲載しています。これを加工・印刷後、枠に沿って切り取ってお使い下さい。
(注:WordはMicrosoft社、IllustratorはAdobe社の登録商標です)
- Q24.【特小】通話中に、電池が無くなった時のように表示が急に消えたり電源が落ちる事があります。減電池表示は出ていなかったのに、なぜ?
- A24.最近の特小無線機のトレンドは電池の本数を少なくするエコ型が主流です。単三1~2本と少ない電池電力で従来と同等以上の音声出力を取り出し、なおかつ電池を目一杯使い切るために回路設計上、いろいろな工夫をしていますが、電圧や内部の抵抗値が異なる充電池や乾電池を使えるようにすることや、この電池の数を減らす工夫から来る理由で、電池や無線機の状態によっては、減電池表示が正確に表示されない場合があります。
・説明書をよく読んで「使用する電池の種類を指定する」設定項目が有れば、正しい設定をしてください。設定が違うと減電池表示は不正確になります。
・音量ボリュームを急に上げたときに電源が落ちるようなら、減電池表示が出ていなくても電池はかなり消耗しています。場合によって音量を下げる、電源をしばらく切っておくなどすれば、電池の特性から若干電力が回復しますが長く使える状態ではありません。なるべく早いタイミングで充電をするか、新しい電池に交換する準備をしてください。
逆に言えば、急にMAXまで音量を大きくしても電源が落ちなければ電池の残量はそこそこ残っている、と言えます。一種の「電池残量チェック方法」として覚えておくと便利です。
デジタル・トランシーバー(DCR 3R・デジタル簡易無線)
- Q1.【DCR】デジ簡トランシーバーの登録について、言葉の意味や具体的な方法などがどうも良く分かりません…
- A1.良くあるご質問と回答をまとめました。ご参考になれば幸いです。
Q1:登録申請代行はしてもらえるの?
A1:無線機メーカーではそのようなサービスは提供して居りません。販売店に直接お尋ねください。とはいえ、アマチュア局や簡易業務無線の免許局の申請に比べたら遙かに簡単です。自分の住所や無線機の製造番号など簡単な事と、決まり文句の定型文を書いて、印紙を貼って郵送するだけですから面倒がらずにやってみてください。説明書を含むので用紙が沢山入っていて面倒に見えますが、見た目よりずっと簡単ですからきっとご自分で出来てしまうと思います。
Q2:包括申請って何?個別申請との違いは?
A2:「同一申請者の名義で複数の無線機を使う」=会社で使う、町内会で使う…それが○*市役所でも、○X大学でも、△□山岳会でも同じですが、これは【包括】で登録申請します。社長や町内会長、クラブ会長のような名義で登録申請をすれば、その法人や団体に所属する人たちは無線機が使えます。
逆に「猟友会で使う、他のメンバーも自分の無線機をそれぞれ持っているから自分の”1台だけを”買って登録する」ような時だけ【個別登録】します。但し、このような個人用でも「今回はハンディだけ買ったが来年あたり車に積むのも要るかなぁ…複数の無線機を使うかも…」ということなら、予め包括で登録しておいたほうが2台目の時の手間と手数料にメリットが出ます。「予定は未定」でも包括で申請できますから心配はありません。
Q3:複数のデジタルトランシーバーを既に買いました。まず何をするの?【ご注意:包括申請の手順についてのご説明です。】
A3:
①無線局包括登録申請書(申請書と添付書類の2枚)と封筒2枚、印紙2,900円を用意します。封筒は書類を総合通信局に送るのと、自分の住所を書いて切手を貼った登録状返信用です。申請書をこちらの見本のように書いて、返信封筒と一緒にお住まいのエリアの総合通信局宛てに送ります。「無線通信部御中 DCR新設(ケースによっては変更、廃局…)」と宛名書きしておくと良いようです。
②ミスが無ければ2週間ほどで登録状が送られてきます。その時点で無線機は使って良くなります。但しそれから15日以内に、登録状の番号や無線機の製造番号などを記載する「開設届」を、このリンクを参考に書いて投函してください。以降、その登録状の有効期間中に無線機を買い足した時は、使い始めた日から15日以内に開設届を郵送するだけです。登録状を申請する必要はありません。このとき、本社は東京、実際に使うのは富山工場、と言うときは関東総合通信局に登録申請、北陸総合通信局に開設届を出します。何もしなければ登録状に記載通りの住所宛に電波利用料の納入告知書(請求書)が送られてきますが、工場の経費で支払いたいときや部署名等の併記を希望されるときは「納入告知先申出書」に富山の宛先を書いて同封します。但し納入告知書の送付先は、一つの登録状について一カ所のみで、「5台は富山、3台は東京で払いたい」、はできません。
Q4:登録状が来るのを待って居られません、使っていいでしょ?
A4:絶対におやめください。厳しい罰則が付く違反になります。デジ簡無線の信号には背番号のようなCSM=コールサインメモリー符号が乗っており、その局が正しく登録されているかどうか、判別できるようになっています。
Q5:費用は?
A5:
・イニシャルコスト
*登録申請時の印紙代が個別で2,300円、包括で2,900円
*切手代
・ランニングコスト
*年間の電波利用料は定期的に見直されますので、最新の額は総務省Webサイトでご確認ください。
登録状または納入告知先申出書の住所に「納入告知書」が送られてきます。支払い方法は複数あり、法人でも個人でも払いやすいように考慮されています。
*登録状は5年で失効します。更新時は改めて個別1,450円、包括1,850円の印紙代が掛かります。
総務省の電子申請システムを使うと申請や再申請費用は全て数百円の単位でお安く上がりますが、その使い方や申請の手順などでご不明な点は総務省に直接お尋ねください。無線機メーカーには電波行政書類の書き方指導をする権限はありません。なお、この印紙代も改定されることがあります。最新の情報は総務省のWebサイトや問い合わせ窓口でお確かめください。
Q6:結婚して名前や住所が変わった、無線機を売って使わなくなった、人に貸したい…こんな届け出はどうすれば良いの?
A6:登録局申請に関して、総務省総合通信局のサイトに各種申請書のサンプルや書き方見本もあり、これらを使うと便利です。各地の総合通信局に同様のページがありますが、例として関東総通のものをここにリンクします。
Q7:2023年にDCRのチャンネルが増えたけど、手続きは必要?
・免許局は機器をお求めの販社販売店にご相談ください。
・登録局は従来の30ch機を使い続けるか、初めから82ch機だけで登録申請する場合を除いて、何らかの手続きが必要です。
例:
・既得の30ch機の登録状で82ch機を併用:登録状の周波数の変更届と82ch機の開設届
・既得の30ch機を他社に譲渡、82ch機に全数機種変更:30ch機の廃止届と82ch機の新規登録
等です。詳しくはこのHPのダウンロード>登録局の登録申請について、でご案内しています。
- Q2.【DCR】デジタル・アナログ簡易無線免許局のアナログ停波の依頼方法について教えてください。
- A2.2024年(令和6年)11月末に、UHF帯アナログ簡易無線のチャンネル割り当てが終了します。詳しくはこちらの総務省電波利用Webサイトをご参照ください。弊社でもアナログ専用のDJ-BU10CとDJ-BS10は全数、閉局となります。
ただしDJ-BU50ADとDR-BM50ADは、期限までにアナログ部分を使えないようにするプログラミングと免許状の変更届(アナログ周波数の停波とアナログの呼び出し符号削除)を行えば、それ以降もデジタル専用機としてお使いになれます。このジャンルの無線機は販売店が免許手続きの代行をされることがほとんどで、事前対応できるようですが、使用者自身が免許手続きをされているケースもございます。以下、弊社に直接停波の改修をご依頼いただく方法をご説明します。
【免許について】
・弊社では改修は承りますが、免許の変更届の代行申請は原則、致しておりません。もしノウハウを持った無線機管理者が退職された、購入した販売店が廃業された、などの理由から免許と無線機の維持が難しくなった場合は改修も含めて無線機販売店にご相談になることをお勧めします。
・やむを得ない事情があるときは弊社製品に限り、お手伝いを致します。下記の改修費用の他、手続きにかかる申請書の収入印紙代を含む代行手数料、無線局免許状と工事設計書の写し全台数分と代表者の委任状が必要です。費用は台数によって異なりますので事前にご相談ください。変更申請は免許の失効日の3か月前までに提出する必要があり、免許の交付には1か月程度かかります。早めにご相談ください。
【改修について】
・改修は弊社サービスセンターで有償にて承ります。
*故障がなく、10台程度までなら7営業日+前後の宅配輸送期間程度で対応可能です。変更申請は免許の失効日の3か月前までに提出する必要があり、免許の交付には1か月程度かかります。多数になると時間がかかりますので、10台以上の場合は事前にお電話で納期についてご相談ください。
*停波プログラミング、簡易動作点検、「アナログチャンネルを停波しました」旨を記載した修理内容報告書発行を含む改修技術料\6,600(税込/台)を申し受けます。
*もし異常が発見されればご連絡を差し上げたうえで修理に切り替えて対応します。停波作業を含む修理技術料は\11,550(税込/台)+部品代実費です。お見積りも可能ですが、見積提示後にお断りになるとキャンセル料\2,750(税込/台)を申し受けます。
*復路の梱包、運賃、代引き手数料を含む発送手数料は\1,320税込です。改修、修理、キャンセルいずれの場合もご請求いたします。(1台でも複数でも、1件当たり\1,320です。)
*お送りいただくものは本体だけで結構です。アンテナ、バッテリー、マイクなどは異常がなければお送りにならないでください。梱包には必ずクッション材を使用して、輸送中の故障が起きないようご配慮ください。新聞紙をくしゃくしゃに丸めたものは良いクッション材になります。重くてかさばる無線機収納ケースなどに入れて送ってこられると運賃着払いでお返しする場合がございますのであらかじめご了承ください。
*「アナログ停波改修」、ご返却先のお名前、ご住所、昼間に連絡が取れるお電話番号、配達希望の時間帯(代引き払いしやすい時間帯)を記入したメモを添え、送り状の備考に「アナログ停波」と記載して元払いで下記にお送りください。大至急など特殊な事情がなく、台数も10台程度までなら事前のご連絡は不要です。
【送り先】
〒541-0043
大阪市中央区高麗橋4-4-9 淀屋橋ダイビル 13F
アルインコ電子サービスセンター アナログ改修係 宛て
TEL:0120-464-007
ご不明な点は事前に上記フリーダイヤルにてお尋ねください。(平日10-12時、13-17時)
停波、または改修をせずにアナログ運用を続けると罰せられますのでご注意ください。
- Q3.【DCR】DJ-DP10は1Wの無線機なのに、登録申請の「周波数および空中線電力」の項目に5Wと書くのはなぜですか?
- A3.こう書いておけば、包括登録で後日5W機を追加するとき登録状の変更をする必要が無いためです。但し、個別登録で1台だけDP10を申請するときは1Wと記載してください。
- Q4.【DCR】デジ簡登録局トランシーバーのアンテナについて教えてください。自分が使いたいタイプが無いので自作しても良いですか?アルインコのデジ簡に使ってよいアンテナはどれですか?
- A4.弊社が技術基準適合申請書類に記載した型式と利得が合致する、アンテナメーカーが製造するデジタル簡易無線登録局用のアンテナ、または無線機メーカー純正の付属品ホイップアンテナをお使いください。アマチュア無線のように、型式や利得に制限なく自由にアンテナを接続することはできません。
どのタイプのアンテナが良いかは、「どこに設置して、誰と通話するのか」によって変わります。決まった1局とだけ通話するなら指向性がある八木のようなアンテナを使うと、1方向にだけ効率よく届くうえ、方向が違う局の混信を低減できます。逆に不特定多数の場所や移動する局と通話するときは、全方向の電波を同じように受けるコリニアのような無指向性アンテナが便利です。基本は「利得」の数字が高いほど高性能で通話距離が延びますが、例えば高利得のコリニアアンテナを山頂のような高いところに設置すると関係のない超遠距離の局がよく聞こえても、ふもとの局と通話しにくくなるようなことも起こり得ます。
アンテナは無線通信で一番大事な装置です。無線機が良くてもアンテナがお粗末ではまともな通信はできません。推奨される同軸ケーブルの長さや太さ、必要な取り付け金具や使う工具のことなどもありますから、外部アンテナの設置や購入については無線機販売店かアンテナメーカーに「デジタル簡易無線登録局をこんな用途に使いたい。どんなアンテナがいいでしょうか?」とご相談になるのが一番の早道です。また、デジタル簡易無線には登録ではなく免許が必要な「460MHz帯免許局 種別3B」があります。免許局のアンテナは登録局用とは異なるので注意してください。
ハンディ機に付属する無線機メーカー純正品のアンテナは電気・機構的に相性があります。単純に勘合しないことがあるだけでなく、例えば発熱して使えないとか、通話距離が短くなるようなことが起こります。従い、無線機メーカーが標準採用するゴムアンテナ(ホイップアンテナ)はそのメーカーの適合機種専用と考えておく方が無難です。又、同様の理由で外部アンテナを接続するのに変換コネクターをお使いの時も、勘合上の問題が無いか良くお確かめください。
弊社製のデジタル簡易無線登録局にお使い頂けるアンテナの型式と利得(PDF)はこちらです。機種により異なりますのでご注意ください。
DJ-DP10/DP50H/DPS50/DR-DP50M/M50
DJ-DPS70/S71
DJ-DPX1/DPX2(表にはDJ-DPX1とだけ書かれていますがDPX2も共通です)
DR-DPM60/M61(表にはDR-DPM60とだけ書かれていますがM61も共通です)
- Q5.【DCR】デジ簡易登録局を中古で手に入れて登録申請したら「その無線機は既に登録されているから申請を受理できません」と却下されました。どうしたら良いのですか?使わなくなったデジ簡易無線機、中古で売りに出しても良いの?
- A5.前のオーナーが「登録局の廃局届け」を出していないとこのようなことが起こります。当然ですが、第三者が勝手にその番号の廃局届けを出しても受理されませんし、メーカーも販売店も公的手続きに介入できることは一切ありません。中古の登録局をお求めの際は、確実に前オーナーが該当無線機の廃局届けを出しているか、必ず確認してください。
逆に、使わなくなったデジ簡登録局無線機を中古として販売される方は必ず「登録局の廃局届け」手続きをしてください。これをしないと、無線機を使っていなくても電波使用料の納入告知書が届き、「使っていないから」と納付しないと強制執行など面倒が起きることもあります。廃局手続きは無料で、届出書の記入も手間が掛かる物ではありません。お住まいの地区を管轄する総合通信局に直接電話でお問い合わせになるか、総合通信局のホームページをご覧ください。届け出書類はすべて総合通信局HPから無償でダウンロードできます。
- Q6.【DCR】デジ簡はレンタル可能と聞きました。貸す側、借りる側で注意することは?
- A6.■レンタルに関するルールは「デジタル簡易 レンタル 注意事項」で検索すると総合通信局が掲載する分かりやすいQ&Aがヒットしますのでそちらをご参照ください。弊社でもレンタルサービスを行っています。
■法律・規則上のご注意
以下を遵守しないと直接・間接に法律違反となり罰せられる可能性があります。レンタルするほうもされるほうも、十分にご注意ください。
*無断で第三者に又貸しをすることはできません。
レンタル届出書に記載された使用者以外のユーザーはお使いになれません。
*以下のような行為は直接・間接に電波法に抵触します。
・たまたま聞こえてきたものであっても、他人の通信の内容を他に漏らしたり、それを許可なく利用すること
・チャンネルを独占したり、他人の通信を意図的に妨害したりすること
・分解・改造をしたり、本体背面に貼り付けてある銘板ラベルや証明ラベル類を剥がして使用すること
*上空、海外では使えません。
このトランシーバーは日本国内の陸上(河川や湖上、桟橋などの港湾設備上を含む)と日本近海でのみ、使用が認められています。国内では外国籍の方でもお使いになれますが、デジタル簡易無線は日本の規格で、海外で使うと規格や周波数割り当ての違いから現地の法律で処罰の対象となります。また、無線機の持ち込み自体を厳しく制限している国や地域が多いので、海外に持ち出さないようご注意ください。。
*電子機器、携帯電話の使用に制限がある場所では、このトランシーバーも使えません。
航空機内、空港敷地内、公共の乗り物内、病院内などでは、原則使用禁止です。無線中継局など電波を使う施設では、管理者の指示に従ってください。
その他、無線に関する法的なご質問は、直接お住まいの場所を管轄する総務省総合通信局におたずねください。
*運転中の使用は携帯電話に準じます。
携帯型トランシーバーを運転中に手で持って通話すると、道路交通法違反になります。運転中に使用するときはスピーカーマイクをお使いください。
車載型トランシーバーのマイクを持って通話するのは違反にはなりませんが、操作部分を注視していると脇見運転に相当して罰せられます。
その他、運転中の電子機器の使用に関するご質問は、直接お住まいの場所を管轄する警察署の一般相談窓口におたずねください。
■使用に関する重要なご注意
*15chは待ち合わせのための「呼び出し周波数」と規則で定められており、一般の通話用ではありません。このため秘話やユーザーコードは設定できなくなっています。15chで通話を続けていると、別のユーザーとトラブルになる可能性がありますのでご注意ください。
*半径10m程度の近距離で、複数のトランシーバーで同時に送信すると、異なるチャンネル設定でも妨害を与えたり受けたりして通話しにくくなることがありますが、異常ではありません。少し距離を取ってお使いください。
*5Wで送信するとオーディオ、AV、PCやOA機器、警報機、シュレッダーのような事務機など、思わぬものに電波障害を与えることがあります。これらは無線機のせいばかりでなく、機器側に十分な電磁波対策がされていない場合にも起こります。本格的にお使いになる前に、特に重要な装置や誤動作すると危険な機器が有る場合は、予め近くで通話実験をして妨害が出ないことを確かめてください。
*トランシーバー、充電器とも高温、多湿、直射日光の当たるところ、ほこりの多い場所は避けてお使いください。特に夏場の車内や窓辺に放置するのは絶対に避けてください。リチウムイオン電池は高熱になると破裂、発火の可能性があります。
*通信のできる距離は周囲の状況によって大きく異なります。間にビルや高架など鉄筋の大型構造物、山や丘陵等の自然障害物、高圧送電線や電車の線路などノイズ発生源があると通信できる距離が短くなります。自動車など、移動中の通信でも通話しにくくなることがあります。逆に高い場所(山頂、屋上など)や河川敷や浜辺など障害物がない場所では驚くほど遠くまで通話できることがあります。ビル街などでは建物に電波が反射して、相手の方向とは違う方向にアンテナを向けると通話しやすくなることもあります。また、まれに大気が特殊な状態になるとラジオダクトと呼ばれる現象が発生して数百キロも離れた場所と通話できたり混信を受けたりすることがあります。
*機能の一部は、レンタル前に業者がチャンネルや一部の機能をプログラミングして、使用制限していることがあります。レンタル機のプログラミング内容については、弊社サービスセンターではなく業者にお尋ねください。
- Q7.30chのデジタルトランシーバーは82chに拡張してもらえるの?
- A7.弊社ではそのようなサービスは行っておりません。
デジタル簡易無線を含む無線機器は認証機関から技術基準適合証明を受けなければ使用できません。登録局3Rの82ch(3T)への改造は周波数の拡張という重要なスペックの変更ですから別技適の取得が必要になります。新品で製造するDJ-DPS70EやDR-DPM60Eなどの技適番号とは共用することができません。検査を含む技適取得費用は新品の簡易無線機が何台も買える額で、CSMも取得し直しになりますが、これにも費用と手間が発生します。さらに弊社の手数料を加えると、時間、手間、費用、すべてが非現実的になるためです。
- Q8.【DCR】簡易無線を海上で使って良いと聞いたのですが、詳しく教えてください。
- A8.2014年10月末より、デジタル簡易無線の350MHz帯登録局と467MHz帯免許局の移動範囲が「全国の陸上及び日本周辺海域」に拡張されました。
- デジタル簡易無線登録局とデジタル460MHz帯免許局のみの適用で、同じ簡易無線でもVHFデジタル免許局や465/467MHzアナログ免許局は対象外です。
- 地上~船舶、船舶間、船舶内、いずれの通話もOKです。
- 既に登録や免許を受けている場合、移動範囲の変更届が必要です。各地の総務省総合通信局のHPに変更届のダウンロードページがあります。「包括登録に係る無線局の変更届出書」で検索してください。それを書き方見本に沿って記入し、「4 変更理由及び内容」欄は「移動範囲の変更のため(新)移動範囲:全国の陸上および日本周辺海域、(旧)移動範囲:全国の陸上」と書きます。
- 全国陸上無線協会のトピックス欄、2014年11月7日付「デジタル簡易無線局の移動範囲の拡大のお知らせ」に、「日本近海」の地図が掲載されています。
- 上空制限については、従来通り1Wの3Sデジタル簡易無線以外、運用はできません。
ご不明な点は直接、管轄の総合通信局の簡易無線窓口にお問い合わせください。
ワイドバンドレシーバー
- Q1.【受信機】どんな受信機なんですか?ラジオと何が違うの?
- A1.一般に広帯域受信機(ワイドバンドレシーバー、スキャナーとも。以下、レシーバー)と呼ばれるものは普通のラジオ放送以外に特定小電力や簡易無線、アマチュア無線、盗聴器のような違法無線、コードレスマイク、航空、鉄道、船舶の無線など、幅広い周波数の電波が受信できるラジオです。昨今はデジタル簡易無線などが受信できる機種も存在し、アルインコのDJ-X100もその一つです。
レシーバーは多くの電波を受信できる分、特定の帯域だけをカバーする専用ラジオに感度のような基本性能の部分で劣ることがあります。例えば短波放送が興味の中心であれば短波専用ラジオがベストです。「何をメインに聞きたいか」によって機種を選択するのがラジオ選びのコツ、といえましょう。レシーバーは主にV/UHF帯の通信を受信するのがメインのラジオです。
航空機や鉄道の写真を撮るため被写体の接近を知るのに無線を聞く、であれば一番シンプルで小型のもので十分です。航空や鉄道は受信しやすく、高価な機種が持つ、より多くの電波型式対応などの機能は不要だからです。ですからDJ-X100は航空無線や鉄道無線を受信すること自体を趣味とする方にはお勧めしますが、別の趣味のための道具としてレシーバーを使う用途には向きません。
広帯域受信で最も重要なのはアンテナです。レシーバーが受信する広い範囲を1本のアンテナでカバーするのは困難で、できたとしても大きさや重さが手持ちサイズの受信機に見合わないものになるはずです。FM音楽放送以下やUHF簡易無線以上の周波数は、付属のホイップアンテナではカバーしきれないので、目的の周波数をカバーする外付けアンテナが必要です。アンテナメーカーからいろいろなアンテナが発売されていますし、自作する方法もアマチュア無線家やBCLのWebサイトなどで紹介されています。弊社の現行品レシーバーのアンテナコネクターは規格品のSMA(-J)です。自宅など屋内で使うときは、屋外型アンテナを、なるべく高く開けた場所に設置するのが最良です。いくら別売の長いアンテナでも、屋内で使ってはあまり効果がありません。
DJ-X100は周波数割り当ての原則、使われる電波型式、選択通信用コードの種類、スキャンやサーチ、メモリーチャンネルやバンクなど、通信とレシーバーの用語や意味などを知らないと使いこなすことができません。一般的な機種に採用されている各種自動モードやプリセット設定などが大幅に省かれているからです。その代わり、シーンに合わせて絞りやシャッタースピードを操作すれば素晴らしい写真が撮れる一眼レフ同様、DJ-X100はマニュアル設定をうまく使いこなせば一般向け機種では受信できない信号も受信できます。
ラジオホビーを始めるためにレシーバーを購入されるなら、小型で良いので屋外設置アンテナと広帯域受信や航空無線受信などの解説書も併せてお求めになることを強くお勧めします。これらは無線機専門小売店の店頭でお求めになれます。竿と仕掛けを買うだけでは魚が釣れないのと同じで、知識と情報が無いと通信の受信はできません。
- Q2.【受信機】ワイドバンドレシーバーを使うのに免許は必要なのですか?注意する点は?
- A2.無線通信を日本国内で受信するのに、特別な免許は必要有りません。
ただ、電波法第59条に「特定の相手方に対して行われる無線通信を傍受して、その存在もしくは内容を漏らし、又これを窃用してはならない」と定められていますので、受信した内容や個人情報を悪用したり、みだりに他人に通信の内容を話したりすると罰せられる可能性が有りますのでご注意下さい。
海外の場合、例えばアメリカでは同じような内容が「プライバシー保護法」によって規定されており、誰でも通信を聞くことは出来ますが個人的な通信、例えば電話を受信するなどして知り得た情報を悪用したり、アナログといえども秘話を掛けた通信を解読して聞いたりすると電波管理とは別の法に触れる可能性が有りますし、広帯域受信機を含む無線機の持ち込みが、銃器並に非常に厳しく管理されている国や地域も有りますので、充分にご注意下さい。
日本国内でも場所により無線機や受信機の持ち込みを制限している場所(イベント会場、テーマパーク、官公庁・公共施設等)があり、これらの場所で注意を受けたら速やかに受信を中止して指示に従ってください。さらに、場所柄をわきまえず受信をしていると何かと誤解されやすく、通行人から警察に通報されたり、職務質問を受けたり、トラブルの元になりかねません。特に盛り場、遊技場の近く、ホテル街、女性専用マンションや女子寮周辺などは特に盗聴の誤解を受けやすい場所ですので注意が必要です。
最も大切なマナーは、屋外での受信には必ずイヤホンを使うこと、です。例えば空港で、航空無線をイヤホン無しで聴く方が目に付きますが、飛行機に興味のない大部分の方には迷惑でしかありません。電車の中でポータブルステレオをイヤホン無しで聴くことと同じですから、絶対にお止めください。
- Q3.【受信機】放送以外に何も聞こえませんが故障でしょうか?
- A3.FMやAM放送の音声がはっきり聞こえていれば、故障の可能性はとても低いものです。
いくら高価な道具を揃えていても、季節や仕掛けを選んだり釣場の情報(とそれを理解するための、最低限の専門用語の知識)を入手しておかないと目的の獲物が釣れない魚釣りと同じで、通信の受信はちょっとしたコツを理解したり知識を持っていないと何も聞こえず不安になることがあります。
通信は放送と違い、通話が必要なときにしか電波を出しませんし、なるべく広い地域で聞いてもらえるように工夫する放送の設備とは反対に、「必要な通話ができる最小限度」の設備が優先されます。また、電波伝搬上の理由で、例えば航空無線であればどこでも聞こえるのは飛行中の飛行機が使うチャンネルだけで、管制の信号を聞くためには空港の近くに行く必要があり、なおかつフライトのある時間帯に限られます(地方の空港は便数が少ないです)。短波や中波では時間や季節で通信距離が変わります(AM放送で夜になると遠くの局が聞こえることはご経験があると思います)。盗聴電波にしても、そこらじゅうに仕掛けられていて簡単に受信ができると勘違いされる方が居られますが、普通の街中ではなかなか聞けるものではありません。携帯電話や警察無線のすべて、消防救急無線もごく一部の例外を除いてデジタル化され、市販の無線機では一切聞くことが出来ません。
「ラジオ放送は聴けるが通信は何も聞こえない。本当に故障していないのかな?」と気になる方は、以下をお試しください。
*意図せず設定したアッテネータやアンテナ切り替え設定などをもとに戻すため、リセットをかける。このとき、必ず説明書を読んでメモリー保護機能が有効になっていることを確認するか、パートリセットを選ぶ(保護が外れていたり、オールリセットをかけたりするとメモリーチャンネルが全て消去され、自分では復元できなくなります)
*リセットするとVFOモードで起動するので、そのままダイヤルや数字キーで131.250または131.450MHzに周波数を合わせる。AMモードになることを確認する。
(国内便が250、国際線が450を使うことが多く、どちらも頻繁に信号は出ていますが、しばらくしても聞こえなければチャンネルを切り替えてお試しください。)
*ボリュームレベルを適切に調整する。
*AM10時頃からPM8時頃までの飛行機が多く飛ぶ時間帯に屋外に出て、MONIキーを押してザーというノイズ音を出しっぱなしにする(弱い電波でも拾いやすくなります)。
このとき、「ピギャ、ピ~ギャギャ」と断続的に短いバースト音が聞こえたら無線機とアンテナは正常です。このピギャピギャ音は飛行中の民間航空機が落とす位置情報などを含んだ航空無線のデータ信号で、飛行機が飛んでいる時間なら百キロ単位で離れた場所からの信号でも受信できるため全国どこでも受信し易く、頻繁に信号が出ていることから無線機に異常がないかどうかをチェックする格好の目安になります。ちなみにこれが聞こえれば、飛んでいる飛行機のパイロットが地上に自分の位置や高度を連絡する「航空路管制」が受信できる可能性は非常に高いです。「航空管制 周波数」で検索、自分の受信場所に近い「**セクター」の「VHF主要波チャンネル」をいくつかピックアップして待ち受けしてみてください。結構遠くからでも聞こえることがあるのであきらめずにチャンネルを変えてお試しください。
通信の受信には情報の収集が大切です。インターネットで「盗聴や航空などジャンル名、周波数」のようなキーワードを含めた検索を行えば、たくさんの情報を得られます。弊社のレシーバーにはチャンネルが変わる幅(チャンネルステップ)や電波形式は標準的なものを書き込んでは有りますが、場合によっては目的の周波数に合わせて手動で切り替える必要があります。周波数・ステップ・モードが合わないと正しい待ち受け(電波が出てくるのを待つ)受信は出来ません。
ハード面の改善では、「アンテナ」の一言に尽きます。標準アクセサリーのゴムアンテナや内蔵アンテナは、なるべくいろいろなバンドを聞こえ易くするために工夫がしてありますが、通信量の少ない地方や都会のビルの谷間にお住まいなど、電波が捉えにくい場合は、屋外に立てた外部アンテナを接続するだけで大きな効果があります。高性能なホイップアンテナに代えても効果がない、とおっしゃる方がおられますが、いくら良いアンテナでも室内で使っては思うほど改善はしません。クリップ式のアンテナマウント(アンテナメーカーから各種発売されています)にそのアンテナを取り付けて、窓枠に挟んで外に出すだけでも効果が感じられると思います。さらに受信範囲を広げるには、ディスコーンやGPと呼ばれる屋外設置型の広帯域受信用アンテナを使うことです。アンテナ専業メーカーからバラエティ豊かに発売されておりますので、販売店にご相談下さい。
- Q4.【受信機】警察や消防のデジタル無線が聞ける受信機はありますか?
- A4.アナログのような感覚で受信できるレシーバーは存在しません。デジタル通信はアナログとは全く別物で、チャンネルを合わせれば聞こえるものではありませんし、そのような運用もされていません。特に公安や防衛関連など公共の安全にかかわる通信は製造から運用まで高いセキュリティレベルで守られており、このような通信が受信できる機器が一般に出回ることはありません。
デジタルモードが受信できるDJ-X100も、下記のようなデジタル通信は受信できませんし、受信できるようにする方法もありません。
警察・消防救急・自衛隊・海上保安庁など特殊な通信/携帯電話・デジタルコードレス電話/デジタル防災行政/電力会社/高速道路/デジタル化した鉄道/MCAなど。
- Q5.【受信機】今般の無線や放送のデジタル移行、アルインコのレシーバーにも影響はあるの?聞こえるアナログ無線はありますか?
- A5.2011年7月からのデジタルTVへの移行が終了したため、レシーバーに搭載されていたアナログTVチャンネルのプリセットモードは機能しなくなりました。ラジオ放送に関してはアナログ波がまだ主流で、VHF帯のAMラジオ補完FM放送もワイドバンドレシーバー全機種で受信できます。またDJ-X81ではワンセグの地デジTV音声放送が受信できます。
業務無線に関しては、警察はもとより消防救急や自衛隊の基幹系通信はごく一部の例外的運用を除きデジタル化したほか、防災、鉄道、タクシーやバスなどの乗り物等、通信のデジタル化は今後どんどん加速します。高度な秘話通話ができるデジタル通信では、例え同じ周波数や変調方式を受信できるレシーバーを作ってもユーザーが設定する秘話や通話コードが合わないと声を聞くことはできませんし、都会のタクシー無線ではカーナビのような位置情報も含めたデジタル配車システムを導入し、従来の単純な音声通信とは方式が変わってしまったものもあります。
確かにユーティリティ受信ができる分野は減少していますが、以下のような無線はまだ楽しむことができます。
・航空無線:英語が主な無線ですが、一部は日本語を使うものもあります。空を飛ぶ飛行機が自分の高度や位置を地上に連絡する「航空路管制」や、地上の基地局に航路の天候などの情報をもらう「カンパニー」無線の「エンルート」通信などの飛行機側は、空港から遠く離れていても受信できます。地上の電波は空港の近くでないと聞こえません。ATISと空港名で検索、調べたATIS周波数で放送が受信できれば他の通信も聞こえる可能性があります。UHFの軍用航空無線も通常の管制は決まったチャンネルで、アナログで聞くことができます。
空港内の地上業務の無線はデジタル化の影響を受けてアナログでは聞こえないものもあります。
・国際VHFマリン(船舶):港の近くだと楽しめる無線です。マンション高層階や山の上など条件が良い場所では数十キロ離れた場所でも受信できることがあります。英語、日本語、中国語など各国の言葉が使われます。出入港に関することだけでなく、航行マナーの悪い船への警告なども聞こえます。
・特定小電力無線:インカム、と呼ばれることもある無線機です。ありとあらゆるところで使われており、デジタル停波も予定されていません。飲食店、小売店、小中規模のスーパーやホームセンター(大規模店やモールはデジタル簡易無線をお使いのところが増えています)、ケータイショップ、病院(ハイパワー無線は使用禁止)、旅館やホテル、アマチュアスポーツの審判やトレーニング、イベント進行、各種式場、消防団や自治会、工事などの現場、工場や倉庫、さらには各種官公庁でも超近距離連絡用に使われていて、バラエティ豊かな通信が聞けることがあります。弱点は電波がせいぜい数百メートルしか飛ばないので、使用場所の近くでないと聞こえてこないことです。
・アナログワイヤレスマイク:700MHzと800MHzに割り当てがあるAとBタイプはイベント会場のステージなどで使われるもので、アナログです。これも微弱電波ですから会場のすぐ外レベルでないと受信できませんが、歌手の歌声など興味深い音声が聞こえる可能性ががあります。
・ヘリ無線:実は警察や消防も、ヘリコプターは航空無線のアナログAMを使います。チャンネルは決まっていて、通信も管制だけでなく現場の様子を漏れ聞くことができる場合もあります。
・消防署活系:以前は大都市の消防にだけ割り当てられていた周波数ですが、デジタル化が始まった際、消防署員や消防団員が現場で活動するときの横の連絡用に地方の消防にも割り当てが緩和されています。とはいえすべての消防が導入しているわけではなく、導入していても本当に災害や事件があったとき、普通の通信網だけでは足りないときの現場連絡用ですから、使用頻度は高くなく、近くにいないと聞こえません。但し聞こえれば、緊迫した現場の様子が手に取るようにわかることがあります。
・鉄道関連:JRの踏切には保線工事関係者が事故にあわないよう電車が近づいたら「下りが来ましたよ」「上りが来ましたよ」と教えてくれる接近警報無線が設置されています。鉄道写真ファンはシャッターチャンスを逃さないようにこれを聞くことがあります。また私鉄は都市部を走る大きな鉄道会社でもまだまだアナログを使っているところがたくさんあります。タクシーやバスもまだアナログが生きているところがありますが、乗車中に運転手さんが会社と通話する声が聞こえない車両(ナビのような端末が付いた車両)は配車システムごとデジタル化していると考えられます。
この他にも、まだまだ活用されているアナログ無線は身近に残っています。
- Q6.【受信機】メモリー周波数を誤って消してしまいました。どうしたら復元できますか?メモリーに書いてあるデータや周波数帳のデータは貰えるの?標準仕様のデータをエアバンドや鉄道仕様に書き換えてもらえますか?
- A6.弊社の全てのレシーバーはメモリーデータを含む全ての設定をリセットできる機能を搭載しています。これは上級者が意図的に行う操作で、一般では行う必要はありません。通常は「パートリセット」や「システムリセット」と説明している方法で動作関連の初期化のみを行うようにしてください。又、上書き禁止機能(ライトプロテクト)が外れていてもメモリーが消去される場合がありますので、リセットを行う際は説明書を良く読んでから行ってください。
もし誤ってメモリーを消したり、異なる仕様に書き換えを希望される場合、データ書き込み作業自体は無料で行っています。ただ、往復の送料実費はご負担頂いておりますのでご了承ください。
お送り頂くものは無線機本体(電池やアンテナを含む一切のアクセサリーは不要)、返送先のご住所・お名前・電話番号、「メモリーの再書き込み希望」を明記したメモです。「エアバンドスペシャル」「鉄道スペシャル」など、特殊なデータが書かれていた物や、他のデータに書き換えをご希望の際はその旨必ずご明記ください。ご指定が無いものは、標準出荷仕様のデータを上書きします。また、運賃を宅配ドライバーにお支払い頂く着払いでご返送しますので、ご都合の良い時間などご希望が有ればそれも合わせてご記入ください。
本サービスはあくまでメモリーの書き込み作業と受信動作確認だけで、測定器を通した点検や調整などは一切行いません。点検も合わせてご希望の場合はこのFAQの修理の項目をご参照のうえ、一般の修理サービスをご利用頂き、その際に「メモリーデータも書き直して下さい」とご依頼ください。書き込みはもちろん基本修理技術料に含まれていますので、追加料金はかかりません。
【送り先】
〒541-0043 大阪府大阪市中央区高麗橋4-4-9 淀屋橋ダイビル 13F
アルインコ電子サービスセンター メモリー係
TEL:0120-464-007
※こちらに必要事項をまとめたご依頼書がございます。プリントしてご利用ください。
メモリー上書きご依頼書
尚、弊社が無償配布するメモリー編集ソフト(Clone Utility)と有償のオプションケーブル(機種によりERW-7またはERW-8)をお使いになれば、メモリーデータを自分でパソコンから転送して書き込むこともできます。データはお問い合わせフォームから機種と製造番号(S/N M******のような番号)を明記の上ご請求ください。無償で、返信メールに添付してお送りします。スマートフォンのアドレスにはお送りできません。必ずPCのメールアドレスからご連絡ください。
- Q7.【受信機】エアバンドスペシャルや鉄道スペシャルと一般仕様はどうちがうの?広帯域受信機に書かれたメモリーチャンネルの内容について詳しく教えてください。
- A7.弊社の国内向け広帯域受信機は全てメモリーチャンネルにポピュラーな通信の周波数をメモリーして出荷しています。但しよほど大きな変更がない限り更新はしないため、デジタル化などで聞こえなくなったチャンネルを消すなどメンテナンスを行う必要があります。
メモリーデータをカスタマイズしたスペシャル版はDJ-X11を除き、銘板も含めて仕様、付属品は全く同じです。メモリーチャンネルの書き込み内容だけが航空や鉄道関連専用になっていて、周波数帳も専用のものが付属します。価格も同じですが、航空や鉄道スペシャルをお求めの際は販売店に「**スペシャルをお願いします」と明確にわかるようご注文ください。
DJ-X11Aは本体背面の銀色銘板の機種名に「DJ-X11A」と印字があります。AM音声受信時、音量を信号の強弱にかかわらず同程度に平均化するAGC(オートゲインコントロール)を実装している点がAなしの標準仕様と異なります。ACARSの2バンド受信時のデコード率が3割程度落ちるので、ACARSファンは標準仕様をお求めください。なお、DJ-X11Aに一般仕様や鉄道スペシャルのメモリーを書き込んで出荷することも可能です。ご購入前に、販売店にご相談ください。
【ご注意】標準のDJ-X11でも、メモリーのみエアバンド仕様になっているものもございます。AGC回路付のDJ-X11Aなのかどうかは、先述のように背面の銘板の機種名がDJ-X11Aと、「A付き」であることをご確認ください。また、標準品に後からAGC回路を改造追加したものもあります。これは外見では見分けられないので、実際にAMを聞いてご判断頂くしかありません。
標準仕様は代表的なエアバンド、国際VHFマリン、特定小電力無線、鉄道、盗聴器(雑誌などに掲載されていた情報を編集)などの周波数を広く浅く書き込んでいます。
エアバンド仕様は日本国内の民間、軍用空港の管制周波数、ACC,カンパニー、地上業務などを北海道、東北…九州、沖縄まで地域別にバンクで区切っています。但しエアバンド周波数は同じものを近隣の空港とシェアして使ったり、多くの副用波を含んでいたりするため、それらも重複させてメモリーデータにすると、受信機のメモリーチャンネル数では全く足りません。このため、チャンネルと受信機のネーム表示は合致しないことが有ります。基本的に、同じバンク内にこれらシェアされている周波数も書かれているので、好みに応じてネームタグを書き換えるなどして使いやすいようにカスタマイズしてください。空港の公開されている周波数は、インターネットで「**空港(飛行場) 周波数」と検索すると入手できます。お気に入りのチャンネルだけ聞きたいときは、不要なチャンネルを「スキップ」機能を使ってSKIP指定すると便利です。SKIPチャンネルを飛ばして受信するので効率よく受信できます。また、エアバンドスペシャルはこのように多数のデータを書き込み済のため、自分の好きな周波数をメモリーする空きチャンネルが有りません。カスタマイズしたいときは不要なチャンネルを消す作業が必要になります。
鉄道仕様も地域分けしてバンクに区切り、JR,私鉄、ロープウエー、ケーブルカー、モノレール、リフトなどの乗り物周波数を書き込んでいます。メモリーネームができるものは周波数の代わりにネームも書いてわかりやすくしています。
- Q8.【受信機】DJ-X11のAGC改造について教えてください。
- A8.DJ-X11標準仕様はACARS受信のデコード率を上げるため、AM音声受信時、音量を信号の強弱にかかわらず同程度に平均化するAGC(オートゲインコントロール)を実装していません。ACARSの2バンド受信時のデコード率が3割程度落ちるので、ACARSファンは標準仕様をお求めください。ACARSは使わない場合、AGC回路を実装するDJ-X11Aをお求めください。なお、DJ-X11Aに一般仕様や鉄道スペシャルのメモリーを書き込んで出荷することも可能です。ご購入前に、販売店にご相談ください。
【ご注意】DJ-X11には、メモリーのみエアバンド仕様になっている旧バージョンのエアバンドスペシャルがございます。ハード的にDJ-X11Aなのかどうかは、背面の銘板の機種名がDJ-X11Aと、「A付き」であることをご確認ください。
なお、保証期間の有無にかかわらず有償になりますが、DJ-X11にAGC機能を追加する改造サービスもご提供しております。販売店に「AGC機能追加」とご依頼いただくか、弊社大阪サービスセンターを直接ご利用ください。本サービスは修理点検を目的とするものではありません。部品の追加後、既定の受信と動作の確認だけをしてお返ししています。
[弊社サービスセンターのご利用方法]
*価格:部品代込技術料3,000円、代引き手数料と運賃込み返送手数料1,200円+税10%=4,620円
尚、一般修理をご依頼時、AGC改造もご希望であれば追加料金なしで承ります。(修理技術料\5,800+修理に使用する部品代+発送手数料、税諸掛りを申し受けます。)必ず「AGC改造希望」とお書きください。ご明記がないときは勝手に改造することはありません。
*お支払:代引きのみとなります。他の決済方法をご希望でしたら無線機販売店にご相談ください。
*ご依頼方法:返却先ご住所、お名前、昼間に連絡が取れる電話番号、「DJ-X11のAGC改造」を記載したメモ書きを添えて、以下の宛先に運賃元払いでお送りください。なお、復路の配達時間や曜日についてご希望があれば、合わせてお書き添えください。
*梱包について:
1:電池、アンテナなど付属品は一切送らないでください。
2:メモ書きを入れず、送り状の備考欄だけに「AGC改造」と書かれると、読めなかったり修理品と間違って受付されるなどトラブルのもとになりますので、必ず別途メモ書きを入れてください。
3:丸めた新聞紙でもよいので必ず梱包材を使って本体を保護してください。輸送中の振動や落下が原因の故障は保証に関係なく有償修理になります。到着時に異常が見つかったらご連絡を差し上げたうえで一般修理に切り替えます。
4:梱包材にメモが紛れないよう、できればメモをゴムバンドで本体に巻く、ナイロン袋に一緒に入れて梱包するなど、わかりやすくなるようご配慮ください。
【送り先】
〒541-0043 大阪府大阪市中央区高麗橋4-4-9 淀屋橋ダイビル 13F
アルインコ(株)電子サービスセンター
TEL:06-7636-2361
送り状備考欄に「DJ-X11 AGC追加」と記載してください。
※こちらに必要事項をまとめたご依頼書がございます。プリントしてご利用ください。
X11のAGC機能追加依頼書
- Q9.【受信機】盗聴器発見機能って何ですか?
- A9.人のプライバシーを侵害し、情報を盗む手段には立ち話を盗み聞きするような原始的なものから、電波を使うもの、PCの無線LANのハッキング、画像盗撮などさまざまな方法が有り、社会問題化しています。弊社のワイドバンドレシーバーはこれらの中でもポピュラーな、アナログ音声の電波を使う盗聴器の発見に使用することができます。
意図的に盗聴器として作られたものの他、介護用のケアモニター、ベビーモニター等の周波数も音を電波で飛ばす関係上、時に盗聴者が悪意を持って受信する対象となりえますが、弊社製品にはすでにこれらの機器で使われている代表的な周波数をメモリーさせてあり、弊社特許の各種機能を使って初歩的な盗聴器発見や、自分が意識していない電波を通じたプライバシーの漏洩がないかどうかのチェックを容易に行う事ができます。またDJ-X2000やX11にはさらに高度な、電界強度計や瞬間同調といった機能も搭載され、プロの盗聴器発見業者にも多数お使いいただいています。
但し、これらの機能は無線機・周辺機器の高度な使い方や、電波一般に関する知識等のノウハウと合わせて初めて一層高精度な探知が可能になるのであって、電波の知識が全くない方が高価なハイエンド機を買ったからといってプロのような精度での盗聴器発見はできません。
インターネット上にこれらセキュリティに関する情報はたくさん有りますから、ご不明な点などは「盗聴」「電波」などをキーワードに検索してください。尚、市販されている盗聴器となりうる無線機器の多くは非合法な規格のものですから、それらを仕掛けることは違法です。
弊社は盗聴器メーカーではありません。盗聴という行為自体に対するお問い合せへのサポートも一切行っておりません。盗聴器を発見できなかったことに対する補償もありません。情報漏えいの疑いを強くお持ちの方は探偵社など専門家にご相談されることをお勧めします。
- Q10.【受信機】 DJ-X3/X8/X11/X81で、充電台に入れても充電が始まらなくなりました、電源ボタンが効かず起動しません、液晶画面やバックライトが点滅します、充電タイマーが正しく動かなくなりました…故障ですか?
- A10.ご購入後初めての充電時や、電池が減って自然に液晶画面が消えていた後に上記の異常が生じた時は、内蔵マイクロコンピュータの誤動作の可能性がございますので、以下の操作で再起動を行ってください。
【操作】
1:充電池を受信機から取り外します。充電用ACアダプターも外し、全ての電源供給を止めます。
2:内部の部品に溜まった電気を放電させるため、そのまま30秒以上お待ちください。
3:充電池は外したまま、ACアダプターのプラグを受信機側面のDC端子に接続して通電します。
4:電源がそのまま入らないときは電源ボタンを押して起動させてから、一旦電源を切ります。
ACアダプターを接続したまま充電池を装着し、正しく充電動作が始まることをご確認ください。(充電が始まらない場合は、充電や充電時間に関する設定項目がないか、説明書でご確認ください。)
この再起動をしても異常が改善しない場合は、サービスセンターにご相談ください。
【参考】
・ 減電状態の時にソフト上の処理で強制終了をさせず、少しでも長く受信できるように設計したため、電池電圧が必要値よりも下がった時にマイコンがフリーズした状態で停止するリスクが増えたことに起因する現象です。従い、減電池表示が出たらタイムリーに充電したり電池交換したりすれば起こることはありません。
・ アダプターでなく、満充電したバッテリーパックや新品の電池でも再起動させることができます。屋外で受信されるときは、スペアの新品乾電池を持っておくと安心です。
・ マイコンの誤動作自体は故障の原因になりませんが、周波数メモリーデータが消える原因になることがございますので、電源ボタンが効かない時や電池が切れた時は、速やかに上記の操作をしてください。
・ ご使用にならない時は、常に電池を取り出して保管することをお勧めします。入れたまま保存すると待機電流や自然放電で電池の持ちが短くなるほか、電池性能の劣化や液漏れの原因となります。
- Q11.【受信機】アルインコの受信機はACARSやAISなどデータ通信の受信にも使えるの?
- A11.本項はDJ-X100発売前の、アナログ専用受信機向けのFAQです。DJ-X100ではこれらのソフトの動作検証はしておらず、サポートも致しかねます。
* KG-VDLは現在配布を終了されていますが、参考のため掲載を続けます。
【A-1:KG-ACARSとKG-VDLについて】
民間航空機の運行に実際に使われているデータ通信ACARS(Automatic Communications Addressing and Reporting System)やVDL(VHF Digital Link)の信号を受信し、パソコン上に飛行状況などをプロットさせることが航空ファンに大人気です。弊社ではDJ-X2,3/3S,7,8,10,11,20/2000、及びアマチュア無線ハンディ機でワイドバンド受信ができるDJ-V5/C7/G7でACARS、DJ-X11では両方の動作を確認しています。
弊社がACARS受信に使用したソフトは日本語のフリーウエアで初心者にも大変使いやすく、接続が非常に手軽なKG-ACARSです。このソフトを弊社無線機と組み合わせてご使用になる上で、ご注意頂きたい点は:
*デジタルデータを受信するのでスケルチを開放(レベルゼロ)にしますから、音声(ノイズ音も含めて)が出っぱなしになります。このため電池を非常に早く消費するので外部電源のご利用を強くお勧めします。インストール環境や必要なハードウエア、無線機とパソコンの間の接続方法などはソフトの推奨に従ってください。
*受信モードは音声の航空無線と同じAMです。検証時のセッティングではDJ-X2000やX8、X11など音質切り替えのある機種はHI側に設定すると好結果が得られました。デフォルト設定では上記の機種の131MHz帯は自動的にAM受信になりますが、別のモードに固定する設定に変更されているとピギャピギャ音は聞こえても動作しません。うまく動かないときはAMモードになっているか確認してください。バッテリーセーブは原理上スケルチオープンで無効になりますが、設定でもオフにしておくことをお勧めします。
*DJ-C7の音声出力用2.5mmステレオジャックはマイクジャックも兼ねており、単純に3.5mmモノラルジャックのついたコードに変換プラグを付けて接続するとC7は送信してしまい、使えません。ご自分で転換コードをお作りになる場合はプラグの真ん中のリングは使わないようにして、3.5mm側の先端と2.5mm側の先端(トップ)、根本(スリーブ)はお互いにアースとなるように接続してください。弊社アクセサリーEDS-7変換プラグ(定価1260円)をお求め頂くと市販の3.5mmモノラルケーブルをそのままC7に挿すことができます。旧品番アクセサリーですが、弊社に若干在庫がございますので販売店にご注文ください。尚DJ-X7は、ERW-7に付属の変換プラグを使って直接無線機に接続できます。
*残念ながらモービル無線機で航空無線受信が可能なDR135・120系やDR620・635系ではうまく動作しません。F1Eデジタル通信モード対応など設計上の理由から音声フィルター特性がハンディ機とは異なることが理由で、ソフトのせいではありません。ACARS受信は音声の航空無線受信と合わせて行うと一層興味深い物になります。モービル機は音声出力が大きく出来るので音声受信用、ハンディ機はコンパクトなのでパソコンの横に置いてデータ受信用、と使い分けてください。
尚、DJ-X11の2波受信機能を使い、例えば131.25と131.45のようなトラフィックの多いチャンネルをモニターすると、同時に信号を受信することがあります。このとき受信した信号は「音が混じった」状態でパソコンにモノラル入力されますのでデコードしないことがあります。一般の地域では2波モニターの方が確実にプロット数は増えますが、東京と成田のトラフィックが両方受信できるようなACARS信号過密地域ではバッティングが増えすぎてデコード率が下がる時間帯があるかも知れません。2台の無線機で別々にRchとLchからステレオ入力された信号はサウンドカードで別処理されるので同時受信した時でもデコードします。ご注意ください。
* KG-VDLは現在、配布を終了されていますが、参考のため掲載を続けます。
KG-VDLは次世代の高速デジタルACARSとも言うべきVHF Digital Linkの略でVHF帯を使った航空機のデジタルデータ通信の総称です。KG-VDLではVDL Mode2のデコードを行うことが可能で、そのうちACARSフォーマットのデータを従来のプロットソフトに受け渡すことでメッセージの解析と航空機位置のプロットを可能にしています。このソフトは従来の受信機では簡単なケーブル接続だけでは使えませんが、DJ-X11の場合IQ信号モードがサポートされているため3.5mmステレオ(必ずステレオプラグをお使いください)ミニプラグ付きオーディオケーブルでPCに接続するだけでKG-ACARS/KG-HFDLの地図上に簡単にVDL信号をプロットできます。KG-VDLの説明書(readme.txt)にはDJ-X11の使い方が丁寧に書かれておりますので詳細はそちらをご参照ください。IQ信号出力時にはバッテリーセーブ、スケルチとボリュームは関係なくなるため、これらの設定を変える必要はありません。
* KG-AISは現在、配布を終了されていますが、参考のため掲載を続けます。
【A-2:KG-AISについて】
Automatic Identification Systemと呼ばれる船舶のリアルタイム・プロットも、沿岸部にお住まいのユティリティリスナーの間で人気が急上昇中です。この受信に使われるソフトKG-AISでは「検波信号」という音声とは異なった信号をパソコンに入力する必要があります。DJ-X11ではこの信号をセットモードで選択することで音声信号同様にイヤホンジャックから簡単に取り出せるため、市販の3.5mmプラグが付いたオーディオケーブルでそのままパソコンに接続できます。後は航空無線のACARSと同じような感覚でレベル設定などをすれば、航行する船舶の位置や船のデータをパソコン画面で見ることができるようになります。
*アナログMCAは遅くとも平成30年4月までに廃止されます。また、すでに900MHzデジタルMCAへの移行が促進されており、受信しにくくなっています。デジタル化したMCA無線の受信には使えません。
【A-3:KG-MCAについて】
DJ-X2000とX11は、850MHz帯MCA無線で特定の局にロックすると、MCAのシステムが通話チャンネルを変えても自動的に追従して受信できるソフトウエア、KG-MCAに対応しています。DJ-X2000ではERW-7, DJ-X11ではERW-8と、市販の3.5mmプラグが付いたオーディオケーブルでパソコンに接続します。ERW-7/8は周波数制御用、オーディオケーブルは音声の入力用です。詳細はソフトの説明書をご覧ください。検波信号が取り出せるDJ-X11ではMcAccessの他、JSMRのMCA無線にも対応します。
* KG-HFDLは現在、配布を終了されていますが、参考のため掲載を続けます。
【A-4: 短波帯で使うKG-受信ソフトについて】
KG-FAX,KG-HFDL,KG-NAVTEXはDX-R8レシーバーで(アマチュア無線局を開局しておられればDX-SR8やSR9トランシーバーでも)楽しむことができます。両機ともERW-7を使えばKG-HFDLの周波数自動制御機能に対応します。接続は無線機のPHONE端子とPCのLINE-INジャックを3.5mmオーディオケーブルでつなぐだけです。(ERW-7も併用する場合はUSBポートと無線機のSP端子をつなぎます)
残念ながら信号特性やチューニングの問題からDJ-X11やX2000のようなハンディ受信機のSSBモードでは、これらのデータ信号はまともに復調できません。
【A-5: KG-RSについて】
大気の状態を観測する気象観測気球にとりつけた調査機器のデジタル信号を受信、高々度の気温や気圧、湿度データを受信、パソコンにプロットするKG-RSもDJ-X11の検波信号・IQ信号両方の出力に対応して、どちらを使っても3.5mmオーディオケーブル接続だけで使えます。使われている機器が80mWと微弱な電波で放球場所や時間も制限があるため、航空機のACARS信号ほど簡単には受信できませんが、それだけに興味深いデータ通信です。
【A-6: ソフトウエア受信に関するFAQ】
位置データのプロッティング受信で最も大切なのは「外部アンテナを立てること」です。乗り物の移動に合わせて落ちてくる電波を連続して受信することでプロットが出来るデータ受信では、山の上や高層マンションの上層階、港が目の前といった場所にでもお住まいで無い限り、付属のホイップアンテナではまともなプロットは取れません。屋外用のアンテナを、なるべく障害物が少なくて高い場所に設置することが絶対に必要になります。
多くお問い合せを頂くのが「KG-ソフトを使うのにERW-7/8が必要ですか?」ということです。これらのソフトを基本動作だけで使うならKG-MCAを除いてERW-7/8は不要で、電気店やホームセンターなどで安価に手に入る市販の3.5mmプラグ付きオーディオケーブルだけで事足ります。LINE-IN端子が有るパソコンでは抵抗無し、MIC端子を代用するときは抵抗有りのケーブルが基本ですが、相性もあるようですから一概には言えません。
弊社のテスト環境では、KG-シリーズのソフトウエアはreadmeファイルをよく読んで接続と設定を正しく行えば複数のPCですんなりと動作しましたが、弊社製受信機に限らずサウンドカードとの相性などで上手く動作しない例も多数確認されているようです。申し訳ありませんが、このような相性の問題を全て検証することは不可能ですので、KG-シリーズに限らず第三者が制作されるソフトウエアの弊社製品との動作保証やサービスセンターでのステップバイステップの使い方サポートは一切致しておりませんので、予めご了承ください。(KG-ソフトウエアのページへのリンクは作者K.G氏の許可を得て掲載しています。)
- Q12.【受信機】空線キャンセルが上手く動きません。DCSが正しく動かない事があるようです。地下鉄の長波が受信できません。盗聴発見機能でスキャンが止まりますが盗聴器は仕掛けられていないようです…なぜ?
- A12.ワイドバンド受信機は、大変広い範囲の周波数を色々なモードで快適に受信できるよう、多彩な機能を搭載しています。しかし、これらの機能は無線機の性能以外に受信する信号の強度や特徴など様々な要因から、動作しないことがあります。
*空線キャンセラーは信号のトーン、電界強度などによって動作をしなかったり、キャンセル動作が外れやすくなったりします。アナログのJR鉄道無線は比較的キャンセル動作がさせやすく安定するので、それで動くようなら無線機自体の故障の可能性は低いと考えられます。DCSも送信に使われているトランシーバーの波形などによって動作しなかったり安定しないことがあります。
*地下鉄で使われている長波は信号が弱く、電車の車体も電波を遮蔽するので窓際に寄らないと電波を拾いにくいことがあります。又、長波の帯域はハンディ広帯域受信機の回路から出るノイズの影響を受けやすく、割り当てチャンネル上に強いノイズが出て受信妨害する場合もあります。特定のCHは場合によってサービスセンターでノイズを消すことが出来ても、どこか別の近隣周波数にノイズが出て、そのCHを妨害してしまうことになります。
*盗聴発見機能もノイズなどに影響を受けてスキャンが止まることがしばしばあります。レシーバーが見つけることの出来るタイプの音声盗聴器であればスキャンが止まった周波数で必ず盗聴器が実際に拾っている音声を聞くことが出来ます。
このような現象は、修理や点検では修正することが出来ない場合がありますが、製品の仕様とお考えください。
電源・コンバーター・インバーター
- Q1.【電源機器】色々な種類の電源がありますが、何が違うんですか?
- A1.弊社では現在2種類の電源を製造販売致しております。家庭用AC100Vを一般自動車用のDC13.8V程度に落とすのが『安定化電源器』で、品番はDM330MVのようにDMから始まります。 次にトラックや大型RVに使われているDC24Vを一般自動車用のDC13.8Vに変換するのが『DC/DCコンバーター』で品番はDT830MのようにDTから始まります。
尚、一般自動車用のDC13.8VをAC100Vに変換するのが『DC/ACインバーター』で弊社品番はRC015のようにRCから始まるものでしたが、2009年3月をもってインバーターは全機種の生産を終了致しました。
それぞれ接続される機器の最大費電流の合計がその電源の定格値以内で有れば基本的にお使い頂けますが、ご注意頂きたい点がございますので、引き続き下記のFAQをお読み下さい。
- Q2.【電源機器】スイッチング式とトランス式の電源、どう違うの?
- A2.従来のトランス式(リニア方式)電源は、回路構成上その名の通りトランスを使用します。この為、重い、大きい、変換効率が悪い(変換出来なかった電力は熱となる)といったデメリットが有りました。そこで作られたのがスイッチング方式の電源で、トランス式のデメリット解消以外に、入力電圧範囲が広く、海外でも国内でも電圧の違いを気にせず使用出来るなどのメリットが有ることから、最近では携帯電話のチャージャー・アダプターからコンピューターの電源まで、広く使われています。
スイッチング方式の大容量電源は回路構成が複雑になる=コストが高くなる、ノイズが発生しやすい、などのデメリットもありますが、弊社では通信用として特にノイズが出にくいように気を遣った設計をしています。それでもHFのローバンドでのDX通信など、僅かなノイズも嫌うユーザーには今でもトランス式が好まれるため、弊社では両方のタイプを生産しています。
- Q3.【電源機器】DC/DCコンバーターの、バックアップ用MEMORY端子の使い方は?
- A3.弊社製のDC/DCコンバーターに搭載されているMEMORY端子の使い方についてご説明します。(生産終了品を含みます)
※ DT705B/712B/715B/830L/840Mなどバックアップ電流が低いもの
DC24Vが供給されている限り、この端子より常にDC12Vが出力されます。但し、取り出せる電流量は705B~715Bでは0.15A、DT840Mでは0.3A、DT830Lでは1Aと、バッテリー上がりを起こさせないように、ごく僅かな電流に限定されます。これはアマチュア無線機、ステレオ機器などで、メモリー登録や時計のメモリーが飛ばないようにするために専用の独立した「バックアップ・メモリー専用電源ケーブル」が出ていたタイプを接続するために設けている端子です。現在でもこのようなバックアップができる無線機やオーディオ機器をお使いのお客様が居られますので、この端子は残してあります。
しかし、最近のカーステレオやカーナビなどの機器はこのバックアップケーブルが省略されACCのオンオフのみを検知しているものが殆どで、バックアップ電源ケーブルはメインのケーブルと共用されるようになりました。このため、バックアップ端子にラジオやナビなどの機器を直接つながれて機器の電源を入れると容量以上の負荷が掛かり、故障の原因となりますので絶対にお止めください。また、DT830Lではコンバーターの電源がONのときは10AまでMEMORY端子から電流が取り出せますが、ACC連動機能はありません。
※ DT830M/DT831D/DT920/DT930シリーズ
これらのコンバーターは「コンバーター本体の電源スイッチがオフだと1A,オンだと10A~15A」をMEMORY端子より取り出すことができます。このことを利用すれば専用の独立した「バックアップ・メモリー専用ケーブル」が出ていないタイプの標準的なカーステレオやナビなどでも、最大消費電流がそれぞれ10A、15Aの機器であれば、下記の結線をすることでバックアップを保持しながらお使いになれます。接続方法は同梱の取扱説明書をお読みください。
※ 共通:ボディアースはノイズの問題などがあり、絶対にお止めください。配線には 市販の圧着端子などを使ってしっかりネジ締めをしてください。コンセント式のターミナルへの接続では、30Aは取り出すことができません。一般的なソケットでは接触抵抗が大きくなり、コンセントや配線が熱を持って変形、発煙、最悪の場合発火などの大きな事故につながる可能性がありますので、絶対にお止めください。この種の接続によって発生した事故に対しては一切の保証は無効とさせて頂きます。
2:12V側機器の接続
接続機器の12V入力ライン(+)を、電源オフの状態でコンバーターのMEMORY端子に市販の圧着端子を使ってしっかりと接続します。その他は、同梱のの説明書に従って12V車への接続と同様に行ってください。複数の機器なら、それら個々の機器の消費電流合計が10A,15Aを超えないようにしてください。
3:使用方法
コンバーターの電源を入れてから、車のキーを回してACCポジションにします。そ の後で接続機器の電源を入れます。以降は、コンバーターの電源スイッチは気に せず、キー操作でコンバーターのオンオフが自動的に操作できます。
【注意】
コンバーターの電流容量は、全ての端子の合計です。例えばバックアップ・メモリ ーに10A、メインの陸軍端子に30Aということではなく、シガープラグやスナップ端 子なども含めて、全部の接続機器の消費電流がコンバーターの定格以下であり、な おかつ個々の端子に記載されている数値以下の機器しかその端子にはつなげませ ん。間違った接続はソケットや配線が接触抵抗による熱を持って変形、発煙、最悪 の場合発火などの大きな事故につながる可能性がありますので、絶対にお止めく ださい。この種の接続によって発生した事故に対しては一切の保証は無効とさせて 頂きます。
- Q4.【電源機器】これらの電源は規定の最大容量以内なら何を接続しても良いのですか?無線機以外の物に使えますか?使えない機器にはどんなものがあるの?
- A4.現行の直流安定化電源は無線機の専用電源として製品化されており、一般電気製品に必要なPSEから除外されております。汎用電源としてのご利用はお控えください。
生産を終了したDM-331DはPSE規格に適合しており、電源の定格値以内であれば一般用途の電子機器にもお使いになれます。DC-DCコンバーター(コンバーター)、生産を終了したDC-ACインバーター(インバーター)も一般用途の電源としてお使いいただけますが、別の機器の電源部として組み込む等は目的外の使用となり、一切の保証は無効とさせて頂きます。取扱説明書の取り扱い上の注意をよくお読みください。
弊社の電源機器は全て業務用では無く、不具合などで発生する逸失利益については賠償責任が生じない限り補償することができません。特に医療・学術・工業など、一般向けよりも高度な性能や耐久性が求められる用途にはお使いになれません。化学実験(電気分解など)でご使用になり故障させるケースも多発していますが、これはバッテリーの充電と同様に接続装置側から電源機器に向かって逆電流が流れることがあるためです。このような使用は製品保証の対象外とさせていただいておりますので、絶対におやめください。また工業用ではないため、校正サービスはご提供しておりません。
インバーター、コンバーター、安定化電源はハロゲンランプや一部の蛍光灯、モーターやコンプレッサーを使用する車載用冷蔵庫やファン、釣り船の電動リール、ヒーターなど起動時に一時的に流れる突入電流が機器に表示されている定格値よりはるかに大きくなる物では、スイッチを入れた時に保護回路が働いたり、ヒューズが切れたりしてお使いになれず、最悪の場合は故障します。電源を購入される前に、接続側機器のメーカーに「この製品の起動時の最大突入電流は何アンペア(インバーターの場合は何ワット)ですか?」とご確認頂いてから電源の機種を選択してください。
安定化電源はカー用品店などで12V機器の商品展示用電源として使われることも多いようですが、定格ギリギリで使う、風通しが悪い(什器などで囲われている)ところに設置する、電源スイッチを使わずコンセントの抜き差しやブレーカーで電源を入り切りする等は故障の原因となります。以前は自動車のショールームで電装品を動かすのに安定化電源をバッテリー代わりにお使いのところもあったようですが、昨今の自動車は自動ドア、パワーウインドウ、液晶計器類、各種カメラやセンサーなど電装品が多数採用され負荷が大きくなって故障のリスクが増えています。
近年のカーナビには車のACCがオフになったとき、電源が切れたように見えても内部で終了処理をするものがあります。このような機種をDC24V車でお使いになると、コンバーターの常時出力(バックアップ)の電流では足りず、カーナビ、コンバーターまたは両方の故障の原因になります。必ず接続前にカーナビメーカーに電源オフ時とバックアップ電流についてご確認ください。ナビ起因の故障も弊社の製品保証を超える対応は致しかねます。ナビの設置や取り外しに掛かる費用は製品の価格に含まれておらず、故障時の補償は致しておりません。
トランス式(リニア式)の安定化電源で出力電圧を定格13.8Vより低く設定してお使いになる場合、電圧が低いほど最大出力電流量も低くなります。例えば30A定格の電源でも1.5V出力の場合、最大電流容量は僅か2A足らず、10Vでも25A程度となるので必ずご使用前に説明書のチャートをご覧ください。
インバーターではポット、電気毛布など温度制御をする機器は家庭用ACの正弦波を必要とするものがあり、弊社のインバーターで採用している矩形波では機器が誤動作をするため、絶対にご使用にならないで下さい。
すべての電源機器はカタログなどで連続**アンペア、と表示しておりますが、これは100%デューティサイクルを保証するものではありません。長時間お使いになるときは追加で放熱(ファンやブロアを使用)するなど、通気にご留意ください。
電源機器は取り扱いを誤ると大変危険です。取り扱い説明書をご参照の上、正しくお使いください。
- Q5.【電源機器】安定化電源器でバッテリーの充電は出来るの?電気分解や化学実験はできますか?
- A5.安定化電源器やDC/DCコンバーターはバッテリー充電器では有りません。
バイクや車用の鉛蓄電池などは容量がとても大きく、電池から電源に電気が逆流して電源を壊し、最悪の場合は発火の原因にもなりますので、絶対に充電には使用しないでください。小型のアダプターを使って充電する様な携帯用無線機や小型ラジコンのニッカド・バッテリーパック程度は、電圧を合わせば充電できる場合が有りますが、専用の充電器でないと電池の寿命を短くしたり、正しく充電できなかったりする場合が有り、最悪の場合故障の原因になります。
特にラジコン用急速チャージャーの電源としてお使いになる場合は、チャージャーの説明書を良くお読みになり、ご質問が有ればそちらにお問い合わせください。弊社は充電器メーカーとコラボした充電用電源器は製造しておりませんし、充電器に関するご質問にはお答えできません。
電気分解のような用途も同様で、接続された装置側に電位が発生して、それが安定化電源をオフにしたとき出力端子から逆流して電源の出力トランジスタを破壊することがあります。5~6Vの低い電圧でも壊れることがあり、このような用途では絶対にお使いにならないでください。
いずれにせよ、充電器や化学実験の電源としてご使用になって起こった不具合は、電源・電池・装置側とも保証の対象外とさせて頂いておりますのでご注意ください。
- Q6.【電源機器】安定化電源を2台、直列につないで24Vにすることはできますか?並列で容量を倍にすることはできますか?
- A6.DMシリーズ電源は直列化、並列化に対応するものではありません。無線雑誌やネット上に改造方法などが出ているのを目にしたことがありますが、大きな電流が流れることから誤った工作をすると感電や火災などの事故につながるため、自己責任といえども弊社では一切ご案内は致して居りません。
- Q7.【電源機器】各出力端子の合計容量表示の意味が分かりません。どの端子を使用しても最大値までの電流を取り出せるの?
- A7.電源によっては、それぞれの端子の近くに表示してある容量を合計すると、その電源の定格値以上の数字になりますが、お使いになれるのは定格以下の負荷のみです。
定格の最大出力容量は、全ての端子で実際にお使いになっている負荷の合計です。例えば30Aの電源のシガープラグに10Aの負荷をつないでいれば、最大30Aと表示の有るネジ式端子からでも、取り出せる容量は「電源の最高出力30A」-「使用中の10A」=20Aとなります。
各端子のMAX表示は、その端子から取り出せる容量の最大値です。MAX6Aとあればその部分につなげる負荷は他の端子に余裕が有っても6Aまでということです。数字が小さいほど構造的に小さな端子になっていることがお分かり頂けると思いますが、シガープラグやクイックリリース端子などは便利に使える反面、大きな電流を扱うことが出来ません。無理に小さな端子から大きな電流を取り出せるようにしても、端子と線が十分に接触しないことから電熱コンロのような状態になり最悪発熱・発火する危険が有るため、わざと少ない電気しか扱えないように設計されている訳です。
最大電流に近い負荷はネジ式の陸軍式端子から取り出します。最大電流に耐えられる太さの線をなるべく市販の圧着端子などを使用して接続の上お使い下さい。
安定化電源ではポピュラーなクラスですが、30Aというのはかなり大きな電気で、甘く見ては大変危険です。しっかりした配線をしているつもりでも時々ネジにゆるみがないか、近くにショートを誘発するような金属製のものが無いかなど、メンテナンスを兼ねて時々チェックするよう心掛けてください。
- Q8.【電源機器】旧製品のメーターが壊れました。本体は動いているのですが、修理はできますか?
- A8.可動部品なので消耗しやすいアナログメーターですがこちらの一番下でご案内しておりますように、一部の機種を除いて旧機種のメーターは在庫が無くなり、修理サービスも受付を終了させて頂きました。昨今はメーターの部品代と同じ千五百円も出せば、小型のテスターが簡単に入手できます。それをメーター代わりに電源の端子につないでおけば正確に電流や電圧をモニターできます。
現行製品はもちろんメーターの交換修理が可能ですが、千五百~三千円の部品代の他に5千~8千円程度の修理技術料が掛かります。メーター故障だけであれば現行品もテスターで代用すればお得です。メーターの消耗が他の不具合を誘発することはありません。
- Q9.【電源機器】DM330MVで漏電を感じます。故障ですか?
- A9.運用中、無線機と電源を同時に触ると漏電を感じる、というお問い合わせがありますが、電源の筐体を正しくアースした状態で発生しているので無ければ、異常ではありません。電位の異なる機器(電源と電源、電源と無線機)を触ると、機器間の電位差から電流が人体を通じて流れるために感じるビリビリ、です。弊社ではDM330MVの出荷前検査で絶縁耐圧試験機を使用して国際指標IEC-479-1が規定する感電項目の「通常は有害な生理学的影響がない」0.5mAを下回ることを確認しています。
たとえば機器の筐体のGND端子とベランダの手摺りやコンセントのアース端子間の電位をテスターで測定すると約45V~90Vacの電圧が計測できます。これは、電源回路の入力部のコモンモードフィルターに使用するコンデンサー(Yコンデンサーとも呼ばれます)によるもので、ACラインとGND間に挿入して、AC電源コードなどをアンテナの代わりとして流れる高周波成分を取り除く為に使用するものです。この電位を下げる最良の方法は、DM330MVのGND端子に良好なアースを接続する事です。
DM330MVに限らず、安定化電源をご利用になる場合は無線機などの接続機器と重ねたり、お互いの筐体が接触した状態で設置すると、電位差によりお互いの機器に悪影響を与える原因となることがありますのでご注意ください。
但しアースを接続していても電源装置のボディに触れて感電する場合は、故障の疑いがありますので弊社に点検修理をご用命ください。(例えば電源ケーブルの被膜がはがれて線材が露出したところを触ると感電するように、どのような家電製品でも故障は漏電の原因になります。)
なお、無線機と電源は独立して接地するのが最良です。接地無しで無線機と電源の接地端子を接続するのは前述の接触と同じですから、おやめください。
- Q10.【電源機器】DC/DCコンバーターはDC12Vなら、どんなカー用品にも対応するの?
- A10.近年の車載用機器は非常に多様化しています。カーナビやオーディオ製品に限らずメモリーバックアップと連動して動作する物や、ACCポジションと連動する物など、自動車側の電源供給動作に依存するものが増えています。
弊社製DC/DCコンバーターはメモリーバックアップ(本体スイッチのON/OFFに関わらず僅かな12V電流を流し、ナビやステレオの設定を消去しないようにする常時電源)出力端子を備える物がありますが、バッテリー上がりを防止する意味から僅かな電流しか取り出せないようになっています。大きな電流を流す動作はACC連動や本体上のメインスイッチで行います。バッテリー直結ができる接続機器は自由に電流が取り出せますが、DC/DCコンバーターはオンかオフかで電流の量が変わります。
このような動作に対応するかどうかは接続側の機器のメーカーやカー用品の販売店などにお尋ねください。
DT-712BやDT-715B、DT-840MなどACC連動機能が無いタイプは、メモリーバックアップ出力端子で取れる電流はごく僅かです。最近のカーステレオは以前のようなメモリー保持の専用ラインが出ていないものが殆どですから、これらは無線機のようにバックアップを必要としない機器専用とお考えください。
【ご注意】
近年の12V車用のカーナビ(ナビ)の接続には注意が必要です。
・ナビの機種によっては電源オンからバックアップや電源をオフに移行するときの処理に、電源が入ったときと同程度の数アンペアの電流が最長で数分程度必要なものがあります。この場合、DC/DCコンバーターがバックアップの微弱電流に切り替わると、ナビは処理をするための電流が足りなくなって、双方の誤動作や故障の原因となります。(同様の理由から、付け替えで不用意にバッテリーから外したり、バッテリー上がりのあとにカーナビが起動しなくなる場合もあるようです。)
・このような近年のナビのバックアップ動作に起因する不具合は、電源の修理以上の責は負いかねます。尚、保証期間を終了したものは有償修理とさせていただきます。
・新しいナビをお求めや付け替えの際は、必ず事前にACC電源やバックアップ電源をオフにした直後の動作についてカーナビメーカーにご確認頂くようお願いいたします。弊社にカーナビについてお問い合わせいただいても、お答えは致しかねますのでご理解ください。
- Q11.【電源機器】DC/DCコンバーターの取り付けで注意する点は?
- A11.DC/DCコンバーターは大きな電流を扱うものが多く、正しく使用しないと電気・安全運転の両面から大変危険です。取扱説明書にも記載していますが、ご購入前の参考になるよう、ここにも記載します。誤った設置と使用による不具合は製品保証の対象外となります。また故障の際の取り外しと再取り付けの費用は製品保証に含まれません。
※ コンセントを使用した配線はお止めください。
コンバーターの端子を改造し、AC100Vで使用するようなコンセントをお使いになる方がいらっしゃいますが、絶対におやめください。コンセントはあまり大きな電気を取れない構造であるうえ、極性の差し間違えにより故障、発火、ショートなどの原因になり、大変危険です。やむなくお使いになる場合は、その電流容量にご留意ください。30Aの電源でも、10Aのコンセントなら10Aを超えると容量不足になり、コンセントや車両の配線を含めた不具合、発熱、故障の原因となります。
※ ケーブル類は極性と使用電流容量に注意して、正しく配線してください。
例え接続機器の電流容量がコンバーターの出力より大幅に小さくても、機器側が故障するとコンバーターの最大出力電流が機器側に流れる可能性があります。このとき配線に使われるケーブルが余りに細いと発熱し、最悪の場合は発火の恐れがあります。特にケーブル類を延長されるときは元のケーブルより太くする、ヒューズを付ける、可燃物を配線上に置かない等の予防処置をしてください。設置・配線に不明な点があれば自動車や船舶の整備業者に工事を依頼してください。やみくもに配線すると故障のほか、事故や火災の原因になります。ボディアースは電気的にお勧めできないほか、接続機器、特に無線機類のノイズの原因もなるのでおやめください。
※ コンバーターの近くや配線上に電気を通す性質のものを置かないでください。
コンバーターの端子や配線上でショートを起こす可能性のある、金属製や水分を含んだものは絶対に設置場所の近くに置かないでください。水産物、結露する冷凍食品、洗車用具、アウトドア用品や釣具、工具など自動車や船舶に積む機会の多いものは注意が必要です。また、ドリンクホルダーの近くや飲み物をこぼす可能性のある場所も避けてください。
※ 設置、接続と配線は念入りに、丁寧に、確実に行ってください。
コンバーターは運転やエアバッグの邪魔にならず、通気が良く、水のかからない場所に確実に取り付けてください。コンバーターと接続機器のケーブルは圧着端子と絶縁テープを使い、確実に接続してください。接続不良は抵抗をもって発熱したり、運転中の振動でケーブルが外れたりしてショートの原因になります。また配線は誤って足などに引っ掛けることが無いよう十分注意してください。指定以外のネジを使うときは十分に安全を確認してください。長いと車両やコンバーター内部の配線や部品を壊し、短いと落下の可能性があります。
※ メンテナンスを励行してください。
設置後も定期的に出力端子のネジの緩み、配線の劣化や異常、コンバーター本体の通気、近くに燃えやすいものや金属類が無いこと、をチェックしてください。ネジを締めなおすなどのメンテナンスをするときは、必ず本体の電源スイッチを切ってください。
- Q12.【電源機器】AC100Vを出力するDCACインバーターにAC100V入力の安定化電源をつないでDC12Vが取り出せ、接続機器が使えますか?
- A12.今般のハイブリッド車にはAC100Vを出力するACDCインバーターを標準装備するものがあり、お問い合わせをいただくことが増えています。
本件は、結果から申し上げて保証の対象外となります。
現時点で、インバーターに接続したことが直接の原因とみられる安定化電源の修理は弊社サービスセンターでは承ったことがありません。電気的には接続しても故障はせず、きちんと起動すればお使いになれると存じます。但し下記のような原因から、弊社では車両と電源、ともに故障しても保証修理や損害の補償は致しかねますのでご了承ください。
・弊社安定化電源は家庭用ACまたは発動発電機の「正弦波の入力」を想定して設計製造しております。一般民生用に発売されている矩形波インバーターの使用は想定しておりません。
・インバーターと安定化電源、2つの変換を行うことで効率が悪くなります。消費電流が増え、安定した動作も保証できなくなります。
・現行製品の一般向けインバーターはほとんどすべてスイッチング方式でしょうから無線機の受信時にはスイッチングノイズの影響を受ける可能性が高くなります。DM330MVのようなスイッチング方式の電源なら、ダブルでノイズの発生源となります。
・市販のインバーターすべて、また多数の自動車で動作点検するのは事実上不可能です。「Aで使えるからBでも」はインバーターのようなデバイスには通用しません。(例えばスイッチングノイズでもその対策は製品によって様々のようです。)
・インバーター側の最大出力電流量を把握されているユーザー様ばかりではありません。自動車のコンセントの中には100W程度の小さな電流しか出力できないものもあるようで、ポータブルゲーム機やパッドのような省電力型デバイスの使用とそれらのバッテリー充電程度にしか適さない容量のコンセントに大きな電源をつながれると故障の原因になります。
・安定化電源はリニア方式はもとより、スイッチング電源でも結構重い部品を搭載しています。常に振動が加わる環境でお使いになることは想定していないので部品故障のリスクも高くなります。事実、弊社のDCDCコンバーターやMILスペックの車載無線機は振動や加速減速時の衝撃(G)を想定して製造しており、重い部品はボンドで補強固定するなど配慮をしています。
- Q13.【電源機器】DM331DやDT831Dの液晶ディスプレイ、見る角度によって見えにくかったりムラが見えたりするのはなぜですか?
- A13.この種の液晶には視野角度と呼ばれる定格があり、全ての角度からまんべんなく見えることはありません。弊社の電源用メーターに液晶ディスプレイを採用するにあたって、実際の使用時にどの角度から見られることが一番多いかを検討して設定したのが「上方からメーターを見下ろすように見たときが一番ハッキリ見えること」でした。特に真正面からメーターをご覧になると、この視野角度や角度を決定するフィルタ幕の偏光の都合により見えづらかったり表示ムラが見えたりすることがありますが、製品の異常ではありません。少し角度を付けてご覧になれば、くっきりと見えます。
デジタル消防救急受令機
- Q1.【デジタル消防救急受令機】消防団員・病院関係者ですが、デジタル受令機を買うことはできますか?値段を教えてください。
- A1.いいえ、たとえ消防団員、病院関係者といえども管轄する自治体の担当部署を経由しないと受令機はお買い求めいただくことができません。
デジタル消防救急無線は現行のアナログ方式とは全く異なる運用がなされており、各自治体がピンポイントに指定するチャンネルだけが受信できる仕様であるため、ダイヤルを回して周波数を任意に合わせることもできません。
デジタル消防救急無線受令機の技術的・営業的なお問い合わせには、自治体のご担当者と特定の資格が有る業務無線機器取扱業者様以外、お答えしておりません。消防団で受令機の導入を考えている、というお電話を頂いても「管轄の自治体担当窓口にご相談ください。」とお答えしております。何卒、悪しからず事情ご高察ください。