0.5W 18ch VHF デジタル小電力コミュニティ無線トランシーバー DJ-PV1D
屋外ならキロメートル単位の通話が可能、位置情報表示もうれしいデジタルハンディ、DJ-PV1D!
デジタル小電力コミュニティ無線
技術基準適合証明取得機種
標準価格:32,780円(本体:29,800円)
JAN:4969182361544
IP54防塵防沫相当
地域の防災、防犯用途に向くほか、アウトドアのレジャー、UHF特小の屋外ユーザーにも最適なトランシーバー。免許・資格・電波利用料不要、国内なら陸、海、空、どこでも使えます。
● バッテリーパック、USBアダプター、USB充電ケーブル、ベルトクリップ、 ハンドストラップが付属するオールインワン・パッケージ。● 幅55×高さ101.5×薄さ23.4mm(突起物除く)、質量はアンテナ・電池込みで約163gとコンパクト・軽量で、手になじむ美しいデザイン。
● 相手までの距離と方角が表示される位置情報機能。(正確な位置情報を双方の端末が取得し、通話可能レベルの信号強度が有る場合)
● 相手局の周囲音を送信させる周囲音送信機能。
● 地域の防災連絡用に便利、情報収集ができるFMラジオ受信機能。(補完用周波数帯も含む)
● 同梱のケーブルを使ってPCに接続、通話相手の位置をマップ上に表示させるものと、グループ名、相手局名などに全角6桁までの名前が付けられるもの、2種類のソフトを弊社Webサイトで無償配布。
● 他社製のデジコミとも、共通する機能も使って通話可能。(TOKUDER方式のみ)
● 表示、GPS、マイク感度など基本機能に加え、受信信号の強さが良く分かるSメーター、周波数表示、位置サーチの応答制限、音声にならないような弱いレベルの信号も受信させる音声受信レベル設定、5段階から選べるバックライトタイマーなど、レジャーユーザーやホビーユーザーにも配慮した多彩なカスタマイズ項目。
【参考】
※設定に関する注意点
デジコミにはGPS機能の搭載義務など、特徴的な仕様があります。このため、従来の連絡用トランシーバーとは異なる注意点と、一般連絡をするのにお勧めの設定をまとめた資料をこちらにご用意しました。ご購入前にお読みください。(146KB pdf)
※アクセサリーについて
本製品のイヤホン・マイクジャックは装着時に少しでも水分やほこりが入りにくいよう、隙間が少ない形状になっています。このため、弊社製の従来の2ピンタイプのイヤホン、マイク類(2ピンタイプ:無線機上部に接続するもの)アクセサリーは正しく勘合しません。必ずDJ-PV1D用と明記されたものをお使いください。(EME-21LCA、のように品番末尾にLが含まれるのが適合品です。)
※距離・方角表示について
DJ-PV1Dの距離・方角表示にはエラーが生じます。
・通話中の全員が状態よくGPS信号を受信でき、通信エラーが起きにくい信号強度があれば誤差は最小ですが、それでも表示できる3桁未満の距離情報は四捨五入されるため、常に正確とは言い切れません。
・GPS受信情報や通話の条件によっては「近い」「遠い」とだけ表示されたり、移動していないのに前の通話の時とは距離が違って表示される「位置飛び」が発生したりすることがあります。
このため距離・方角の表示精度を保証することはできません。
※アンテナについて
DJ-PV1Dは市販の外部アンテナを接続することができます。簡易無線とは異なり、高利得アンテナは許可されていないので選べる種類は少ないですが、アンテナを屋外や車外に出せるのは通信にとても有利になります。本製品の化粧箱に同梱されているアンテナに関する注意書きに記載があるアンテナ型式は、アンテナメーカーがデジコミ用に発売されているものです。
・市販されているものは、アンテナメーカー製、他メーカー製デジコミの付属品アンテナも含め、全てお使いになれます。
・デジコミは許可されている送信出力が低いので同軸ケーブルを長く引き回すと減衰して、受信信号のロスとも相まって、通話不良の原因になります。
・既定品以外のアンテナで送信すると技適の適用外となります。技適対象外の無線機を使うと不法無線局として罰せられます。
・アンテナが体に接触すると、極端に通話距離が短くなります。ベルトクリップを装着したまま通信する時は特にご注意ください。腰に装着したままで使うときは、アンテナが体に接触しにくいオプションのEBC-62 クイックリリース式ベルトクリップをお使いください。
※Sメーターと音声受信設定について
業務ユーザーには不要な機能です。初期値でお使いください。一部の表示が消えたり、耳障りな雑音が増えます。
Sメーター表示は受信信号強度をアンテナマークより詳細に表示させるものですが、何も音声信号を受信していなくても受信表示が出るのは異常ではありません。同様のメーター機能が付いた短波ラジオで受信中、電波が無いところでも常に多少はメーターが振れているのと似ています。また一部の機能アイコンが表示されなくなります。音声受信設定は、ホビーユースでは声にならない弱い電波でも受信できるか確認したいニーズがあるので採用しました。業務でお使いの場合は初期値の標準でお使いください。「弱い」設定にすると音声以外の雑音を受信しやすくなります。
【通話距離の目安】手持ち状態にて(ベルトクリップ未使用)
・高いビルや山頂のような開けた見晴らしの良い場所:3km以上
・河川敷のような広い、障害物のない平地:2km以上
・郊外の、障害物が少ない平地:1km以上
・ビルが多い都市部:200~500m程度、直線の道路上であれば1km程度
・屋内:UHF特小トランシーバーと同程度で、建物の構造によっても大きく変わります。屋内と屋外で通話距離が大きく変わっても、無線機の異常ではありません。
*市販の外部アンテナを使うと、より広範囲で通話ができます。
*車や船舶で移動中は、通話が不安定になることがあります。
*アンテナが体に密着すると通話距離が大幅に短くなることがあります。
*デジタル通話の特徴で、通話が明瞭にできていた場所から10m離れただけで通話できなくなるようなことが起こります。(アナログ無線のような「とぎれとぎれながらも、通話内容は分かる」距離が極端に短くなります。)
*見晴らしが良くても間に高速道路、鉄道などの高架や大きな橋のような障害物があると通話できなくなることがあります。
【通話時間の目安】
・バッテリーセーブ無し 約9時間
・バッテリーセーブあり 約11時間
充電時間:空のEBP-180が満充電になるまで約4.5時間(継ぎ足し充電可)
付属のEDC-300 USBアダプターを接続して、充電しながら受信もできますが、その場合より多く時間がかかります。
- 免許資格不要
- IP54 防塵防沫
- 免許資格不要
- IP54 防塵防沫
製品情報FEATURES
【デジタル小電力コミュニティ無線とは?】
デジタル小電力コミュニティ無線(以下デジコミ)は、2018年に初めて実用化された音声通信用トランシーバーが発売された、新しいカテゴリーの無線です。デジコミはもともと野生動物の監視、高齢者や子供の看視、登山などアウトドアでの救難用途を想定して作られたもので、GPSによる位置情報機能が義務付けられており、屋外での伝搬に有利な142/146MHz帯が割り当てられているのが特徴です。通話のタイムアウトは1分で、キャリアセンスも義務付けられています。通話用に17個、呼び出し専用に1個、合計18個のチャンネルが割り当てになっており、中継はできません。
全体、グループ、個人呼び出しと緊急警報はありますが、特定小電力トランシーバーのグループ機能とは異なり、デジタル簡易無線のユーザーコードや秘話機能はありません。
・全体呼び出しモードで使うと誰でも、知らない人とでも通話ができます。
・グループ呼び出しは、あらかじめ登録し合っておいたユーザー同士が通話するモードです。別のグループに属するユーザーとは通話できません。全体呼び出しモードのユーザーは全てのグループと任意に通話できます。リーダーが全体呼び出し、A班、B班…は個別にグループ設定しておくと他の班の不要な通話は聞かなくて済み、リーダーは全員の様子を知ることができます。
・但し、全体呼び出しモードを使う他人が同じチャンネルにいれば、混信してしまいます。「全体呼び出しを受信しない」設定にして全員がグループ登録すれば仲間だけで通話でき、他人の声は聞かないようにできます。(秘話では無いので、全体呼び出しモードにしている人には、自分たちの通話は聞こえています。)
・個別は1対1で通話するモードです。秘話では無く、電話の様に他の人に通話そのものが聞かれないシステムになっています。空きと思ってそのチャンネルで送信すると「通話中です」と知らせます。
アンテナは取り外しが可能で、アンテナメーカーから外部アンテナが発売されています。屋外や車外にアンテナを設置することができ、通話距離を広げられますが、デジタル簡易無線のような高利得のアンテナは許可されていません。出力は免許資格不要としては0.5Wと大きく、高層建築物や山など障害物がなければ2km程度の距離でも実用になります。逆に屋内ではVHFの電波伝搬の特徴などから、UHFの特小トランシーバーと同程度になることがあります。
条件を満たせば常に通話相手までの距離、方角が見えるデジコミはアウトドアやスカイスポーツにも最適です。特小ですから買ったその場ですぐに使え、電波利用料はかかりません。
本製品の保護等級IP54相当について
本製品は設計段階で外郭保護等級IP54規格の防塵、防沫試験に合格しています。IP5Xは、ベビーパウダー状の粉末を1立方メートル当たり2kgの濃度で浮遊させた試験器内に8時間放置して「完全な防塵ではないが、異物が入っても所定の動作と安全性が保て、直ちに故障しない」ことを確かめます。IPX4は「全方向からの真水の飛沫を浴びても内部に水が入らないか、入っても当面実用上問題無く使える防沫性能」を検証するため、毎分10リットルの水を全方向から最低5分間散水して耐性を確認します。いわゆる生活防水に近いもので、水に濡れた手でつかんだり水ハネが無線機表面に飛び散ったりした程度ではすぐに故障しない事を想定したグレードです。しっかりカバー類をしていれば水やほこりに強いですが、外部マイクを接続したり、カバー類に隙間が有る状態で使ったりすると異物浸入で故障するリスクがあります。
また、台風のような風圧や流水のように水圧が掛かる環境下での性能を保証する物ではありません。金属性、油性、酸や塩分・化学物質を含む等、特殊な粉塵や液体の場合は製品に使われている素材や部品に付着・吸着して腐食、劣化、故障の原因になりますが、保証の対象外とさせて頂いております。汚れたり濡れたりした時は埃を払い、乾いた布で拭くなどのメンテナンスを心がけていただくと永く正常な状態でお使いになれます。保護に使われているカバーやシールドの素材は経年劣化のため変質し、保護性能が低下します。弊社では外郭の保護性能についても製品と同じ1年を保証期間とさせていただきます。尚、耐塵、防浸等の言葉が直感的に分かりにくいことから、カタログや説明書の文中では単に「防塵」「防水」などの言葉で表現する場合があります。
付属品ACCESSORIES
標準付属品
無償ソフト
※ GP-PV1Dが起動しなくなった時は、Windowsの個人用フォルダ(マイドキュメントやダウンロードなどが入ったフォルダ) > appData > (Roaming >) alinco > GP-PV1Dにある、GP-PV1D.configw(似たファイル名に注意)を削除してみてください。Windowsとの関連設定が初期化されて、効果があります。
2口充電スタンド EDC-307
- 製品に付属のAC(USB)アダプターとケーブルを使って充電できる2口充電スタンドです。
連結充電器ではありませんが、接続してつなげることができます。
取扱説明書
DJ-PV1D同梱の取扱説明書に本品の品番がEDC-307Rと記載されたものがありました。正しくはEDC-307です。
お詫びして訂正いたします。
L字型プラグ業務仕様イヤホンマイク EME-21LCA
一般仕様イヤホンマイク EME-65LMA
スピーカーマイク EMS-59L
クイックリリース・ベルトクリップ EBC-62
仕様SPEC
DJ-PV1D | |
周波数 範囲 |
142.934375~142.984375 MHz/146.934375~146.984375 MHz/受信専用 FM放送 76.1~108 MHz |
---|---|
変調方式 | 4値FSK(電波型式F1E/FiD 音声圧縮方式:TOKUDER) ※TOKUDER方式の他社製デジタルコミュニティ無線機と、共通の機能を使って通話と地図ソフト上の表示が可能 |
通信方式 | 単信(プレストーク) |
送信出力 | 500mW(偏差 +20%、-50%以内 / アンテナインピーダンス:50Ω(本体側接栓SMA-J) |
受信感度 | (BER 1%) -3dBμVemf以下(スタティック時) / +5dBμVemf以下(フェージング時) |
受信方式 | ダブルスーパーヘテロダイン |
低周波 出力 |
10%歪 インピーダンス8Ω 300mW以上(内部スピーカー) 150mW以上(外部スピーカー) |
定格電圧 | DC 3.8V EBP-180 バッテリーパック DC 5V USBアダプター接続時 |
消費電流 | 送信 : 600mA以下 受信 : 500mA以下 (外部スピーカー8Ω、音量最大、非充電時) |
使用温度範囲 | 本体 -10℃~+50℃ USBアダプター 0℃~+40℃ |
定格寸法と 質量 |
W55×H101.5×D23.4mm(突起物除く幅、高さ、奥行き) アンテナ長:約150mm 本体のみ : 約110g アンテナ、バッテリーパック付き : 約163g |
2019年8月に新製品開発ニュースとして公表した試作機と量産機のスペックに、外観、寸法、運用可能時間などの変更がございました。本書とリーフレットのスペックが最新のものです。主にスピーカー周りの機構的改良と、音量・音質に関連する電気的性能を改善したためです。悪しからずご了承ください。