【電源機器】各出力端子の合計容量表示の意味が分かりません。どの端子を使用しても最大値までの電流を取り出せるの?

  • 電源によっては、それぞれの端子の近くに表示してある容量を合計すると、その電源の定格値以上の数字になりますが、お使いになれるのは定格以下の負荷のみです。

    定格の最大出力容量は、全ての端子で実際にお使いになっている負荷の合計です。例えば30Aの電源のシガープラグに10Aの負荷をつないでいれば、最大30Aと表示の有るネジ式端子からでも、取り出せる容量は「電源の最高出力30A」-「使用中の10A」=20Aとなります。

    各端子のMAX表示は、その端子から取り出せる容量の最大値です。MAX6Aとあればその部分につなげる負荷は他の端子に余裕が有っても6Aまでということです。数字が小さいほど構造的に小さな端子になっていることがお分かり頂けると思いますが、シガープラグやクイックリリース端子などは便利に使える反面、大きな電流を扱うことが出来ません。無理に小さな端子から大きな電流を取り出せるようにしても、端子と線が十分に接触しないことから電熱コンロのような状態になり最悪発熱・発火する危険が有るため、わざと少ない電気しか扱えないように設計されている訳です。

    最大電流に近い負荷はネジ式の陸軍式端子から取り出します。最大電流に耐えられる太さの線をなるべく市販の圧着端子などを使用して接続の上お使い下さい。

    安定化電源ではポピュラーなクラスですが、30Aというのはかなり大きな電気で、甘く見ては大変危険です。しっかりした配線をしているつもりでも時々ネジにゆるみがないか、近くにショートを誘発するような金属製のものが無いかなど、メンテナンスを兼ねて時々チェックするよう心掛けてください。

【受信機】エアバンドスペシャルや鉄道スペシャルと一般仕様はどうちがうの?広帯域受信機に書かれたメモリーチャンネルの内容について詳しく教えてください。

  • 弊社の国内向け広帯域受信機は全てメモリーチャンネルにポピュラーな通信の周波数をメモリーして出荷しています。但しよほど大きな変更がない限り更新はしないため、デジタル化などで聞こえなくなったチャンネルを消すなどメンテナンスを行う必要があります。

    メモリーデータをカスタマイズしたスペシャル版はDJ-X11を除き、銘板も含めて仕様、付属品は全く同じです。メモリーチャンネルの書き込み内容だけが航空や鉄道関連専用になっていて、周波数帳も専用のものが付属します。価格も同じですが、航空や鉄道スペシャルをお求めの際は販売店に「**スペシャルをお願いします」と明確にわかるようご注文ください。

    DJ-X11Aは本体背面の銀色銘板の機種名に「DJ-X11A」と印字があります。AM音声受信時、音量を信号の強弱にかかわらず同程度に平均化するAGC(オートゲインコントロール)を実装している点がAなしの標準仕様と異なります。ACARSの2バンド受信時のデコード率が3割程度落ちるので、ACARSファンは標準仕様をお求めください。なお、DJ-X11Aに一般仕様や鉄道スペシャルのメモリーを書き込んで出荷することも可能です。ご購入前に、販売店にご相談ください。
    【ご注意】標準のDJ-X11でも、メモリーのみエアバンド仕様になっているものもございます。AGC回路付のDJ-X11Aなのかどうかは、先述のように背面の銘板の機種名がDJ-X11Aと、「A付き」であることをご確認ください。また、標準品に後からAGC回路を改造追加したものもあります。これは外見では見分けられないので、実際にAMを聞いてご判断頂くしかありません。

    標準仕様は代表的なエアバンド、国際VHFマリン、特定小電力無線、鉄道、盗聴器(雑誌などに掲載されていた情報を編集)などの周波数を広く浅く書き込んでいます。

    エアバンド仕様は日本国内の民間、軍用空港の管制周波数、ACC,カンパニー、地上業務などを北海道、東北…九州、沖縄まで地域別にバンクで区切っています。但しエアバンド周波数は同じものを近隣の空港とシェアして使ったり、多くの副用波を含んでいたりするため、それらも重複させてメモリーデータにすると、受信機のメモリーチャンネル数では全く足りません。このため、チャンネルと受信機のネーム表示は合致しないことが有ります。基本的に、同じバンク内にこれらシェアされている周波数も書かれているので、好みに応じてネームタグを書き換えるなどして使いやすいようにカスタマイズしてください。空港の公開されている周波数は、インターネットで「**空港(飛行場) 周波数」と検索すると入手できます。お気に入りのチャンネルだけ聞きたいときは、不要なチャンネルを「スキップ」機能を使ってSKIP指定すると便利です。SKIPチャンネルを飛ばして受信するので効率よく受信できます。また、エアバンドスペシャルはこのように多数のデータを書き込み済のため、自分の好きな周波数をメモリーする空きチャンネルが有りません。カスタマイズしたいときは不要なチャンネルを消す作業が必要になります。

    鉄道仕様も地域分けしてバンクに区切り、JR,私鉄、ロープウエー、ケーブルカー、モノレール、リフトなどの乗り物周波数を書き込んでいます。メモリーネームができるものは周波数の代わりにネームも書いてわかりやすくしています。

【DCR】デジタル・アナログ簡易無線免許局のアナログ停波の依頼方法について教えてください。

  • 2024年(令和6年)11月末に、UHF帯アナログ簡易無線のチャンネル割り当てが終了します。詳しくはこちらの総務省電波利用Webサイトをご参照ください。弊社でもアナログ専用のDJ-BU10CとDJ-BS10は全数、閉局となります。

    ただしDJ-BU50ADとDR-BM50ADは、期限までにアナログ部分を使えないようにするプログラミングと免許状の変更届(アナログ周波数の停波とアナログの呼び出し符号削除)を行えば、それ以降もデジタル専用機としてお使いになれます。このジャンルの無線機は販売店が免許手続きの代行をされることがほとんどで、事前対応できるようですが、使用者自身が免許手続きをされているケースもございます。以下、弊社に直接停波の改修をご依頼いただく方法をご説明します。

    【免許について】
    ・弊社では改修は承りますが、免許の変更届の代行申請は原則、致しておりません。もしノウハウを持った無線機管理者が退職された、購入した販売店が廃業された、などの理由から免許と無線機の維持が難しくなった場合は改修も含めて無線機販売店にご相談になることをお勧めします。

    ・やむを得ない事情があるときは弊社製品に限り、お手伝いを致します。下記の改修費用の他、手続きにかかる申請書の収入印紙代を含む代行手数料、無線局免許状と工事設計書の写し全台数分と代表者の委任状が必要です。費用は台数によって異なりますので事前にご相談ください。変更申請は免許の失効日の3か月前までに提出する必要があり、免許の交付には1か月程度かかります。早めにご相談ください。

    【改修について】
    ・改修は弊社サービスセンターで有償にて承ります。
    *故障がなく、10台程度までなら7営業日+前後の宅配輸送期間程度で対応可能です。変更申請は免許の失効日の3か月前までに提出する必要があり、免許の交付には1か月程度かかります。多数になると時間がかかりますので、10台以上の場合は事前にお電話で納期についてご相談ください。
    *停波プログラミング、簡易動作点検、「アナログチャンネルを停波しました」旨を記載した修理内容報告書発行を含む改修技術料\6,600(税込/台)を申し受けます。
    *もし異常が発見されればご連絡を差し上げたうえで修理に切り替えて対応します。停波作業を含む修理技術料は\11,550(税込/台)+部品代実費です。お見積りも可能ですが、見積提示後にお断りになるとキャンセル料\2,750(税込/台)を申し受けます。
    *復路の梱包、運賃、代引き手数料を含む発送手数料は\1,320税込です。改修、修理、キャンセルいずれの場合もご請求いたします。(1台でも複数でも、1件当たり\1,320です。)
    *お送りいただくものは本体だけで結構です。アンテナ、バッテリー、マイクなどは異常がなければお送りにならないでください。梱包には必ずクッション材を使用して、輸送中の故障が起きないようご配慮ください。新聞紙をくしゃくしゃに丸めたものは良いクッション材になります。重くてかさばる無線機収納ケースなどに入れて送ってこられると運賃着払いでお返しする場合がございますのであらかじめご了承ください。
    *「アナログ停波改修」、ご返却先のお名前、ご住所、昼間に連絡が取れるお電話番号、配達希望の時間帯(代引き払いしやすい時間帯)を記入したメモを添え、送り状の備考に「アナログ停波」と記載して元払いで下記にお送りください。大至急など特殊な事情がなく、台数も10台程度までなら事前のご連絡は不要です。

    【送り先】
    〒541-0043
    大阪市中央区高麗橋4-4-9 淀屋橋ダイビル 13F
    アルインコ電子サービスセンター アナログ改修係 宛て
    TEL:0120-464-007

    ご不明な点は事前に上記フリーダイヤルにてお尋ねください。(平日10-12時、13-17時)

    停波、または改修をせずにアナログ運用を続けると罰せられますのでご注意ください。

【修理】自分で修理、改造、内部点検をしたいのですがサポートしてもらえるの?基板のような部分的な完成品だけ売ってもらえますか?

  • 特小無線機や業務無線機は技術基準適合と違法改造防止に関する理由から、筐体を分解するレベルの自己修理や改造は厳に禁じられているため、部品販売を含む一切のサポートはご提供できません。修理やメンテナンスは無線機販売店または弊社サービスセンターで承ります。

    自局で使うアマチュア無線機は自分で修理やメンテナンス、また許可される範囲で改造をすることができます。電源機器や受信機についても特に法律で自己修理を規制することが無いため、リクエストがあれば回路図を公開して、販売可能な部品類は接着剤や線材のような副資材部品を除いて一定の条件のもとに販売しております。ご購入方法はこのFAQのアフターサービスの項目でご説明しています。

    部品に関するお問い合わせは、弊社純正部品に関することのみ承ります。代替部品のお問い合わせは弊社で検証していない限りお返事は致しかねます。また回路図を公開する場合でも、こちらがお客様に自己修理を強制したり弊社SCがサポートしたりする意図はありませんので誤解なきようお願いいたします。

    弊社製品の部品をご購入頂く際は、下記にご同意頂いたものとさせて頂きます。

    1: 弊社SCでは誰でも合法的に特殊な道具なしでできる、きわめて簡易、容易なものを除いて修理、点検、改造の方法をアドバイスしたりサポートしたりする事は致しておりません。実物を見ないでアドバイスすることで発生する、双方の誤解や作業ミス発生時の責任を負いかねること、製品規格から外れる改造方法などを無責任に公開することはメーカーとして致しかねる事が理由です。取り付けや調整に特殊な工具や測定器が必要な場合もありますが、事前にお問い合わせが無い限り、部品注文の際にサービスセンターよりその旨をご案内することはありません。一旦ご購入頂いた部品は、当方の明らかな出荷ミスが原因であることを除いて、理由の如何を問わずご返品はお受け致しかねます。

    2: どのような場合であっても、取り外せるアンテナや電池フタ、つまみのような消耗品や工具無しで交換可能な部品以外の部位に、弊社が認める修理技術員以外の手が入った製品は全ての保証の対象外となります。

    3: 修理中に起こる感電やけがのような事故にも弊社は一切の責を負いかねます。

    4: 自己修理に失敗して復旧をご依頼になっても、有償といえども修理受付をお断りしています。どのような作業をされたかわからず、弊社の修理業務に対する責任が持てないためですので、予めご了承ください。

    5: アマチュア無線機も含む全ての製品で、完成基板や部分的な完成部品は、基本的に一般の消費者様を対象にした販売は行っておりません。基板を交換しなければならないレベルの故障は工賃や諸掛かりと部品代の合計を考えると製品価格と大差なくなること、無線機はパソコンのように基板を差し替えれば動くような性質の製品ではないこと、防水機の場合は防水性能を保証できなくなること、業務用無線機は消費者が分解すると結果的に電波法に抵触することなどが理由です。但し、例えば「DR-735のフロントユニットだけが盗まれて無くなった、なんとかならないかなぁ」というようなことがあれば、条件付きでスペア部品としてご用意できるケースもございますので、無線機販売店にご相談ください。

    6: たってのご希望で基板交換修理をお受けした場合でも、破損した基板はお返し致しませんのでご了承ください。ジャンク市に流れた破損基板を知らずに購入、「動かない」と弊社サービスにご相談を頂くケースや、CSM/ATISといった番号がロムに書かれた業務無線機の管理上の問題など、基板を不用意に流通させることは好ましくないためですので、何とぞご理解ください。

【受信機】DJ-X11のAGC改造について教えてください。

  • DJ-X11標準仕様はACARS受信のデコード率を上げるため、AM音声受信時、音量を信号の強弱にかかわらず同程度に平均化するAGC(オートゲインコントロール)を実装していません。ACARSの2バンド受信時のデコード率が3割程度落ちるので、ACARSファンは標準仕様をお求めください。ACARSは使わない場合、AGC回路を実装するDJ-X11Aをお求めください。なお、DJ-X11Aに一般仕様や鉄道スペシャルのメモリーを書き込んで出荷することも可能です。ご購入前に、販売店にご相談ください。

    【ご注意】DJ-X11には、メモリーのみエアバンド仕様になっている旧バージョンのエアバンドスペシャルがございます。ハード的にDJ-X11Aなのかどうかは、背面の銘板の機種名がDJ-X11Aと、「A付き」であることをご確認ください。

    なお、保証期間の有無にかかわらず有償になりますが、DJ-X11にAGC機能を追加する改造サービスもご提供しております。販売店に「AGC機能追加」とご依頼いただくか、弊社大阪サービスセンターを直接ご利用ください。本サービスは修理点検を目的とするものではありません。部品の追加後、既定の受信と動作の確認だけをしてお返ししています。

    [弊社サービスセンターのご利用方法]
    *価格:部品代込技術料3,000円、代引き手数料と運賃込み返送手数料1,200円+税10%=4,620円
     尚、一般修理をご依頼時、AGC改造もご希望であれば追加料金なしで承ります。(修理技術料\5,800+修理に使用する部品代+発送手数料、税諸掛りを申し受けます。)必ず「AGC改造希望」とお書きください。ご明記がないときは勝手に改造することはありません。
    *お支払:代引きのみとなります。他の決済方法をご希望でしたら無線機販売店にご相談ください。
    *ご依頼方法:返却先ご住所、お名前、昼間に連絡が取れる電話番号、「DJ-X11のAGC改造」を記載したメモ書きを添えて、以下の宛先に運賃元払いでお送りください。なお、復路の配達時間や曜日についてご希望があれば、合わせてお書き添えください。

    *梱包について:
    1:電池、アンテナなど付属品は一切送らないでください。
    2:メモ書きを入れず、送り状の備考欄だけに「AGC改造」と書かれると、読めなかったり修理品と間違って受付されるなどトラブルのもとになりますので、必ず別途メモ書きを入れてください。
    3:丸めた新聞紙でもよいので必ず梱包材を使って本体を保護してください。輸送中の振動や落下が原因の故障は保証に関係なく有償修理になります。到着時に異常が見つかったらご連絡を差し上げたうえで一般修理に切り替えます。
    4:梱包材にメモが紛れないよう、できればメモをゴムバンドで本体に巻く、ナイロン袋に一緒に入れて梱包するなど、わかりやすくなるようご配慮ください。


    【送り先】
    〒541-0043 大阪府大阪市中央区高麗橋4-4-9 淀屋橋ダイビル 13F
    アルインコ(株)電子サービスセンター
    TEL:06-7636-2361
    送り状備考欄に「DJ-X11 AGC追加」と記載してください。

    ※こちらに必要事項をまとめたご依頼書がございます。プリントしてご利用ください。
    X11のAGC機能追加依頼書

【特小】デジタル音声対応アマチュア無線機でDJ-P30D/P35Dの信号は受信できますか?

  • できません。

    弊社の一部のアマチュア無線機では420/440MHz帯の特定小電力無線周波数を受信できますが、例えその無線機にアマチュア無線用のデジタルモデムを搭載していても、システムが異なるので特小モデルのデジタル信号を音声として復調させることはできません。又、例え同じシステムであったとしてもDJ-P30D/P35Dの信号は50万通りの組み合わせのあるコードが合致しないと音声として復調できませんから、ホビーユーザーに仕事の話を偶然聞かれてしまう心配は非常に少なくなります。

【サービス】バッテリーパック、充電器など付属品のスペアやイヤホンマイクなどオプションのアクセサリーを注文したいのですが?

  • これらは部品ではなく商品ですから、サービスセンターでは販売していません。販売店でお求めください。品番はお問い合わせいただくか、このWebサイトの取扱製品欄でお使いの無線機の個別紹介ページにあるオプション欄をご覧ください。2010年以降の生産終了品も掲載しています。
    品番が分かれば、例えばEDC-**、EBP-**、EME-**** アルインコ、のようにインターネット検索すれば在庫をお持ちの販売店がたくさんヒットします。通販でお求めの場合も、この販売店リストに掲載されているお店の通販をご利用になることをお勧めします。
    イヤホンマイクのスポンジやゴム、電池フタのスペアなど消耗品は弊社電子事業部の直販サイト「アルインコインカムショップ」でもお求めいただけます。

【ハム】EJ-41UやEJ-50UのTNCユニットでパケットモードを申請したいのですが?

  • 技術基準適合の認定基準の変更から、これらユニットボードを装着する機種によって申請方法が変わります。

    (1) DR135-435D/H / DR120-420D/H / DR620D/Hの全バージョン*は、オプションのTNCボードを装着して使える電波型式F1D/F2Dでも技適認定が下りているので、該当機種の取扱説明書にあるように新規に開局するときや無線機を新規に追加申請するときはボードを内蔵して4VF(4アマ)か、3VF(3アマ以上)で、使用する電波型式はF3E/F1D/F2Dと記載してください。保証認定は不要です。
    *ご注意:DR120/420のDX/HX, 及びDR620のDV/HVは下記の(2)のDR635同様、保証認定が必要です。正確な機種名は保証書の印字、又は製品に貼付の製造番号銘板に記載されています。

    既に免許を受けたこれらの機種に後からボードを装着するときは、20W機であれば電波型式の追加として(技適トランシーバーの一部改造として)手数料無料で直接総合通信局に変更手続きができます。50W機の場合は、技適機種の一部改造として保証認定が必要です。

    (2)DR635DV/HVからは技適の基準が変わり、EJ-50Uを装着すると技適品の一部改造扱いとなり、保証認定が必要となりました。現在は版を改めておりますが、旧製品の説明書で「保証認定が不要」と記載がある物は間違いです。お詫びして訂正致します。

    新規開局、増設、変更いずれも該当する無線局申請書に付属の記入方法説明書で「保証認定を受ける」「技適機種を改造」の流れに従って記入してください。一括記載コードは4VF(4アマ)か、3VF(3アマ以上)で、使用する電波型式はF3E/F1D/F2Dとなります。尚、Dバージョンの20W機であれば最初に技適でF3Eだけを申請し、免許が下りてからボードを装着、電波型式の追加としてF1DとF2Dを申請すれば、許可されたトランシーバーの一部改造として手数料無料で直接総合通信局に変更手続きができます。

    EJ-41U/50Uの規格はこちらのPDFにある送信機系統図に記載されていますので、ご参照の上、送信機系統図上に書き写してご利用ください。(127KB)

    もし申請書の記入方法にご不明な点がありましたら、認定機関に直接、事前にご相談される事をお勧めします。

【DCR】DJ-DP10は1Wの無線機なのに、登録申請の「周波数および空中線電力」の項目に5Wと書くのはなぜですか?

  • こう書いておけば、包括登録で後日5W機を追加するとき登録状の変更をする必要が無いためです。但し、個別登録で1台だけDP10を申請するときは1Wと記載してください。

【無線機全般】バッテリーセーブ機能(BS機能)とはどういうものですか?エコモードって?

  • 電池で駆動するFMモードやデジタルモードのほとんどの携帯型無線機にはバッテリーセーブ機能が搭載されています。これは見た目にはわからないように、無線機の回路に流れる電流を一定のサイクルで自動的にオンオフすることで、オフにしている部分の電気をセーブする機能です。10mSec~100mSecの単位でパッパッとオンオフを切り替えるのが通常の動作ですが、昨今の機種では敢えてもっと長めのサイクルも選べるエコモードを搭載するものもあります。

    弊社のアナログの特小無線機、アマチュア無線機、ハンディレシーバーではBSオンが工場出荷の初期値になっています。多くの機種でBSが動作しているときはBSマークのアイコンを液晶に表示させ、BSのオンオフはセットモードで切り替えられるようにしています。

    電池が長持ちするのは大きなメリットですが、以下のようなデメリットもあります。
    ・オフサイクルの時に信号を受信しても、受信回路が動かないのでオンサイクルになるまでの時間、音声が出ない「頭切れ」が起きます。エコモードはこの頭切れが通常モードより頻繁に、長い時間起きる可能性があります。但し一度信号を受信したら、その信号が消えても数秒程度はバッテリーセーブ動作に入らないので、テキパキ通信している間は頭切れは起きません。しばらく通話が無かった状態から通話を始めるときは、送信ボタンを押してから一呼吸おいて話し出すと頭切れを避けることができます。
    ・上記と同じ理由でオフサイクルの時にデジタル音声通信の信号を受信すると、デジタル信号の頭にあるユーザーコードのようなデータ情報が欠落して相手の無線機に認識されず、後ろの音声情報部分全体も無視されることがあります。このため、デジタル通信の機種では工場出荷時はBSオフが初期値になっていたり、BS機能自体が搭載されていないものもあります。また、データ通信(アマチュア無線のパケット通信や航空無線のACARSデータ受信なども含む)でもデータが欠落して正しい情報交換ができないので、BS機能はオフにします。
    ・スキャン中や、同時通話時・受信中・スケルチオフなどで音声が出っぱなしの状態の時はBS機能は働きません。

    車載機や固定機は電池を気にする必要が無いので、通常はBS機能は搭載されません。

【電源機器】旧製品のメーターが壊れました。本体は動いているのですが、修理はできますか?

  • 可動部品なので消耗しやすいアナログメーターですがこちらの一番下でご案内しておりますように、一部の機種を除いて旧機種のメーターは在庫が無くなり、修理サービスも受付を終了させて頂きました。昨今はメーターの部品代と同じ千五百円も出せば、小型のテスターが簡単に入手できます。それをメーター代わりに電源の端子につないでおけば正確に電流や電圧をモニターできます。
    現行製品はもちろんメーターの交換修理が可能ですが、千五百~三千円の部品代の他に5千~8千円程度の修理技術料が掛かります。メーター故障だけであれば現行品もテスターで代用すればお得です。メーターの消耗が他の不具合を誘発することはありません。

【電源機器】DM330MVで漏電を感じます。故障ですか?

  • 運用中、無線機と電源を同時に触ると漏電を感じる、というお問い合わせがありますが、電源の筐体を正しくアースした状態で発生しているので無ければ、異常ではありません。電位の異なる機器(電源と電源、電源と無線機)を触ると、機器間の電位差から電流が人体を通じて流れるために感じるビリビリ、です。弊社ではDM330MVの出荷前検査で絶縁耐圧試験機を使用して国際指標IEC-479-1が規定する感電項目の「通常は有害な生理学的影響がない」0.5mAを下回ることを確認しています。

    たとえば機器の筐体のGND端子とベランダの手摺りやコンセントのアース端子間の電位をテスターで測定すると約45V~90Vacの電圧が計測できます。これは、電源回路の入力部のコモンモードフィルターに使用するコンデンサー(Yコンデンサーとも呼ばれます)によるもので、ACラインとGND間に挿入して、AC電源コードなどをアンテナの代わりとして流れる高周波成分を取り除く為に使用するものです。この電位を下げる最良の方法は、DM330MVのGND端子に良好なアースを接続する事です。

    DM330MVに限らず、安定化電源をご利用になる場合は無線機などの接続機器と重ねたり、お互いの筐体が接触した状態で設置すると、電位差によりお互いの機器に悪影響を与える原因となることがありますのでご注意ください。

    但しアースを接続していても電源装置のボディに触れて感電する場合は、故障の疑いがありますので弊社に点検修理をご用命ください。(例えば電源ケーブルの被膜がはがれて線材が露出したところを触ると感電するように、どのような家電製品でも故障は漏電の原因になります。)

    なお、無線機と電源は独立して接地するのが最良です。接地無しで無線機と電源の接地端子を接続するのは前述の接触と同じですから、おやめください。

【サービス】取扱説明書の入手方法を教えてください。

  • ご購入前や操作方法を忘れたときの参考用には、こちらから説明書をご覧頂けます。現行製品すべてと生産終了機種の中でもリクエストが多い機種を掲載しています。また生産終了から時間が経つ製品は、当時インターネット通信料が高価でダウンロードに時間がかかった事情から安全と取扱に関する注意事項のページなど操作に関係しないページを割愛したものもございます。印刷物をそのままスキャンしただけになっており見にくいものもございますが、ご容赦ください。

    取扱説明書ダウンロードページに掲載していない、かなり以前の機種も説明書類をスキャンしてPDF化したデータがあり、Eメールに添付であれば無償でご提供します。電子事業部のお問い合わせフォームからご請求ください。尚、有償と言えども紙にコピーしたものは販売致しておりません。
    【お願い】メール添付資料をご請求になる時は、インターネットプロバイダーの発行する、パソコンのメールアドレスをお使いください。フリーメールアドレス、携帯電話のメールアドレスは多くが未達になっています。

    説明書類で在庫のあるものはスペア部品と同様に有償で販売しています。このWebサイトでご紹介している現行製品は全て在庫がございますが、製造を終了してから時間が経つ製品についてはご希望にお応えできない場合がございますので予めご了承ください。

    ●価格
    * DJ-P30R,P101R等屋外設置用中継器:2,200円(本体2,000円)
    * DX-SR9(DX-SR8用にも使えます)/DX-R8/DJ-BU70D、DR-BU60Dなど簡易無線免許局:1,100円(本体1,000円)
    * 上記を除く全機種共通(受信機に付属の周波数帳や製造を終了した機種も含む):550円(本体500円)

    ※ 電源や一部の特小無線機など1枚物の説明書も550円です。これらはWebサイトからのダウンロードやコピーをお勧めします。これは印刷物の価格というよりも、倉庫からの出庫、事務処理、発送にかかる手間の管理費用のご請求とお考えください。

    ●ご注文
    正確に機種名をお申し添えの上、販売店にご注文ください。

    お近くに販売店が無い場合は弊社直販サイト「アルインコインカムショップ」をご利用ください。
    注文方法は特注部品と同じです。こちらをご参照ください。発送手数料440円、代引きであれば1,320円(発送手数料本体1,000円+代引き手数料本体200円)を別途申し受けます。

【DCR】デジ簡登録局トランシーバーのアンテナについて教えてください。自分が使いたいタイプが無いので自作しても良いですか?アルインコのデジ簡に使ってよいアンテナはどれですか?

  • 弊社が技術基準適合申請書類に記載した型式と利得が合致する、アンテナメーカーが製造するデジタル簡易無線登録局用のアンテナ、または無線機メーカー純正の付属品ホイップアンテナをお使いください。アマチュア無線のように、型式や利得に制限なく自由にアンテナを接続することはできません。

    どのタイプのアンテナが良いかは、「どこに設置して、誰と通話するのか」によって変わります。決まった1局とだけ通話するなら指向性がある八木のようなアンテナを使うと、1方向にだけ効率よく届くうえ、方向が違う局の混信を低減できます。逆に不特定多数の場所や移動する局と通話するときは、全方向の電波を同じように受けるコリニアのような無指向性アンテナが便利です。基本は「利得」の数字が高いほど高性能で通話距離が延びますが、例えば高利得のコリニアアンテナを山頂のような高いところに設置すると関係のない超遠距離の局がよく聞こえても、ふもとの局と通話しにくくなるようなことも起こり得ます。

    アンテナは無線通信で一番大事な装置です。無線機が良くてもアンテナがお粗末ではまともな通信はできません。推奨される同軸ケーブルの長さや太さ、必要な取り付け金具や使う工具のことなどもありますから、外部アンテナの設置や購入については無線機販売店かアンテナメーカーに「デジタル簡易無線登録局をこんな用途に使いたい。どんなアンテナがいいでしょうか?」とご相談になるのが一番の早道です。また、デジタル簡易無線には登録ではなく免許が必要な「460MHz帯免許局 種別3B」があります。免許局のアンテナは登録局用とは異なるので注意してください。

    ハンディ機に付属する無線機メーカー純正品のアンテナは電気・機構的に相性があります。単純に勘合しないことがあるだけでなく、例えば発熱して使えないとか、通話距離が短くなるようなことが起こります。従い、無線機メーカーが標準採用するゴムアンテナ(ホイップアンテナ)はそのメーカーの適合機種専用と考えておく方が無難です。又、同様の理由で外部アンテナを接続するのに変換コネクターをお使いの時も、勘合上の問題が無いか良くお確かめください。

    弊社製のデジタル簡易無線登録局にお使い頂けるアンテナの型式と利得(PDF)はこちらです。機種により異なりますのでご注意ください。
    DJ-DP10/DP50H/DPS50/DR-DP50M/M50
    DJ-DPS70/S71
    DJ-DPX1/DPX2(表にはDJ-DPX1とだけ書かれていますがDPX2も共通です)
    DR-DPM60/M61(表にはDR-DPM60とだけ書かれていますがM61も共通です)

【電源機器】DC/DCコンバーターはDC12Vなら、どんなカー用品にも対応するの?

  • 近年の車載用機器は非常に多様化しています。カーナビやオーディオ製品に限らずメモリーバックアップと連動して動作する物や、ACCポジションと連動する物など、自動車側の電源供給動作に依存するものが増えています。

    弊社製DC/DCコンバーターはメモリーバックアップ(本体スイッチのON/OFFに関わらず僅かな12V電流を流し、ナビやステレオの設定を消去しないようにする常時電源)出力端子を備える物がありますが、バッテリー上がりを防止する意味から僅かな電流しか取り出せないようになっています。大きな電流を流す動作はACC連動や本体上のメインスイッチで行います。バッテリー直結ができる接続機器は自由に電流が取り出せますが、DC/DCコンバーターはオンかオフかで電流の量が変わります。

    このような動作に対応するかどうかは接続側の機器のメーカーやカー用品の販売店などにお尋ねください。

    DT-712BやDT-715B、DT-840MなどACC連動機能が無いタイプは、メモリーバックアップ出力端子で取れる電流はごく僅かです。最近のカーステレオは以前のようなメモリー保持の専用ラインが出ていないものが殆どですから、これらは無線機のようにバックアップを必要としない機器専用とお考えください。

    【ご注意】
    近年の12V車用のカーナビ(ナビ)の接続には注意が必要です。


    ・ナビの機種によっては電源オンからバックアップや電源をオフに移行するときの処理に、電源が入ったときと同程度の数アンペアの電流が最長で数分程度必要なものがあります。この場合、DC/DCコンバーターがバックアップの微弱電流に切り替わると、ナビは処理をするための電流が足りなくなって、双方の誤動作や故障の原因となります。(同様の理由から、付け替えで不用意にバッテリーから外したり、バッテリー上がりのあとにカーナビが起動しなくなる場合もあるようです。)
    ・このような近年のナビのバックアップ動作に起因する不具合は、電源の修理以上の責は負いかねます。尚、保証期間を終了したものは有償修理とさせていただきます。
    ・新しいナビをお求めや付け替えの際は、必ず事前にACC電源やバックアップ電源をオフにした直後の動作についてカーナビメーカーにご確認頂くようお願いいたします。弊社にカーナビについてお問い合わせいただいても、お答えは致しかねますのでご理解ください。

【ハム】10F1Eや20F1Eモードのデジタル音声通信、バンドプラン上の割り当てはどこですか?

  • F1EはF3E=FM電話、と同じバンドで運用できます。

    ※F1E デジタル音声通信は占有帯域幅(弊社の10F1E又は20F1Eモードの場合は10/20kHz)がそのバンドに割り当てられている範囲内であれば、FM電話及び全電波形式(実験・研究用含む)が許可されている部分で使用出来ます。

    ※一般的に目にするアマチュア局向けバンドプランに記載の有る「広帯域デジタル」に当たる部分にはF1D/F2D/G1B/G1D(パケットやデータ通信)が割り当てられています。

    F=周波数変調、1=単一CHデジタル、E=電話、つまり「F1EもF3EとおなじFM系電話」、とお考え下さい。詳しくは総務省やJARLのWebサイトにあるバンドプラン表をご参照ください。現在はバンドプラン遵守が義務付けられていますので、十分ご注意ください。

【無線機全般】無線機やレシーバーを運転中に使うときの注意点はありますか?

  • 運転中に携帯型無線機を直接手に持って通話すると、携帯電話同様に罰せられます。

    *無線機を操作したり表示を見たりするときは、カーラジオや携帯電話同様、必ず安全な場所に自動車を停車させてからにしてください。。
    *外の音が聞こえないような大音量でスピーカーを鳴らしたり、運転中にイヤホンやヘッドホンなどを使ったりすることも安全運転上の理由から制限・規制されている地域があります。
    *車載無線機のハンドマイクやハンディ無線機用のスピーカーマイクを使用することは制限されていませんが、操作パネルを注視していると脇見運転として違反対象になります。

    いずれの場合も運転中は常に安全運転を最優先して頂くようお願い致します。

【特小】DJ-P21のパーソナルモード(個別呼び出しモード)の設定方法が分かりません。

  • DJ-P21 には、自分を含む 4 人までのグループ内で、一斉に自分を除く3人に呼びかけるほか、特定の相手だけをワンタッチで呼び出せる「パーソナルモード」機能が搭載されています。この機能を利用すれば、例えばご家庭ではお部屋を結ぶ無線インターフォン、お出かけの時は便利な無線機と使い分けることが出来たり、ビジネスシーンでも特定のオペレーターを呼び出せる大変便利なツールとしてお使い頂けたり、お役に立つ機能と存じます。本書はこの機能をお使いになる前に、呼び出しボタンに通話相手の DJ-P21 をお互いに登録しあう手順と、通話をする際の手順について、附属の取り扱い説明書に基づきながら、ここに改めてご説明申し上げます。お手元に、附属の説明書をご用意下さい。

    ステップ1 : 通信相手の DJ-P21 を自分の DJ-P21 に登録する。
    説明書では、お分かりに成り易いように子供とお父さんの絵を使っています。説明書にも子供と父の顔の絵が随所に見られますが、これは2台の DJ-P21 、子供のもの( A 機)と父のもの( B 機)を表しています。手順中、この絵が変わるときは DJ-P21 も絵に該当するもの( A,B )に換えて下さい。

    では、実際に登録を始めましょう。まず子供(以下 A 機)と父(以下 B 機)を、説明書 P. 53 初期化の登録消去を参考にリセットします。電源 OFF 状態で、 F ボタンとダイヤルを押しながら電源を ON にすると、表示に小さなバーが現れます。 F ボタンとダイヤルから手を離すと「ピッポピ」音がして「 t 」「1」が表示され、初期状態になります。一旦電源を切って( OFF )下さい。

    次に P.33 「使用前の準備」をご覧下さい。(1)の「パーソナルモードに切り替える」の手順通りに操作されればすぐ「ピッポピ」音に続き「 P 」「1」表示が現れ、パーソナルモードの設定メニューに入れます。ここでは A,B 両機に同じ操作をして頂けば、 CH1 にお互いを登録しあうことが出来ます。試しにやってみようということでしたらここで敢えて CH を合わせる必要は有りません。電源は ON のままです。

    次は P. 34に沿って CH1 にパーソナルモードでの通話が出来るよう A,B 機を設定します。まず A 機の PTT キー(左横のグレーのゴムボタン)を一度押し、すぐ離して下さい 。 B 機が「ピピピピピ」と鳴り、続いて A 機も「ピピピ」と鳴ります。

    このとき A 機は点(ドット)が出たあと1が表示されます。 B 機は異なった数字が順に表示されています。この B 機の1ボタン(縦3つに並ぶボタンの一番上)を押して下さい 。「ピー」音が鳴り、「1」が表示され、数秒後に消えます。このとき A 機側でも1が表示され、すぐに消えます。 5 秒ほど放置します 。 今度は B 機側から同じように PTT を押し、 A 機側で数字が変わって行く間に1ボタンを押します 。これで設定は終了です。キー操作が遅いと設定出来ません。その時は下線部分だけ読みながらやり直して下さい。

    ステップ2 : パーソナルモードで通信する
    P.35 をご覧下さい。パーソナルモードでは「通話を始める前に呼び出し音で特定の相手を呼び出す」と「直接特定の相手に話し掛ける」の 2 つの方法で通話を始めることが出来ます。 A 機が B 機を呼び出す例をご説明します。

    ・通話を始める前に、電話のような「ピロピロピロ、ピロピロピロ」音で相手を呼び、それに相手が応答し通話を始める、「呼び出し」>「応答」モードの使い方

    1: A 機の1ボタンを押し、すぐに離す。「ピピピ」音が鳴り「1」が表示され、消える。これで「1」の相手を呼び出している事が分かります。

    2: A 機のピピピが鳴り止むと同時に B 機の「ピロピロピロ、ピロピロピロ」が鳴り始め、同時に「1」表示が点滅を始めます。これで「1」に呼ばれたことが分かります。

    B 機が A 機に応答し、その後 A=B 間で通話を始めるにはお互いに「1」ボタンを PTT ボタンのようにして話して下さい(1ボタンを押して送信、離して受信)。会話が切れ、5秒以上経つと又、呼び出し音が鳴らせる初期状態に戻ります。逆に通話が続いている間はいちいち呼び出し音は鳴りません。

    ・いきなり音声で相手に呼びかけ、そのまま通話を始める

    A 機の1ボタンを押し続けます。 2 秒程度経つと「ピピ」音がし、「1」表示が現れます。「1」が現れたら話して下さい。それ以前に話し掛けても B 機側で受信の準備が整って居ない為、話の頭が途切れて受信されますのでご注意下さい。 B 機側では「1」が点滅し、自動的に受信が開始されスピーカーから音が出るので呼び出されたことが分かります。 B 機が A 機に応答し、その後 A=B 間で通話を始めるにはお互いに「1」ボタンを PTT ボタンのようにして話して下さい(1ボタンを押して送信、離して受信)。この状態では送受信は遅延無く切り替わりますが、会話が切れ5秒以上経つと又、初期状態に戻りますので 、新たに「ピピ」音が鳴るまで話し掛けないで下さい。

    基本は以上です。従来の特定小電力無線機のスタイルになれていると、つい PTT キーを押してしまい勝ちですが、 PTT を押すと誰彼かまわず呼び出す通信モードになります。 P.37 の全員呼び出しの説明をお読み下さい。ここでも PTT を一度押して離すとピロピロピロで呼び出す「呼び出しモード」と、いきなり通話を始める PTT 押しつづけのモードの二つが選べます。

    ステップ3 : 複数の相手を登録し、通話する
    ここでは C 機、 D 機にも A 機、 B 機を登録しあい、3- 4 台でパーソナルモードをご使用頂く方法をご説明します。P.36 をご覧下さい。設定はステップ1の繰り返しです。登録するボタンを「1」「2」「3」と置き換えるだけです。「あれ、ボタンが3つなのにどうして4人で使えるの?」とお考えでしょうが、実は4人目は自分、自分を呼び出す必要は無いのです。従って、自分のボタンに登録するのは残りの3人の DJ-P21 だけです。

    このため、3-4人のグループの DJ-P21 を設定するときは、 P.32 のフェイスシートの活用をご覧の上、それぞれの DJ - P21 に例えば:

    太郎の P21 ( A 機) :  1=パパ (B)  2=ママ (C)  3=花子 (D)
    パパの P21 ( B 機) :  1=太郎 (A)  2=ママ (C)  3=花子 (D)
    ママの P21 ( C 機) : 1=太郎 (A)  2=パパ (B)  3=花子 (D)
    花子の P21 ( D 機) :  1=太郎 (A)  2=ママ (C)  3=パパ (B)

    というように名前や部署名などを記入してから登録して行けば混乱は少なくなるでしょう。

    * A 機の PTT キー(左横のグレーのゴムボタン)を一旦押し、すぐ離して下さい。
    * B 機、 C 機、 D 機それぞれの1ボタン(縦3つに並ぶボタンの一番上)を押して下さい。
    * 5 秒ほど放置します。
    *今度は B 機、 C 機、 D 機側から1台づつ、 PTT を押し、 A 機側で数字が変わって行く間に1ボタンを押す動作を繰り返します。これを B,C,D 機についても上記のリストのようなボタン割り当てになるよう繰り返し行って下さい。

    通話も基本は A と B 間に同じです。呼び出したい相手のボタンを押すか押しつづけ、好みのモードで通話を開始します。

    もしお分かりに成り難い点が有りましたら、販売店又は弊社までお問い合わせ下さい。
    アルインコ株式会社 電子事業部

【受信機】盗聴器発見機能って何ですか?

  • 人のプライバシーを侵害し、情報を盗む手段には立ち話を盗み聞きするような原始的なものから、電波を使うもの、PCの無線LANのハッキング、画像盗撮などさまざまな方法が有り、社会問題化しています。弊社のワイドバンドレシーバーはこれらの中でもポピュラーな、アナログ音声の電波を使う盗聴器の発見に使用することができます。

    意図的に盗聴器として作られたものの他、介護用のケアモニター、ベビーモニター等の周波数も音を電波で飛ばす関係上、時に盗聴者が悪意を持って受信する対象となりえますが、弊社製品にはすでにこれらの機器で使われている代表的な周波数をメモリーさせてあり、弊社特許の各種機能を使って初歩的な盗聴器発見や、自分が意識していない電波を通じたプライバシーの漏洩がないかどうかのチェックを容易に行う事ができます。またDJ-X2000やX11にはさらに高度な、電界強度計や瞬間同調といった機能も搭載され、プロの盗聴器発見業者にも多数お使いいただいています。 

    但し、これらの機能は無線機・周辺機器の高度な使い方や、電波一般に関する知識等のノウハウと合わせて初めて一層高精度な探知が可能になるのであって、電波の知識が全くない方が高価なハイエンド機を買ったからといってプロのような精度での盗聴器発見はできません。

    インターネット上にこれらセキュリティに関する情報はたくさん有りますから、ご不明な点などは「盗聴」「電波」などをキーワードに検索してください。尚、市販されている盗聴器となりうる無線機器の多くは非合法な規格のものですから、それらを仕掛けることは違法です。

    弊社は盗聴器メーカーではありません。盗聴という行為自体に対するお問い合せへのサポートも一切行っておりません。盗聴器を発見できなかったことに対する補償もありません。情報漏えいの疑いを強くお持ちの方は探偵社など専門家にご相談されることをお勧めします。

【修理】自宅まで修理に来てもらえるんですか?修理中の代替え機は借りられるの?

  • 誠に申し訳ございませんが、弊社製品は下記の理由で出張修理、及び修理中にお使い頂く代替機のお貸し出しは行っておりません。

    * 修理には測定機器類、特殊な工具(治具)や部品が必要であるため、外部での修理は困難です。また、出張修理に掛かる交通費などの費用を修理代に含めると、多くの製品は新品に買い替えるほうが安くなってしまいます。
    * 特小無線は、高価な業務用無線のように保守契約などのメンテナンス料がランニングコストとして跳ね返ってくるシステムではありません。このため、1台でも故障すると業務に支障が出ることが考えられる場合は、非常用の代替え機や電池、マイクなどの消耗品アクセサリーのスペアを常備頂きますようお願い致します。無駄なようでも業務無線機のイニシャルコスト、ランニングコストと比較されると、特小無線機のコストメリットに充分ご納得頂けると存じます。
    * アマチュア無線機、簡易業務無線機やデジタルトランシーバーは個体別に総務省の免許や登録を受けてお使いのものです。代用品をお使いになることはできません。
    * PSE取得を表示している製品以外、弊社の安定化電源は無線機器用で、汎用電源ではありません。DCDCコンバーターも含めて弊社の電源機器は民生用のため安価な分、工業用のような保証や代替品のお貸出しは致しかねます。