【無線機全般】急にノイズが出て、通信、受信ができなくなりました。なぜ?

  • ある日を境に、今まで通話や受信ができていた環境と設定のままで、急に無線機や受信機にノイズが発生するようになった場合、外来の妨害電波が関係することがあります。このようなときはまず、場所や時間を大きく変えて正常に通信、受信ができるかお試しください。

    例えば昼間は大丈夫だが暗くなってきたら強い妨害が出るという場合は照明器具、暑くなったら出るというときは空調機、のようにノイズが出るときに使っている機器をチェックしてノイズ源を特定することができる場合もあります。特にLED電球やソーラーパネルは、AC/DCやDC/AC変換回路が搭載されており、強いノイズを出すことがあります。ほかにもパソコン、蛍光灯、湯沸かし器、モーターやコンプレッサを使う機器などもハンディ無線機のノイズ源となります。ノイズが出るようになった時期に、何か電気を使うような機器を導入していれば要チェック、です。

    固定の無線機にはACラインからのノイズも関係します。洗濯機を回しているとノイズが入るようなケースです。車載では、最近のハイブリッドや電気自動車などもノイズが発生しやすい環境です。

    ハンディのノイズの場合、グループコード(トーンスケルチ)を設定するとノイズを低減できることがあります。車載や固定の場合は電源やアンテナ線も含めて対策が必要になることがあります。無線機店にご相談ください。ノイズの性質によっては、無線機側では対応できないものもありますので、ご了承ください。

【電源機器】DM331DやDT831Dの液晶ディスプレイ、見る角度によって見えにくかったりムラが見えたりするのはなぜですか?

  • この種の液晶には視野角度と呼ばれる定格があり、全ての角度からまんべんなく見えることはありません。弊社の電源用メーターに液晶ディスプレイを採用するにあたって、実際の使用時にどの角度から見られることが一番多いかを検討して設定したのが「上方からメーターを見下ろすように見たときが一番ハッキリ見えること」でした。特に真正面からメーターをご覧になると、この視野角度や角度を決定するフィルタ幕の偏光の都合により見えづらかったり表示ムラが見えたりすることがありますが、製品の異常ではありません。少し角度を付けてご覧になれば、くっきりと見えます。

【ハム】DJ-G7、1200MHzで運用すると送信音にハムが乗ります。故障ですか?

  • 蛍光灯や交流を使用する機器の近くで、ホイップアンテナを使ってハイパワーで運用すると、このようなRFの回り込み現象が起こることがあります。ノイズ源から離れる、外部アンテナを使用する、ローパワー運用をするなどで消えたり軽減したりすれば異常ではありません。また、同様に1200MHz帯の運用時、ジャックの防水キャップや電池パックのヒンジ金属部分、アンテナの付け根などを指で触るとノイズが乗ることがあります。

【受信機】空線キャンセルが上手く動きません。DCSが正しく動かない事があるようです。地下鉄の長波が受信できません。盗聴発見機能でスキャンが止まりますが盗聴器は仕掛けられていないようです…なぜ?

  • ワイドバンド受信機は、大変広い範囲の周波数を色々なモードで快適に受信できるよう、多彩な機能を搭載しています。しかし、これらの機能は無線機の性能以外に受信する信号の強度や特徴など様々な要因から、動作しないことがあります。

    *空線キャンセラーは信号のトーン、電界強度などによって動作をしなかったり、キャンセル動作が外れやすくなったりします。アナログのJR鉄道無線は比較的キャンセル動作がさせやすく安定するので、それで動くようなら無線機自体の故障の可能性は低いと考えられます。DCSも送信に使われているトランシーバーの波形などによって動作しなかったり安定しないことがあります。

    *地下鉄で使われている長波は信号が弱く、電車の車体も電波を遮蔽するので窓際に寄らないと電波を拾いにくいことがあります。又、長波の帯域はハンディ広帯域受信機の回路から出るノイズの影響を受けやすく、割り当てチャンネル上に強いノイズが出て受信妨害する場合もあります。特定のCHは場合によってサービスセンターでノイズを消すことが出来ても、どこか別の近隣周波数にノイズが出て、そのCHを妨害してしまうことになります。

    *盗聴発見機能もノイズなどに影響を受けてスキャンが止まることがしばしばあります。レシーバーが見つけることの出来るタイプの音声盗聴器であればスキャンが止まった周波数で必ず盗聴器が実際に拾っている音声を聞くことが出来ます。

    このような現象は、修理や点検では修正することが出来ない場合がありますが、製品の仕様とお考えください。

【無線機全般】外部マイクでVOX、PTTホールド、コールバックが使えません。故障ですか?

  • スピーカーマイクはイヤホンマイクとは回路が異なるため、PTTホールド、コールバック(イヤホンジャック使用時も含む)、VOXは使えません。また同時通話にも対応しません。

    イヤホンマイクでこれらの機能が使えないとお問い合わせを頂く場合、ほとんどが他社製品をお使いのケースです。サードパーティ製のイヤホンマイクはPTTボタンを使った普通の通話はできますが、VOXのような機能は回路が異なるので対応しません。

    弊社純正のイヤホンマイクには必ずマイクユニット部にALINCOのロゴとEMEから始まる品番が印字されています。また同時通話とこれらの機能に対応するイヤホンマイクには、品番の末尾にAを付けています。(例:EME-29A、EME-53A)
     

【無線機全般】実用を始めたら通話実験したときより通話エリアが狭くなりました。どうして?

  • 実験の時にマイク類は使わず、無線機を手に持っておられませんでしたか?そして導入後はマイク類を付けて、ベルトに止めたり、ポケットに入れたりしてお使いではありませんか?もしそうであれば、マイクの有無が原因ではなく、無線機を体に近いところに装着し、アンテナが口より低く、人体に近くなったことが原因です。アンテナはなるべく高く、開放空間にあるほうが通話距離にメリットがあります。人体は結構大きな電波障害物で、特に微弱な電波の特小やデジコミ無線では大きな影響があります。お客様で満員になると通話しにくくなる、はよく聞くお話です。

    ・通話しにくいときは無線機を体から離して手で持ち、通話相手のいる方向に向いてください。
    ・アンテナは傾けず、なるべく垂直を保って人体に接触させないでください。
    ・導入前に実験されるときは、なるべく実用時に近い条件で行ってください。例えば昼間実験したときは良かったのに、実用で夜になったら通話できない…は夜間、シャッターや防火壁を閉める、というようなときに起こりがちです。照明や電気製品もできるだけ実用状態でお試しください。すべての電気製品はノイズの原因になり得ます。新規開店などでは什器、備品、装飾が全て入り、従業員も全員揃ったところで実験してください。

【デジタル消防救急受令機】消防団員・病院関係者ですが、デジタル受令機を買うことはできますか?値段を教えてください。

  • いいえ、たとえ消防団員、病院関係者といえども管轄する自治体の担当部署を経由しないと受令機はお買い求めいただくことができません。

    デジタル消防救急無線は現行のアナログ方式とは全く異なる運用がなされており、各自治体がピンポイントに指定するチャンネルだけが受信できる仕様であるため、ダイヤルを回して周波数を任意に合わせることもできません。

    デジタル消防救急無線受令機の技術的・営業的なお問い合わせには、自治体のご担当者と特定の資格が有る業務無線機器取扱業者様以外、お答えしておりません。消防団で受令機の導入を考えている、というお電話を頂いても「管轄の自治体担当窓口にご相談ください。」とお答えしております。何卒、悪しからず事情ご高察ください。