【特小】同じチャンネルに合わせているのに交信できません。どうして?

  • いくつかの理由が考えられます。

    1:9CH機と11CH機、或いはデジタル方式の無線機を混合してお使いでは有りませんか?例えば9CHタイプのCH.1は422.200MHz、11CHタイプのCH.1は422.050MHzと、総務省より割り当てられている周波数が異なるため交信できません。これは以前レジャー用(9CHシステム)とビジネス用(11CHシステム)が用途別に割り当てられていた名残で、現在は用途に関係なくこれら20CHを自由に使えるようになったため、20CH全てを実装するタイプの無線機も発売されています。  
    現行の20ch機とチャンネル数の少ない無線機で通話したい場合は、機種により9ch=レジャーチャンネル、11ch=ビジネスチャンネルの切り替えが必要になるものがありますので、説明書をお読みください。
    【重要】9ch専用機、11ch専用機は全て旧スプリアス規格の製品で、使用停止の対象です。本件をご存じなければこちらをご参照ください。

    2:DJ-P35Dのデジタルモードは電波の型式自体が従来のアナログ機と異なるため、正しくチャンネルを合わせても通話することができません。

    3:グループトークがONになっていませんか?不要な通信の声をカットし、仲間の声だけスピーカーから聞こえるようにするこの機能をONにしていると、チャンネル番号の他にグループトークの番号も合わせておかないと、せっかく受信した電波もスピーカーから音声として出力されません。 デジタルのDJ-P35Dの場合は50万通りのデジタルコードを合わせないと通話できません。

    4:モガモガした声が聞こえる場合は、スクランブル(秘話)機能が働いています。説明書をお読みの上、設定を解除してください。

    5:他社製の特小無線機の1chとアルインコの1chは異なります。弊社はビジネスとレジャー、それぞれのchに1があるためで、他社の1ch/01chはアルインコのb01、他社の12chなどがL01です。「特小 チャンネル 互換」で検索すると、無線機販売商社の互換表がすぐに見つかります。グループトーク番号とコンパンダー機能は業界共通です。

【特小】レジャーチャンネルとビジネスチャンネルってどう違うんですか?どちらのほうが遠くまで通話できますか?ビジネスチャンネルで仕事以外の連絡をしてはいけないの?

  • 何も違いはなく、通話距離は変わりません。通信内容にも制限はありません。特小無線が初めて許可になったときは9chだけで、後に11chが追加されたのですが、その時にこのような使い分けが推奨されレジャー9ch専用、ビジネス11ch専用の無線機が存在していたため、弊社では今でもこのように呼んでいます。現在では中継も含めて47ch、空いたチャンネルを自由に選んで使うことができます。

【特小】他社の特小無線機と通話できますか?アルインコの違う機種間で混用できるの?

  • 交互通話ができる20ch仕様または47ch仕様の特小無線機は、いずれのメーカーの9ch・11ch・20ch仕様の特小無線機と、共通するグループコードも使って交互通話ができます。但しメーカーによってチャンネルの表示方法が違うため他社の1chと弊社の1chを合わせても通話できないことがあります。「特小トランシーバー チャンネル」で検索すれば無線機販売商社が掲載する各社の表示方法の互換リストが多数ヒットするので参考にしてください。弊社の一部機種では他社製の番号表示方法にセットモードで変更できるものもあります。
    【ご注意】メーカーを問わず9ch/11ch専用機は旧スプリアス規格で使用停止の対象です。ご存じなければこちらをご参照ください。

    但し機種固有の機能、例えば通話圏内表示のようなものは、同等の機能を両方が搭載していても、確認用に使う技術がメーカーによって違うといった理由で、お使いになれないことがほとんどです。同様に同時通話や中継器の場合も操作や動作ロジックの部分でメーカー固有のノウハウが多用されるため、たとえチャンネルやグループコードが同じでも設定や通話ができるのはまれです。同時通話や中継システムをお使いの時は、必ず同じメーカーの対応機種で揃えてお使いください。

    弊社製の特小無線機は、同じ通話モード(交互通話、同時通話、中継通話…)の機種間であれば、共通するチャンネルと機能全てを使って通話できます。但し新旧の機種を混用するとグループトーク機能が使えない、秘話の声がスッキリ聞こえない、音が悪くなった…等の相性問題が起きることがあります。
    ・グループトークの場合はグループ番号を検知する精度が新旧で異なるため、誤認しているのが理由です。これが比較的起きにくい2~38番の間で別の番号に変えて通話できる番号を探してください。
    ・秘話は新機種に秘話設定の値が変えられるようになっているものがあり、旧機種の固定の値と合わないのが理由です。新機種側の設定を初期値に戻してみてください。
    ・コンパンダ―機能を搭載しない機種が混在するならすべての機種でコンパンダ―機能をオフにしてください。混じるとかえって音が悪くなることがあります。

    シンプルな交互通話モードでお使いなら、一度オールリセットして、チャンネルとグループ番号を合わせなおすほうが相性問題は早く解決できることがあります。まず新旧1台ずつをリセットして設定、問題なく通話ができることを確認してから作業してください。

【特小】同時通話モードでは、複数のユーザーが一緒に話せるの? 複数同時通話ができる無線機はありますか?

  • 携帯電話と同じく同時通話モードで一度に通話できるのは2名です。ただ、電話と大きく異なる無線のメリットは電波の受信できる場所にいる全てのユーザーはこの通話を聞ける、ということです。  

    ただ、携帯電話と同じように1対1でしか話せない、通話に割り込めない等の制限があるため、ユーザーの数が多くなるほど交互通話のほうがテキパキした通話ができます。これだけ携帯電話が普及した今日でも、警察や消防などの無線では交互通話が主流を占めている理由がここにあります。

    強制同時通話(PTT同時通話)モードなら呼び出しベル音の代わりに音声で「Aさん、聞こえる?」のように通話したい相手を呼び出してから同時通話が行えます。両者が送信状態になっている間は同時通話ができ、テキパキした短い連絡がしたいときは交互通話の様に使うこともできる便利なモードです。

    3名であれば、特小無線機で業界初、3名同時通話を実現したDJ-P300がお使い頂けます。また使用者の位置関係に制限がありますが、コントローラー(親機)無しで4人同時通話ができるのがDJ-P400と、ヘルメット装着型のDJ-PHM20です。もちろん交互、交互中継、2名・3名同時通話にも対応します。

    クレーン作業などで、近距離で複数名がリアルタイムにつながって、割り込みができる同時通話システムはMシステムがあります。Mシステムは特小無線とは異なるカテゴリーで(作業連絡用無線)、コントローラーの設置が必要で、価格的にも特小無線より高価ですから、どのような環境でもお使い頂けるものではありません。

【特小】特定小電力無線機を病院内で使いたいのですが?介護センターや医療機器を付けている入居者が居る老人ホーム等にも導入できますか?

  • はい、総合病院からクリニックまで、多くの医療・介護施設内のあらゆる場所で中継器を含むシステムを多数お使い頂いておりますのでご安心ください。但し精密な医療電子機器や、ペースメーカー・補聴器などの医療機器を使用されている方のごく至近距離(30cm程度)で送信される可能性があるときは、念のため事前にテストをされる事をお勧め致します。

    また患者さんや医療スタッフなど周りに誤解される可能性が高いので、医療関連施設やその近所で特小無線機を使う必要がある場合には、事前に管理者に許可を得ることをお勧めします。

    アマチュア無線機や申請して使うタイプの業務無線機は病院のように携帯電話の使用に制限が有る場所では絶対に使用しないでください。特小無線機より遙かに出力が高いので、それらの場所で使用されている電子機器や医療機器に重大な妨害を与える恐れがあります。ただし電波の影響がないエリアで非常時の連絡用に簡易無線やIP無線、アプリ無線をお使いの施設もあります。

    電波を利用する機器の医療施設内での使用については「無線機 使用 病院」で検索すると厚労省、総務省、電波環境協議会の資料が多数参照できます。

【特小】通話中両手を使って作業します。ハンズフリーにはどの機種が対応しているの?

  • VOX機能を内蔵している機種なら「話すと送信、黙ると受信」ができます。ボタン操作が無いのでハンズフリーになります。但し、送信を開始する感度やタイミング無線機側で調整できますが、環境音が大きな工事現場などでは調整が追いつかず誤動作してお使いになれません。VOXが無くても、無線機側のセットモードで「PTTホールド機能」を有効にして、一度送信ボタンを押すと送信、もういちど押すと受信に戻るようにしておくと便利に使えます。

    同時通話機は携帯電話と同じですから通話が始まればハンズフリーになり、弊社製の全てのイヤホンマイク、ヘッドセットがハンズフリー通話に使えます。スピーカーマイクは原理上、同時通話ではお使いになれません。弊社ではこの判別がしやすいように、同時通話対応のマイクアクセサリーにはEME-21A、EME-41Aのように品番に「A」をつけています。

【特小】20ch専用機で使える中継器を教えてください。

  • 20ch専用機は中継通信に対応していません。

    *中継チャンネルは、見た目はb12のように1つのチャンネルで表示されますが、実際は送信と受信で別の周波数に切り替えます。これら中継チャンネルが搭載されていない9ch/11ch/20ch専用機は、原理的に中継通話ができません。

    *弊社のカタログやHPでは、中継対応の有無を明記しています。価格的にも大きな違いは有りませんから、新規導入の際は47chの中継対応機もご検討ください。

    *これら「中継対応機種」はすべてがDJ-R200DLのように「中継器にもなれる」機能を持っているわけではありません。中継器対応、は「中継器の子機として使えるトランシーバー」という意味です。

    【ご注意】
    アルインコの特定小電力電力トランシーバーの9ch専用機、11ch専用機は全て電波法改正による使用停止の対象機種です。旧規格の無線機器の使用停止についてご存じなければこちらをご参照ください。

【特小】免許の要らない特定小電力無線機、海外でも免許無しで使えるの? 海外のライセンスフリー無線機は日本で使えるの?

  • 使えません。

    海外でも特小に近い周波数に、同様の免許不要の無線割り当てをしている国や地域は有りますが、電波行政や認証規格の違いから、原則お使いになれません。また特定小電力無線で使用している周波数が、地域によっては重要な無線に割り当てられている可能性も有ります。

    欧州やその影響力が強い地域ではPMRやSRD(LPD)、米国ではFRSやGMRSと呼ばれる無線が無免許又は簡単な届出だけで使用でき、無線機店だけでなく家電量販、百貨店やアウトドアグッズ店などで販売されています。価格的にも手ごろなので、海外ではこれらを利用するほうが安心です。

    逆のケースで、これら海外規格の無線機を「ライセンスフリー」としてネット販売されているのを散見しますが、日本国内での使用は違法ですので十分にご注意下さい。販売元が海外の場合はまず要注意です。懲役1年以下または100万円以下の罰金と厳しい罰則がつきます。日本で正しく使える無線機には技適マークがついています。

【特小】短いアンテナでは通話エリアが狭くて思うように通話できませんでした。 修理で長いものに変えてもらえませんか?

  • 残念ながらできません。

    特定小電力無線機は全て、個別に総務省の規定する認証(技術基準適合)を受けています。その仕様を許可なく変更することはメーカーであっても許されません。このような技適から外れる無線機を使用すると不法無線局として罰せられます。

    従い、アンテナに限らず技適を外れることになる無線機の「改造」はお受けすることができず、壊れたものを元のスペックに戻す「修理」のみ承っております。

    サービス業や現場などで「アンテナが邪魔になるのは困るが通話距離は必要」なときは、ショートアンテナの子機に中継器を組み合わせるシステムをお勧めします。これですと、ロングアンテナと同等以上のカバーエリアになり、昨今は中継器も小型・軽量、多機能など、選択肢も増えています。

    また、無線は「通話距離が全て」ではありません。例えば小規模店舗、クリニック、ヘアサロンなど通話距離が限定的な場合は迷わずショートアンテナをお勧めします。遠くに飛ばないから他人に通話を聞かれることが少ない、遠くの電波を受信しにくいので混信が少ない、携帯性に優れ装着感が良い、無線機が目立たない、など多彩なメリットがあります。

【特小】特定小電力トランシーバーに表示の価格はペアの価格ですか?どうしてペア売りしないの?

  • お子様向けのおもちゃのトランシーバーは大抵ペアで販売されているので、しばしばお問い合わせがあります。業務連絡で使うとき、ユーザーグループのメンバーが奇数であったり、買い増しが行われたりすることが多いため、ペア売りだと逆に無駄が出てしまうからです。特小に限らず本格的な無線機は通常1台ごとに販売されています。
     

【特小】中継器(リピーター)って何ですか?広がるエリアを導入前に調べる方法はあるの?

  • 受信した電波を文字通り「中継」して通信距離を伸ばしたり、通話できないエリアを解消したりするための機器です。見た目では分かりませんが送信用と受信用に2つの専用チャンネルを別に使って通信しているため、無線機はこれができる「中継器対応」機能のついたモデルが必要です。電波が届く範囲に居るユーザーであれば何人でも通話することができます。中継器の複数連結や同時通話中継などは、それらの機能に対応した子機でシステムを構築する必要があります。

    中継器には屋内設置用と、雨風にさらされても大丈夫な屋外設置用があります。取り付けは屋内用であれば壁に掛けてACアダプターをコンセントに接続するだけ、設定も現行品はトランシーバーをリモコン代わりにして無線でできるようになっています。またDJ-R200DLのようにレピーターモードを搭載、設定を切り替えることで簡易的に中継器になるものは、必要な時だけ仮設して使えるので便利です。

    広がる通話エリアは設置する高さ、建物内部なら建物の構造などに大きく影響されて、定量的にはいえませんが、トランシーバーが3台あれば広がる通話エリアを大まかに調べる方法があります。

    中継器役のAさんが、広げたいエリアの中心やエリア全体が広く見渡せる、なるべく高い、壁など障害物の少ない場所や、通話ができないスポットが見通せる場所に立ちます。無線機は腰につけず、手で持ってください。BさんとCさんは、広げたい通話エリアの両端から場所を変えながら、「裏口前です」「2階一番奥です」のようにお互いに連絡します。この時「AさんとBさん、AさんとCさんの間は通話できるが、BさんとCさんは直接通話できないエリア」が、中継器を導入したときに増えるエリアの目安です。結果が思わしくなければAさんにも動いてもらって、もっと良い場所を探してください。

     

【特小】同時通話モードでの中継はできますか?

  • 2者間同時通話であれば可能です。

    【2者間同時通話機の場合】
    DJ-R200DLを2台と接続ケーブルADUA-97で1台の同時通話中継器を作ることができます。説明書にある「モード6:複信中継器モード」をご参照ください。

    同時通話中継器には必ずアンテナの長いLタイプをお使いください。短いタイプは実用的ではありません。

    【3者間同時通話機で2者間通話する】
    DJ-P300またはDJ-P113Rを1台中継器代わりにして、DJ-P300を2台子機として使い、2者間連続同時通話ができます。通話モードは3台とも通常の3者同時通話で、中継器にする1台の送信ボタンを最初に押すだけです。但し、子機2台と中継器の間の位置関係に制限がありますので、あらかじめこちらのDJ-P113R補足説明書P.1/6~3/6の説明をお読みください。また、中継器役の個体には、後述の設定が必要です。
    弊社の実験では微弱電波の連続送信となる3者同時通話モードでもR100DやR200Dの中継システムと遜色ない通話エリアが確保でき、中継器役はP300でもP113Rでも大きな違いはありませんでした。どちらもACアダプターと車載用シガーソケットDCケーブル対応なので中継器の電池の減りも心配ありません。

    *中継器となる個体(以下、中継器)への設定
    ※ 中継器にもイヤホンジャックを使用するアクセサリーが必要です。使用しないとハウリングが起きて中継できません。推奨はイヤホンです。イヤホンマイクはマイクが環境雑音を拾うため中継器にはお勧めしません。EDS-14変換ケーブルでも代用できますが、拡張セットモードでイヤホン断線警告機能をオフにする必要があります。これをしないと警告音が鳴って作動しません。

    ・中継器役の無線機にEME-58やEME-60など1軸4極型のイヤホンをジャックにねじ込んで止めます。
    ・DJ-P300であれば拡張説明書の項目27 「別売アクセサリーの PTT 対応」をALLからoutに切り替えます。
    ・DJ-P113Rであれば拡張説明書の項目33 「オプション使用時の PTT/マイク設定」を ALLからoUtに切り替えます。
    ・中継器役、子機とも3者同時通話モードにして、通話するときは中継器役のPTTを一番最初に押します。「子機」の表示が消え、「送」が表示されたことを確認します。
    ・電波の干渉を避けるため、実用時はお互いに中継器から10m以上離れてください。
    ・ご使用後は全ての無線機の電源を切ってください。
     

【無線機全般】法律が変わって使えなくなる無線があると聞きました。私のトランシーバーは大丈夫?

  • 本ページで現行品としてご紹介している無線機器はすべて、本件の対象ではありません。安心してご利用ください。

    製品紹介ページ (生産終了品コーナーは除きます。対象製品の一部が掲載されています。)

     

    上記以外の製品をお使いでしたら引き続きお読みください。

    古いトランシーバー、ワイヤレスマイク、ETC車載器などの無線機器が近い将来、使えなくなります。

    ・国際的な取り決めにより2005年(平成17年)に日本でも、それまでの旧規格で作られた無線機器は「電波環境の改善」のため、使用できなくなることになりました。トランシーバーだけでなく、コードレス電話、ワイヤレスマイク、ETCなど無線を使う機器全般が対象になります。特定小電力、パーソナル、アマチュア無線はこれに相当します。
    ・テレビのデジタル化と同じ理由で、
    UHFのアナログ簡易無線は「チャンネルを増やして電波を有効利用」するためデジタル移行が決まりました。UHFアナログ簡易無線、小エリア無線がこれに相当します。
    ・取り換えのための経過措置として、どちらも2022年11月末(令和4年、平成発行の免許状にはH34と記載)まではその使用が認められました。
    ・2021年、新型コロナウイルスによる経済的影響などから、どちらも制限付きで経過措置が延長されました。
     
    *特定小電力無線などの旧技適機種の使用停止期限は「当分の間、延長」とされています。使用停止の決定に変更はありません。
     
    *UHF簡易無線のアナログ停波の経過措置は2024年(令和6年)11月末に終了しました。

    ・特小無線などの使用停止期限についてお問い合わせをいただいても、弊社はお答えに必要な情報も権限もございません。法改正についてご不明な点があれば、お住まいのエリアを統括する総務省総合通信局の担当部署に直接お尋ねになるか、Webサイトをご覧ください。正しく対応しないと罰則(1年以下の懲役または100万円以下の罰金)の対象となります。

    弊社製品に関しては電子事業部の各支店、サービスセンターとHPのお問い合わせフォームでご相談を承ります。但しメーカーは法律や保証業務に関する判断をする権限が無いため、内容によってはお答えの代わりに総合通信局や保証機関の連絡先をご案内させていただくことがございますので予めご理解ください。

    下記のいずれかに該当する弊社製品をお使いであれば、注意が必要です。


    【全数が対象になる機種/UHFアナログ簡易無線のデジタル化】

    *簡易無線・小エリア無線:停波、閉局です。
    生産を終了したDJ-BU10CとDJ-BS10が全数該当します。
    いずれもデジタル移行で348MHz、465/468MHzのアナログ割り当てが消滅しました。まだ手続きがお済みでなければ速やかに廃局・廃棄・デジタル移行について無線機商社・販売店にご相談ください。

    *パーソナル無線:停波、閉局です。
    生産を終了した下記の機種が全数該当します。
    ハンディ:DP-5 / DPR-6 シリーズ
    モービル:DP-300 / DP-500

    パーソナル無線は全て閉局です。無線機をお持ちであれば「廃局届」を総合通信局に提出してください。用紙は各総合通信局のHPでダウンロードできます。
    廃棄は小型家電製品に準じ、民間の廃品回収業者も引き取ってくれます。ただ、再流通しないように製造番号などの銘板ラベルをはがし、電池やカバー類を外してから水に漬けるか、ハンマーやドリルで基板を壊してから廃棄される事をお勧めします。電池は地域のルールに従ってリサイクルしてください。

    *デジタル&アナログ簡易無線免許局(3B DCR):改修が必要です。
    DJ-BU50ADとDR-BM50ADが全数該当
    します。
    アナログ停波以降もデジタルチャンネルはお使いになれますが、アナログチャンネルを使えないようにするプログラミングと免許の変更(アナログchの閉局届)が必要になります。このジャンルの無線機は販売者が免許の内容を把握されており、期限までに対応されるケースがほとんどでしたが、アナログ運用はされなくても、改修・免許手続きがまだ終わっていないケースがあると聞きます。
    「販売店が廃業した」「どの業者から購入したか分からなくなった」などお困りの場合は今すぐにお使いの無線機のメーカーにご相談ください。

    【対象になる機種を含む製品】

    【2005年ごろまでにお求めいただいた下記の無線機】
    近年、新品でお求めいただいた機種は該当しません。
    2005年/平成17年は愛知県で「愛・地球博」が開催され、「クールビズ」が普及しはじめて流行語になった年です。


    ・429/1200MHz帯 特定小電力データ通信ユニット
    ・特定小電力トランシーバー
    ・アマチュア無線機


    *429MHz/1.2GHz帯 特定小電力データ通信ユニット
    対象製品のリストはこちらです。
    対象製品は経過措置が終了すると使えなくなります使えるようにする修理や改造方法はありません。
    ・購入されたメーカーが自社製品の中に組み込んで販売される電子部品のようなものなので、弊社では最終のユーザー様や製品名を特定することができません。弊社の通信ユニットを採用されたことがあるメーカーのご担当者様はぜひ該当品リストの品番をご確認ください。代替品など技術的な相談も承ります。尚、特定のメーカー向けに専用供給したものは既に告知を済ませています。

    *特定小電力トランシーバー
    対象製品のリストはこちらです。
    対象製品は経過措置が終了すると使えなくなります。使えるようにする修理や改造方法はありません。
    ・対象になるのは平成17年(2005年)までに製造販売された古い無線機です。最近新品でお求めになった無線機器は該当しません。このHP内で現行製品としてご紹介しているものやリスト中の新技適品は、本件に関係なくお使いになれます。
    ・デジタル方式でも旧技適品のDJ-P30Dは使えなくなります。
    ・特小無線機の廃棄は小型家電製品に準じ、民間の廃品回収業者も引き取ってくれます。ただ、再流通しないように製造番号などの銘板ラベルをはがし、電池やプラグのカバー類を外してから水に漬けるか、ハンマーやドリルで基板を壊してから廃棄される事をお勧めします。電池は地域のルールに従ってリサイクルしてください。
    ・旧技適機種は全て、アフターサービスのご提供を終了いたしました。

    *アマチュア無線機

    ・全数が対象になる旧規格機種のリストです。
    旧技適と、それより以前のJARL認定機種を含みます。旧規格の機種を継続使用するには後述の手続きが必要になります。
    旧規格のハンディ機
    旧規格のモービル機
    新旧の規格が混在している機種のリストはこちらです
    実機の技適番号を見て判断してください。

    アマチュア無線機は、旧規格でもスプリアス確認保証を取れば、期限以降も基本保証を受けて使い続けることができます。弊社製のほとんどのアマチュア無線機は一般財団法人日本アマチュア無線振興協会(JARD)のスプリアス確認保証に関するページにある確認保証対象機種になっています。申請手順についてご不明な点は、直接JARDの窓口にご相談ください。
    ・生産を終了したDX-77とDX-SR8は旧規格で、確認保証の対象になっていません。スプリアスに関しては自己測定やJARDの測定サービスを受けていただく必要があります。
    ・保証認定は有償の制度で、無線局免許とは別の申請書を提出する必要があります。
    ・スプリアス確認については現在免許を受けて運用されている機種が対象で、免許更新や変更申請とは別のタイミングで行うようです。事前に申請方法を確認されることをお勧めします。
    ・旧技適機種は全て修理サービスを終了させて頂きました。

    新技適機種、受信機は対象外です。何も影響は受けません。
    このリストに掲載の製品は全数、新技適機種です。
    DX-SR9はもともと基本保証が必要な機種ですが、JもMも新規格に準拠して生産しており、JARDでも確認済としてスプリアス確認は不要で、基本保証を受けるだけで免許申請・更新ができます。
    ・受信機はもともと技適を必要としない製品で、全数対象外です。

    *アマチュア無線機用パワーブースター
    50W以下のパワーブースターは、送信機(エキサイター)が新スプリアス規格、もしくは新スプリアス規格に適合している事の確認ができたものであれば、パワーブースターとしてのスプリアス保証は不要です。但しエキサイターが新技適機種でも、パワーブースターを使うには「技適機種の付加装置」として一般の保証認定を受ける必要があります。保証認定申請には付加装置の送信機系統図を添付、工事設計書には付加装置の終段管名称・個数、電圧及び定格出力の記載が必要です。ELH-230GやELH-740Dなど旧JARL登録機種は送信機系統図の添付は省略できる場合もあるようですが、簡単なものですから提出されることをお勧めします。送信機系統図の例はこちらです。

    【DR-620をお使いのアマチュア無線局にお願い】
    車載用144/430MHz 2バンドアマチュア無線機DR-620の下記の技適番号をお使いで、まだ自主回収についてご存じない方は是非こちらをご覧ください。
    ・DR-620H (50W/35Wタイプ)002KN498 / 002KN575 
    ・DR-620D (20Wタイプ)002KN499 / 002KN576
    *上記の技適番号(全て新技適)の個体は製造番号に関係なく、全て自主回収の対象です。

    *下記は全数、自主回収の対象ではありません。DR-620以外の製品も対象ではありません。
    DR-620D (20W):02KN323(旧技適) 、002KN475、002KN589(共に新技適)
    DR-620H (50W/35W):02KN322(旧技適)、002KN474、002KN588(共に新技適)

【電源機器】色々な種類の電源がありますが、何が違うんですか?

  • 弊社では現在2種類の電源を製造販売致しております。家庭用AC100Vを一般自動車用のDC13.8Vに落とすのが『直流安定化電源』で、品番はDM-330MVのようにDMから始まります。 次にトラックや大型RV、小型船舶などに使われているDC24Vを一般自動車用のDC13.8Vに変換するのが『DC/DCコンバーター』で品番はDT-930MのようにDTから始まります。  

    尚、一般自動車用のDC13.8VをAC100Vに変換するのが『DC/ACインバーター』で弊社品番はRC015のようにRCから始まるものでしたが、2009年3月をもってインバーターは全機種の生産を終了致しました。

    それぞれ接続される機器の最大消費電流の合計がその電源の定格値以内で有れば基本的にお使い頂けますが、ご注意頂きたい点がございますので、引き続き【電源機器】FAQをお読みください。

【修理】保証書に日付の記入が無いとアフターサービスは受けられないの?

  • 製品ご購入の日付が証明できる書類がないと、無条件に製品保証の対象外とさせて頂いております。
    弊社の正規販売代理店であれば、製品に同梱されている保証書に購入日の記載と店名の押印をされます。

    ただ、今般はインターネット通販の利用が増え、販社・販売店でも保証書への記載押印より、販売を証明する納品書のような書類を商品に同梱されるケースが増えています。
    *商品が届いたら、保証書の有効化や証明書類が同梱されていることを必ずお確かめください。
    *保証書に記載が無く、販売証明書類も同梱されていないときはレシート、お店からの商品発送メールのコピーなど、製品品番とご購入の日付を特定できる書類を、必ず保証書と合わせて保存してください。
    *弊社サービスセンターでは、全ての修理情報をデータベース化して管理しています。ご提示の保証書類の内容と弊社データベースに食い違い(例:過去に同じ製造番号の個体を修理した履歴があり、その日から保証規定以上の時間が過ぎている等)がある場合、弊社データベースの情報を優先しますのでご了承ください。
    *お預かりした保証書に記載漏れや間違いがある場合、弊社サービスセンターで保証書に記入・訂正してご返却する場合があります。
    *有償修理に保証書類は必要ありません。

    弊社サービスセンターでは、保証修理はお客様の立場に立ってなるべくご迷惑の掛からないよう努力を致しておりますが、ご購入前には有効な保証書の有無を必ず販売者にご確認なさるようお願いいたします。あたかも一種のサービスのように保証書の日付を記入しない販売者もありますが、これは保証点検を受けて頂く際にお客様にとって不利益や面倒になることのほうが多いと言うことをご理解ください。

    弊社では修理のためお客様からお預かりした個人情報を含むデータは修理業務にのみ使用し、それ以外の目的に使うことはありません。個人情報は弊社の情報管理規定によって厳正に管理されています。

【無線機全般】アマチュア無線、特定小電力、デジタル簡易無線…どの無線機を選べば良いのですか?何が違うの?

  • 用途によって選択肢が変わります。

    特定小電力無線【免許資格不要、一番簡単・手軽に使える一般連絡用の無線】
    インカムとも呼ばれている小型の携帯型トランシーバーです。飲食店、携帯電話ショップなどの店員さんや交通整理のガードマンさん、クリニックのスタッフさんが持っていらっしゃるのをよく目にします。微弱電波で、屋外で数百メートル、屋内ではフロアをまたぐと通信できないこともあるような近距離連絡用ですが、免許や法律上の制限などの面倒が無く、買ったその場ですぐ使ってよい、もっとも手頃な無線機です。仕事でも、レジャーでも、日本国内であれば医療施設も含めてどこでも誰でも使えます(飛行機内など電気製品の使用に制限がある場所を除く)。一番安く、電話回線に依存せず、電池の持ちが良く、操作が簡単な無線で中小規模の店舗、大型施設や災害時の局地的連絡(同一部署間、避難所内…)などに最適です。電話のような同時通話が認可されているのもこの微弱電波の無線だけ、最近はドローン作業で3~4人の同時通話ができる機種が多用されています。

    デジタル小電力コミュニティ無線【免許資格不要、相手の方向と距離が表示される特徴ある無線】
    一番新しい規格のライセンスフリー無線機です。特小同様、一切の手続きなしで使えます。もともと野生動物の監視、お年寄りや子供の見守り、遭難時の位置情報発信などを念頭に作られたカテゴリーの無線なので、お互いにGPSが受信できる場所に居れば、液晶に相手までの方向と距離がリアルタイムに表示されます。屋外で良く飛ぶ周波数帯を使用、送信パワーも特小より高いので、河川敷のような開けた見通しの良い場所なら2km程度通話ができますが、屋内では特小とあまり変わらない距離しか通話できません。上空使用ができるのでスカイスポーツにもお勧めです。

    デジタル簡易無線登録局【資格不要のハイパワー連絡用無線】
    特小無線では届かない、免許が必要な簡易無線はしきいが高い、アマチュア無線では仕事の話ができない…こんな不満を解消するのが通称「デジ簡」無線です。自分でできる簡単な事前届をすれば、国内の陸・海上であれば仕事でもレジャーでも、だれでも使って良い便利なトランシーバーで、携帯型なら平地で3~4km、車載型ならアンテナ次第で10km単位の通話もできます。似たような名前のデジタル簡易無線「免許局」は、純粋に仕事連絡用に割り当てられるもので、無線局免許が必要になるほか、使用に特定の制限がありますので、間違えないよう十分ご注意ください。

    アマチュア無線【趣味のための無線で、一般連絡は禁止】
    純粋に通信すること、そのための手段、設備、技術に工夫を凝らすことを趣味とする人たちのための無線です。使うにはアマチュア無線技士資格と無線局免許状を事前に取得する必要があり、いくら免許を持っていても、この無線を仕事の連絡に使うと罰せられます。例えば仲間内でアウトドアやサイクリング、ドライブなどのレジャーを楽しむための連絡用にアマチュア無線を使うことはできますが、通話する人全員がアマチュア局を開設しており、電波法が定める特定のルールに則った運用が義務付けられています。但し近年、電波利用の促進、地域社会への貢献とワイヤレス人材の育成を目的として、アマチュア無線業務の緩和が行われました。従来認められなかった報酬を伴う害獣駆除時のハンター間連絡、地域ボランティアや消防団などの補助通信手段、監督者が免許人であればその設備を使って資格がない人もアマチュア無線を体験できる、などです。詳しくは総務省Webサイトをご覧ください。
    総務省電波利用Webサイト:
    アマチュア無線の社会貢献活動での活用に係る基本的な考え方
    アマチュア無線の交信体験制度(体験運用)

    IP無線とアプリ無線【サブスク型、無線機の形をした携帯電話とスマホアプリ】
    携帯電話回線やWi-Fiネットワークを電波代わりに通信するのがこのジャンルの無線です。このため資格不要、目的不問、通話距離も回線さえあれば全国どこまででも通話できます。電話と同じでチャンネルという概念がないので混信はゼロ、多数の無線が使われる工場や繁華街でもチャンネル探しの苦労がありません。もちろん無線機の「多数の人と一度に連絡できる、PTTスイッチで送受信切り替えがワンタッチ、交互通話でてきぱき話せる」などのメリットはそのままです。また通話者をあらかじめグループ登録するのが基本のアプリ無線で、特小や登録局と同様に「初めて出会った知らない人とも通話ができる」を実現したサービスもあります。詳しくはアルインコ・クラウドサービスHPをご覧ください。

     

【受信機】ワイドバンドレシーバーはラジオと何が違うの?

  • 一般に広帯域受信機(ワイドバンドレシーバー、スキャナーとも。以下、レシーバー)と呼ばれるものは放送ではない、特定小電力や簡易無線、アマチュア無線、盗聴器のような違法無線、コードレスマイク、航空、鉄道、船舶の無線など、「通信」が受信できるラジオです。昨今はデジタル簡易無線などが受信できる機種も存在し、アルインコのDJ-X100もその一つです。

    レシーバーは多くの電波を受信できる分、特定の帯域だけをカバーする専用ラジオに感度のような基本性能の部分で劣ることがあります。例えば短波放送が興味の中心であれば短波専用ラジオがベストです。「何をメインに聞きたいか」によって機種を選択するのがラジオ選びのコツ、といえましょう。レシーバーは主にV/UHF帯の通信を受信するのが主な用途です。

    例えば航空機や鉄道の写真を撮るため被写体の接近を知るのに無線を聞く、であればシンプルで価格がリーズナブルなDJ-X82が最適です。航空や鉄道は受信しやすく、複雑な設定や機能は逆に邪魔になります。ですからDJ-X100は航空無線や鉄道無線を受信すること自体を趣味とする方にはお勧めしますが、撮影のような別の趣味のための道具として使う用途には向きません。

    広帯域受信で最も重要なのはアンテナです。FM音楽放送以下やUHF簡易無線以上の周波数は、付属のホイップアンテナではカバーしきれないので、目的の周波数をカバーする外付けアンテナが必要です。アンテナメーカーからいろいろなアンテナが発売されていますし、自作する方法もアマチュア無線家やBCLのHPなどで紹介されています。弊社の現行品レシーバー側のアンテナコネクターは規格品のSMA-J(アンテナ側はSMA-P)です。自宅など屋内で使うときは、なるべく高く開けた場所に設置した受信用アンテナを最短のケーブルで接続するのが最良です。いくら高性能アンテナでも、屋内設置ではあまり効果がありません。

    DJ-X100は周波数割り当ての原則、使われる電波型式、選択通信用コードの種類、スキャンやサーチ、メモリーチャンネルやバンクなど、通信とレシーバーの用語や意味などを知らないと使いこなすことができません。一般的な機種に採用されている各種自動モードやプリセット設定などは一切省かれているからです。その代わり、シーンに合わせて絞りやシャッタースピードを操作すれば思いのままの写真が撮れる一眼レフカメラ同様、DJ-X100はうまく使いこなせば一般向け機種では受信できない信号も受信できます。

    ラジオホビーを始めるためにレシーバーを購入されるなら、設置場所が許す範囲で一番高性能な屋外設置アンテナと広帯域受信や航空無線受信などの解説書を併せてお求めになることを強くお勧めします。これらは無線機専門小売店でお求めになれます。道具を買うだけでは魚が釣れないのと同じで、知識と情報が無いと通信の受信はできません。

【特小】中継器を複数組み合わせて、もっと遠くと話したいのですが?

  • 無線連結中継器と連結に対応するトランシーバーを使えば通話距離を延ばすことができます。ただ、これらは直線的な距離を延ばすのに向いており、例えばコの字やロの字型に複数台設置して「面を広げる」ことはできません。

    無線連結中継システムは弊社製中継器とその対応機だけが通話でき、他社製や弊社製でも無線連結に対応しない機種では通話はできません。詳しくはDJ-P113Rの製品情報をご参照ください。

     

【受信機】ワイドバンドレシーバーを使うのに免許は必要なのですか?注意する点は?

  • 無線通信を日本国内で受信するのに、特別な資格や免許は要りません。

    ただし電波法第59条に「特定の相手方に対して行われる無線通信を傍受して、その存在もしくは内容を漏らし、又これを窃用してはならない」と定められていますので、受信した内容や情報を発信者に無断で使用したり、他人に通信の内容を話したりすると罰せられます。また音声だけでなく、別の条文でデータ通信や暗号通信の解読と無断使用も禁じられています。

    海外の場合、例えばアメリカでは同じような内容が「プライバシー保護法」によって規定されていたり、広帯域受信機を含む無線機の持ち込みが厳しく管理されている国や地域も有りますので、充分に注意が必要です。

    日本国内でも場所により無線機や受信機の持ち込みを制限している場所(イベント会場、テーマパーク、官公庁・公共施設等)があり、これらの場所で注意を受けたら速やかに指示に従ってください。さらに、場所柄をわきまえず受信をしていると何かと誤解されやすく、通行人から警察に通報されたり、職務質問を受けたり、とトラブルの元になります。特に盛り場、遊技場の近く、ホテル街などは特に盗聴の誤解を受けやすい場所です。

    最も大切なマナーは屋外での受信には必ずイヤホンを使うこと、です。例えば空港の送迎デッキで航空無線をイヤホン無しで聴く方がおられますが、飛行機に興味のない大部分の方には迷惑でしかありません。電車の中で音楽をイヤホン無しで聴くことと同じですから、絶対にお止めください。

【電源機器】スイッチング式とトランス式の電源、どう違うの?

  • ※弊社の直流安定化電源は、製品に明示されていない限り無線機器用で、汎用電源に必要なPSEは取得していません。

    従来のトランス式(リニア方式)電源は、回路構成上その名の通りトランスを使用します。このため重い、大きい、変換効率が悪い(変換できなかった電力は熱となる)といったデメリットが有りました。そこで作られたのがスイッチング方式の電源で、トランス式のデメリット解消以外に、入力電圧範囲が広く、海外でも国内でも電圧の違いを気にせず使用できるなどから、最近では小型家電のアダプターからコンピューターの電源まで、広く使われている方式です。

    スイッチング方式の大容量電源はコストが高くなる、スイッチングノイズが発生しやすい、などのデメリットもありますが、弊社では通信用として特にノイズが出にくいように気を遣った設計をしています。それでもアマチュア無線のユーザーには今でもリニア式が好まれるため、弊社では両方のタイプを生産しています。